【1】パーツチェック 【2】道具の準備 【3】パーツ整形 【4】頭部の組立 【5】腕部の組立
【6】上半身の組立 【7】下半身の組立 【8】マントの組立 前編(番外編:塗装にチャレンジ!)
【9】マントの組立 後編
【10】最終組立 【11】仕上げのワンポイント
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~ちょっとひと手間を加えて、さらに完成度をアップさせてみませんか?~
自称「剣士にして美少女天才魔道士」、リナ=インバースといえば、そのトレードマークの1つとして一際目を引くのがこのマントです。
組み立て始めるその前に、ここでそのマントにちょっとひと手間を加えて、さらに完成度をアップさせてみませんか?
まずはパーツチェックです。
大きなパーツはゲートやパーティングライン(段差)も大きくなっています。少しずつ整形しながら「削り過ぎたりしていないか?」「やすり過ぎて丸い所が平らになっていないか?」など、手を止めて確認しながら進めて行きましょう。
マントの裏地は設定では「紫色」なのですが、キット状態では黒いままです。 そこで、裏地部分に塗装を施して、より設定に近い仕上がりを目指してみましょう。 「塗装なんてやったことないし…」「キレイにできるの?」と思われる方も居られると思いますが、 とても簡単です!
ひと言で「塗料」といってもいろんな種類があります。ホビー系塗料だけでも一般的なもので「ラッカー系」「水性アクリル系」「エナメル系」などなど…。そして、その塗り方にも「エアブラシ」「筆塗り」「スプレー缶」など、さまざまなものがあります。
そんな中でも、キャラグミンの説明書でもオススメしているのが、特に扱いが簡単な「水性アクリル系」の「ファレホカラー」です。
今回はこれを使った「筆塗り」で、マントの塗装にチャレンジしてみましょう!
そして今回、マントに使用する色は、こちら↓
まずは色を出したり、混ぜたりする塗料皿です。小皿なら何でもOKですが今回使用するものはこちら↓
小皿でも代用はできます。今回は万年社の「塗料皿」を使用します。
筆は、マントの裏地は塗る面積が広いので「平筆」と呼ばれる幅の広い筆を使います。今回はGSIクレオスの「Mr.ブラシ 平筆6号」を使用します
ファレホカラーは中の色素が沈殿していることがあるので使用前には良く振って使いましょう (ボトルを良く振って混ぜてあげれば問題ありません) 良く振ったらイメージに合わせて色を作って行きます。 この2つのカラーは成分がほぼ同じものなので混ぜても大丈夫です。
今回塗る所はマントの裏地全体と広い箇所なので、少し多めに塗料皿へ出します。 途中で足りなくなってしまって色が「作り直し」になると、なかなか同じ色をもう一度作ることは難しいので、色が決まれば十分な量を作っておきましょう。 まず、よく振ってから塗料皿にバイオレットを出します。
通常は薄い色に濃い色を混ぜて調節して行くのですが、今回目指している色はバイオレット90%がベースなのと、ファレホのホワイトは強力な白のため、ホワイトを調節しながら混ぜていきます。泡立ててしまわないよう気を付けて下さい。
色ができたら、早速塗っていきましょう。「ファレホカラー」は筆が良く、ボトルから出してすぐ使えます。
色のムラや、はみ出しなどは後で修正できますので、ここでは余り気にせず塗ります。
1回目はまだまだムラが有りますが気にしなくても大丈夫です。重ねて行くと自然になっていきます。端っこまで漏れなく塗りましょう。 色ムラを減らして綺麗に美しく塗るためのポイントは大きく3つです。「塗る方向は上から下へ一定に筆を動かす」、「できる限りホコリの少ない所で塗装をする」、「塗装中~乾燥中にホコリが付かない様にする」です。
1回、1回塗り終わる度に充分に乾燥させてください。乾かないまま次の塗装をすると、塗っている所が汚れてしまいます。乾かす時間は環境によって変わりますが、ファレホを薄めず使用した場合、大体1~2時間ほどで表面が乾きます。念を押す場合はもっと時間を置いてください。
ここまでくればもう少しです。襟のところなども忘れず塗りましょう。
ここまでくれば完成です。ファレホは隠蔽力が強いので、重ねて塗れば塗るほどしっかりした色になっていきます。
最後の色の層が乾いた後に、各所はみ出てしまった所をスポンジペーパーでこすり落としましょう。 キレイに塗装できたら、組み立ての前にコーティングをかけて塗装された表面を保護します。ここで登場するのが「水性トップコート(つや消し)」です。
水性タイプなので刺激臭は少ないですが、それでもやっぱり臭いはあるので屋外での使用がオススメです。最後の仕上げに失敗して塗装が台無しにならないよう、コーティングをかけましょう。 スプレー缶は冷えていると吹き出される塗料やコーティング剤が固まった「ダマ状態」になって均等に出ないことがあります。それを防ぐため、コートを吹きかける前に缶を暖めます。 一番簡単な方法は40度くらいの「お湯に入れて温める」方法です。
缶を温めている間にパーツの準備もしてしまいましょう。まんべんなく吹き掛けられる様にパーツに持ち手を付けます。
パーツの表面にホコリが付いていないかも良く確認します。吹き始めるときの注意ですが、一番最初の「ひと吹き」はやっぱり「ダマ状態」になってることが多いので、まず初めに何もない空間へ向けて吹き始めます。そしてそのままパーツの上に吹き掛けます。
最初はマントの「肩の上に掛かる所」や「裾の翻った所」などの入り組んで奥まった所から掛け始め、大きくて平面な所を左から右、右から左と、同じ部分にコートが掛かり過ぎないよう、ゆっくり動かしながらスプレーを掛けて行きます。 これでコートが均一になります。まずは片面にコートをかけて、よく乾燥させた後は持ち手を付け替えて、もう片面にもコートを掛けましょう。
画像で分かりにくいですが、トップコートでコーティングした結果、塗装面の保護はもちろん、マント 全体の質感がつや消しに統一されて一気に質感が良くなりました。これで塗装もコーティングも完了し、組み立てへの準備が整いました。
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