横浜ショールーム

不定期連載企画テクニックガイド第二弾!!「エバーグリーン攻略作戦/【Phase②】スクラッチビルド"前半戦"」

 横浜ショールーム 

皆様こんにちは!
横浜ショールームのスタッフSです!

本日は不定期連載企画テクニックガイド第二弾!!

「エバーグリーン攻略作戦/【Phase②】スクラッチビルド"前半戦"」をお送りいたします。

前回の【Phase①】ではプラ板工作の基礎工作と接着剤の使い分けについてご紹介しましたが、【Phase②】となる今回「エバーグリーン攻略作戦」は本格化していきますので是非前回の内容を確認しながら読んで頂ければと思います。

「前回の内容はコチラからお読みいただけます!」


さて今回作るのは大人気マシーネンクリーガーに登場するホバー戦車「ナッツロッカー」用に作中でも頻繁に登場する「パンツァーシュレック」所謂ロケット砲をスクラッチしていこうと思います!

1203_01.jpg

※作業内容をなるべくわかりやすく、かつ詳細にご紹介するため

【Phase②】は前後半に分けてお送りします。

1203_02.jpg

使う材料はご覧の通り
メインで使うエバーグリーンからは「5.6mm×4.2mm径」、「7.1mm×5.9mm径」のサイズの異なるプラパイプが2本、「3.2mm幅」のI字型のプラ棒と「0.5mm×4.8mm」のプラ平棒を使用します。エバーグリーン以外ではコトブキヤのスパイク、タミヤの0.3mmプラ板とWAVEの瞬間接着パテを使っていきます。

1203_03.jpg

使用する道具はコチラ

①WAVE パイプカッター ②JLC ホビーのこ ③タミヤ アートナイフ ④ホーザン ピンセット ⑤クリップ ⑥丸ペンチ
⑦ハイキューパーツ 面取りビットWC ⑧ミネシマ 誉ヤスリ 中目 ⑨リタックスティック+400番ペーパー ⑩ゴッドハンド エッジ出しヤスリ

では早速作業に取り掛かりましょう!

1203_04.jpg

まずは7.1mm径のパイプにパイプカッターで7cmの所に切れ込みを入れます。
エバーグリーンのプラ材はかなり柔らかく、特に肉厚のパイプをパイプカッターで切ろうとすると画像のようにパイプがひしゃげて綺麗に切れません。

1203_05.jpg

そのためパイプカッターでははっきりと視認できるくらいの切れ込みを入れるだけに止め、その切れ込みをガイドに精密ノコギリで少しずつ切断すると綺麗に切断出来ます!こちらは3本切り出します。
(このパイプがパンツァーシュレックの本体になります。)

1203_06.jpg

切り出したパイプに今度は両端から2cmの箇所に同じように切れ込みを入れておきます。これが後ほど役に立ちます。

1203_07.jpg

両側の断面は面取りビットで内側を面取り、外側はヤスリでC面を出して整形します。
(多少歪になってもこのサイズだと目立たないので気楽にいきましょう。)

ヤスリのあれこれ

1203_08.jpg

模型製作において欠かせない物の一つにヤスリが挙げられます。

スタッフSは主に金属ヤスリを多用しているのですが、金属ヤスリは手入れを怠ると錆て使い物にならなくなります。
特に目に詰まった削りカスをそのままにしてしまうと空気中の水分をカスが吸い込み錆の原因にもなりますので使用後は歯ブラシなどで必ず削りカスを落とすようにしましょう。
しかし目の細かいものだと歯ブラシだけではカスを完全に落としきるのは難しいかと思います。
そこでご紹介するのは「ショップタオル ヘビーデューティー」です!
こちらはきわめて耐久性の高いペーパータオルで汚れても洗って繰り返し使用でき、毛羽立ちも少ないスグレモノ!
使い方は画像の通り、ヤスリを一方行に動かしながら拭き取るだけ!金属ヤスリだけでなく、紙やスポンジヤスリにも効果抜群!

ホームセンターのカー用品コーナーで入手できますのでお試しあれ!

作業に戻ります。

1203_09.jpg

5.6mm径のパイプは6cmの長さに3本切り出します。(これがロケット弾になります。)

1203_10.jpg

I字プラ棒はパイプ同士を接続するための支柱になるのでこれは3mm幅で6個切り出します。

"このパーツは接続する際にパイプ側の曲面にピッタリ合うようにしたいので"切り出す前にあらかじめ7cmに切り出した方のパイプに400番のペーパーを巻き付けて「I字プラ棒の断面を逆Rが付くよう整形してから切断→ピンセットで摘まみながら反対側の断面も同じように整形」この手順を繰り返して必要な数を切り出しましょう。
(ここでも切断には精密ノコギリを使います。)

1203_11.jpg

切り出したI字プラ棒を7cmに切ったプラパイプに入れた切れ込みに合わせて各2個ずつ並行になるよう接着していきます。
ここの接着にはタミヤセメントを使うと微調整が効くので平行にしやすいです。
(位置が決まってからクレオスのSPを流しこんでガッチリ接着すればいので、ここでは接着剤のつけ過ぎに注意しましょう!)

1203_12.jpg

接着剤が生乾きの内に一度3本のパイプを仮組みしてマスキングテープで固定します。
問題なくピッタリ組み合わさればOK!仮組状態のまま完全に乾燥させます。
(あくまで仮組ですのでパイプ同士はくれぐれも接着しないように!)

1203_13.jpg

支柱と支柱の間に適当な長さのマスキングテープを貼りつけたら支柱同士の間の長さの所に印をつけて切り出しテンプレートとします。

1203_14.jpg

タミヤの0.3mmプラ板を2mm幅に切り出した長めの短冊を2、3本作りテンプレート通りの長さで6個切り出します。
(プラ板を切り出す時はT字定規があると作業が楽ですのでオススメです!)

1203_15.jpg

切り出したプラ板に丸ペンチで少しずつRを付けたらI字プラ棒で作った接続部に合わせてプラパイプに貼り付けていきます。
(薄いプラ板なので丸ペンチで曲げていますが、1mm厚以上のプラ板にRを付ける際は電子ライターや線香の火で熱した方が綺麗に曲がります。ただしその場合は換気はもちろん、引火性の高いものや火傷に十分注意して行ってください。)

※この時、瞬間接着剤や速乾タイプの流し込み接着剤を使うとプラ板がパキっと折れてしまうのでここもタミヤセメントを使用することをオススメします。(前回記事参照)

1203_16.jpg

このように100円ショップなどで売っている丸くへこんだ部分の有るクリップなどで押さえつけ最低でも丸1日は乾燥させましょう。

1203_17.jpg

弾頭部分となる6cmに切ったプラパイプは「片側にコトブキヤのスパイクから直径の近いものを貼り付け、反対側は瞬間接着パテで穴埋め」→「乾燥後にヤスリで成型します。」

前半戦はここまで、後半戦はパンツァーシュレックとナッツロッカーとの接続部の製作を中心に完成までをお送りします。

横浜ショールームでは今回使用したエバーグリーン製プラ材はもちろん、必要な工具も豊富に取り揃えておりますので横浜にお越しの際はぜひとも足をお運びくださいませ!

皆様のご来店をお待ちしております!