こんにちは、横浜ショールームの☆野です。
横浜ショールームはスケールモデルを充実取扱中!
それだけでなく、入れ替わり制で日々お客様の完成品がウィンドウを彩ります。
さて、そんなお客様の制作したスケールモデル完成品を随時ご紹介していきます。
今回の作品はこちら!
これは昭和世代の人にとっては、原子力空母エンタープライズと並んで『近未来軍艦の代表』と憶えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
原子力巡洋艦ロングビーチです!
第二次世界大戦型を発展させた巡洋艦船体に原子炉を乗せ、煙突はありません。
巨大な艦橋は、船体に山ほど積んだ各種ミサイルを制御したりフェーズドアレイレーダー(シン・ゴジラも搭載しているアレですよ!)を装備したりして、こんなにでかくなってしまいました。
航続力は無限で、無数のミサイルをぎっしり収めた本艦は、スーパーカーや超音速ジェット戦闘機と同じく、近未来の象徴のひとつだったのです。
そんなロングビーチですが、正直建造当初は『やりすぎ』ました。
このレベルの船体にあまりにも未来的な装備を盛り込みすぎ、実はフェーズドアレイレーダーは正確に作動せず、ミサイルも(数も大きさも)過剰すぎて実用には向かなかったので、1980年代には装備を外してシェイプアップさせ、より実戦的な状態になりました。
本作例は、その頃にキットを改修したものです。
エッチングや張り線を施し、ディテールがマシていますが、それだけではありません。
艦橋はフェーズドアレイレーダーが剥がされた姿を再現し、マストやら装備品も、キットのままではなくディテールアップしたり自作が施されているようです。
さらにベースも磁石が仕込まれ着脱可能に。
元のキットも比較的新しい金型でよく出来ていましたが、それを更に大胆に精密に大改修しています。
それでは、制作者様のコメントです。
そう、近未来のようなフネと見えますし、たしかに原子炉も積んでいますが、船体は第2次世界大戦の後期型重巡洋艦(バルチモア級とか)を発展させたような形。
この形状で設計されたのは本艦が最後で、以後はミサイル・フリゲート艦形状が主体となります。(日本における現用護衛艦の形状ですね)
以後はミサイル攻撃力とミサイル防御力の戦いが主体となり、船体は『軽量で扱いやすいプラットフォーム』が求められます。
つまりロングビーチはアメリカにおける最後の打撃艦・戦船とも言えるかもしれません。
そうした思いや、従来のキットにない姿への再現が、本艦への強い思い入れがあると伝わってきます。
愛情と技術が詰め込まれた作例に仕上がりました。
こちらの作品は、ただいま店舗のショーウインドウにて展示中です。
それでは、次の作品紹介でお会いしましょう!