皆様こんにちは。
横浜ショールームのスタッフSです。
最後となるV.K.Mペイントコンテスト10も無事閉幕、作品の返却も進み力作が一堂に会していたショーケースも少し寂しくなってきました今日この頃。
横浜ショールームでは新設されたミリタリー部門にて全店で最多のエントリーを記録し大変な盛り上がりを見せました。
そのおかげか普段スケールモデルを作らないモデラーの方や、模型初心者の方々からも自分もチャレンジしてみたいのですが...とお問い合わせを頂二くことも増えてきましたので今回はスケールモデルビギナーに向けた週末二日で作る飛行機模型の作り方を前後編に分けてお送りいたします。
さて突然ですが...
昨年末に満を持して発売された「1/48 ロッキード F-35 ライトニングⅡ」はその組みやすさとディテールを徹底的に突き詰めたパーツ設計で多くのモデラーの度肝を抜き、早速スケールモデルのマスターピースと評される程。
既存キットでは「トップガン マーヴェリック」での熱狂もあり、2016年に衝撃を与えた傑作キット「1/48 F-14 トムキャット」もさらにその人気に拍車をかけています。
世界が認めるタミヤ製のプラモデルは初心者でも簡単に組立てる事ができ、誰もが素敵な模型体験を味わえる素晴らしいキットばかりですので初心者の方はまずはタミヤ製品の中から作りたいキットを選んでみるのが良いと思います。
そんなタミヤ製プラモデルの中でも特に作りやすく、程よいボリュームでオススメなのが「1/48 スーパーマリン スピットファイア Mk.Ⅰ」です。
スピットファイアとは第二次世界大戦で活躍したイギリスの戦闘機で終戦までドイツによる攻撃からイギリスの空を守り抜いたことから「救国の戦闘機」とも呼ばれ、イギリスでは子供から大人まで誰もが知る国民的戦闘機です。
キットは美しいグレーのパーツとクリアーパーツにエッチングと呼ばれる金属製のパーツで構成されています。
エッチングパーツはプラスチックではなかなか成型できない繊細なディテールを再現することが出来る素晴らしいアイテムなのですが、ビギナーの方には少し荷が重いかもしれません。
さらに言えばこのキットに付属するエッチングパーツはどれも完成後は殆ど見えない上にタミヤのプラモデルでエッチングパーツが最初から付いているキットは稀ですので今回は使わずに組み立てていきます。
組立にはこれらの道具が必要になりますが、最低限ニッパーと模型用接着剤、紙やすりがあればこのスピットファイアは問題なく組み立てる事が出来ます。
(ピンセットがあると作業が格段に作業が楽になるので細かい作業が不安な方は用意しておくと良いでしょう。)
(ピンバイスはキットによっては必須アイテムになります。※このスピットファイアでもピンバイスで穴を開ける指示が出てきますが、組立てに直接関わる箇所ではないので無くても作れない訳ではありませんがあった方が良いでしょう。)
組立の前にまずはキット付属のカラー見本を見て一番カッコいいと思うタイプのスピットファイアを選びます。
三種類ある見本の中から今回は映画「ダンケルク」でもその活躍が描かれた機体でもあるCのダイナモ作戦参加機体を選択します。
(裏面の白と黒のカラーリングがおしゃれですね♪)
タミヤの説明書は非常に丁寧な図解で我々ユーザーを導いてくれるので組立に苦労する心配はありません。
ただし選択したタイプによって取り付けるパーツが異なる部分がありますのでそれらの点に注意しながら組み立てていきましょう。
前半の今回(一日目)は組立まで、後半(二日目)は塗装とするのが良いと思います。
方針が決まった所で組立てに入りましょう。
①②パーツを切り出すときはまずパーツから少し離れた所をニッパーで切ります。(慣れないうちはマーカーで印を付けてから刃を当てると良いかと思います。)
③そうしてパーツを切り出したら今度はパーツにピタッとニッパーをくっつけながら余分な部分を切り取ります。(これを二度切りと呼びます)
④⑤最後に切断面を600番の紙やすりで軽く撫でて整えると綺麗にパーツを切り出す事が出来、組み立てる際にパーツ同士が上手く組み合わないという事もなくなります。
パーツの接着には流し込みタイプの接着剤がお勧めです。
パーツ同士がピッタリ合うのを確認したらそれらの合わせ目にチョンと接着剤の穂先を当てるとすーっと接着剤が流れていき接着出来ます。
そんなこんなでコクピットが出来上がってきましたので、ここで一度コクピット内部を塗装します。
このまま組み立てていくと後からコクピットの中を塗るのが難しいので先に内部を塗ってから組み立てていきます。
色の変化を分かりやすくするため今回は白色のプライマーと呼ばれる下地塗料をスプレーしていますが、今回塗装で使用するファレホであれば数回塗り重ねるだけでも十分発色してくれるので下地塗装は行わなくても大丈夫です。
(プライマー:塗料の食いつきを良くしてくれたり、発色を良くしてくれたりする下地塗料の事です。)
さてコクピットの中もそこまで目立つ場所ではないので今回は説明書で指定されている色より少し明るい色(ファレホ ゲームカラー ゴブリングリーンとモデルエアー ジャーマンレッドブラウン、モデルカラー ブラック )でちょちょいと塗ってしまいます。
最初のタイプ選択でコクピットを覆うキャノピーと呼ばれるガラス部分が閉まった状態で作るのを選択した方は特に見えなくなるのでムラやら塗り分けなんてことは気にせずざっくり塗りましょう。
プライマーを使った都合上透明パーツに付属のマスキングシールを貼って保護していますが、プライマーを使わず筆塗りで仕上げる場合はマスキングの必要はありません。(この後の塗装で、万一はみ出してしまってもファレホであれば爪楊枝で擦ればきれいに落とせるのでノープロブレム)
コクピットが塗り終わったらあとは最後まで組み立てて一日目は終了。
次回はいよいよ塗装に入ります!画像のようなバチバチにカッコイイスピットファイアの塗り方を解説していきますので乞うご期待!
横浜ショールームでは今回製作しているスピットファイアは勿論、初心者の方でも作りやすいタミヤ製プラモデルを始め多種多様なスケールモデルを豊富に取り揃えております!
ご不明な点や製作に必要な道具、ハウトゥーなどもお気軽にスタッフまでお問い合わせくださいませ!
皆様のご来店をお待ちしております!