【1】パーツチェック 【2】道具の準備 【3】パーツ整形 【4】頭部の組立 【5】腕部の組立
【6】上半身の組立 【7】下半身の組立 【8】マントの組立 前編(番外編:塗装にチャレンジ!)
【9】マントの組立 後編
【10】最終組立 【11】仕上げのワンポイント
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「パーツ整形」はガレージキットはもちろん、プラモデルでも使える基本テクニックです。 難しい作業ではありませんので、ゆっくりと確実にやっていきましょう。
ガレージキットは製造の都合上、必ず表面に油分(離型剤)が付着します。
これは文字通り製造時に型からパーツを綺麗に取り外すのに使用する潤滑剤の事です。
この離型剤がパーツの表面に残ったままだと塗装や接着剤が剥がれてしまう場合があります。
ボークス製のガレージキットは特殊な離型剤を使用しているのでそのまま未処理でも殆ど問題はありません。ですが、箇所によっては強く残っている所があったりするので接着をする箇所や塗装をする場合などは離型剤を落すことがお勧めします。
最もお手軽な方法はこちら
「造形村キャストクリン(離型剤落とし専用)スプレー」を使用する方法です。
パーツを底の深い容器に入れ、少し容器を振りながらたっぷりスプレーを吹きかけます。換気に十分に気を付けてご使用下さい。(屋外で行うことをお勧めします。)
これは離型剤落としの際に、便利なポリビーカーです。ガレージキット用ポリビーカーとして、1つ用意しておくことをオススメします。
これで下準備の前の処理が終わりました。それでは改めてパーツ整形を始めましょう。
パーツの整形とは、組立てを始る前にパーツに施す下準備のことです。
大きく分けてパーツの表面についている「ゲートの処理」と「パーティングライン(段差)の処理」の2つがあります。
プラモデルなどと同じようにキャラグミンに使用されているウレタン樹脂は製造時、型に材料を流し込む為の注ぎ口ができます。その「口」になっている部分が「ゲート」、同じく製造時にパーツの表面に発生する段差が「パーティングライン」と呼ばれています。
これらは組み立てる際に邪魔になったり、見た目が良くなかったりするので、組立てを始める前にニッパーやデザインナイフ、紙やすりなどを使って消す処理を行います。こういう組み立ての前段階の処理がパーツ整形です。
ここでニッパーの出番です。 デザインナイフ、紙やすり、スポンジペーパーも使用します。やってる事はほとんどプラモデルなどと変わりません。まずはゲートの切り離しからです。邪魔なゲートは根元からスパッと切り離したい衝動に駆られますがここはゆっくり進めましょう。パーツから約1ミリほど離した所で切り取ります。
これはニッパーの切れ味にもよるのですが、いきなりゲートを根本からパーツを切り取ろうとするとパーツ自体にダメージが入ってしまう事があります。特にパーツが薄い場合や尖っている場合、ゲートが太い箇所の場合等は、ニッパーがパーツを切る時の衝撃で割れてしまったり、刃が入りすぎてパーツがえぐれてしまうのです。
ゲートは1回で切れなくても、最初は少し手前から切り、何回かに分けて切って行くと良いでしょう。オススメしているニッパーはタミヤの精密ニッパーです。これはプラモデル用と表示してありますが、もちろんキャラグミンの素材であるウレタン樹脂に使用できます。ゲートの形や厚みにもよりますが、ウレタン樹脂の硬さはプラスチックと同じくらい柔らかく、しかも繊細なので、精密ニッパーの様な「切れ味」が作業に向いています。
ニッパーで少しくらい切り残しがあっても大丈夫。後はデザインナイフで少しずつ削って行きます。
最後はパーティングラインと合わせて処理するのでニッパーとナイフで完全に処理する必要はありません。ゆっくり理想の形へ近づけて行きましょう。※注意:クリアパーツは紙やすりをかけると表面が白くなってしまうのでここで止めておきましょう。
次はパーティングラインを消してみましょう。
このラインを綺麗に仕上げてみましょう。画像ではタミヤの400番フィニシングペーパーを使用しています。パーツの形に合わせて手前から奥へ丸を意識して磨きます。
コツはパーティングラインに対して垂直になるように磨きます。平らな部分が出来ないようにパーツの丸みに合わせて磨きましょう。前の工程で処理したゲート跡も同じ様に磨いて綺麗にします。
完成したパーツです。綺麗に消えました。後にスポンジペーパーのスーパーファインで磨けば、さらに綺麗に仕上がります。
後はパーツすべてこの手順を繰り返し行います。少し面倒に感じるかもしれませんが完成したときのことを想像しながら磨いて行きましょう。これもキャラグミンの楽しみの一つです。
キャラグミンはゲート、パーティングラインともにできる限り組み立てたときに目立たない位置に来る様、設計されております。パーツの形状上、一部の物は表面に位置しているため、気になる方は処理が必要になりますが組み立てると見えない部分、気にならない部分は敢えて未処理でも大丈夫です。大切なのは楽しみながら組み立てることです。
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