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「ファレホテクニックガイド 第一弾」 ゛チッピングメディウム大攻略‼″

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皆様こんにちは!
横浜ショールームのスタッフSです!

突然ですが今回はスタッフSによる不定期連載企画

「ファレホテクニックガイド 第一弾」 ゛チッピングメディウム大攻略‼″をお送りいたします。

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第一回目の今回はファレホ チッピングメディウムの使い方とテクニックをご紹介します!

まず初めにチッピングとは何ぞや?という方のために概要をご説明します。

チッピングとは

上掛けの塗料が経年劣化やダメージを負って剥がれ落ち、その下にあった下地塗料や金属などの地が露出した状態を再現する技法の事をさします。(錆びたガードレールなどを想像して頂ければわかりやすいと思います。)
やり方は主に2パターン、一つ目は筆やスポンジなどを使って剥がれた部分を基本塗装の上から描き込む方法。二つ目は水溶性の透明な剥がし塗料を使って本物と同じように塗装を剥がしていく方法。

今回ご紹介するチッピングメディウムは後者の実際に塗装を剥がすために開発されたマテリアルになります。

「ファレホ チッピングメディウム 17mmボトル価格:319円(税込み)

「ファレホ チッピングメディウム 35mmボトル」価格:605円(税込み)

では早速そのメカニズムと使用方法を解説していきます!

※塗装は全てエアブラシを使って行います。剥がし塗料を使うこの技法では塗膜は薄く、かつ均一な塗装が求められるのでエアブラシが必須となります。

まずは下地塗装を行います。この下地を後の剥がし作業で露出させるのでシルバーやオキサイドレッド、メカメカしいダークグレーなどのサーフェイサーを吹き付けます。

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さて下地が乾いたら次はチッピングメディウムを吹き付けます!

メディウムとはいいますが、このチッピングメディウムは塗料には混ぜず単体で希釈して使用します。

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分かりにくいですがマットなプライマーの塗膜より少し艶っぽくなっていればOK!エアブラシクリーナーで薄めたおかげで10分ほどで触っても問題ない状態まで乾燥するので続いて基本塗装を行います。

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この後剥がすものですからムラは気にせず塗膜が厚くなりすぎないよう注意して塗装すれば大丈夫です。
希釈は普段通りエアブラシで吹きやすい濃度で問題ありませんが、ここでもエアブラシクリーナーで1:1くらいで薄めたものを高い圧力で吹き付けると塗料の食い付きも良くなり一気に色を乗せられるので作業時間の短縮にも繋がりおススメです。

これで下準備が整い、いよいよ塗膜を剥がしていきますが、この工程に入るタイミングがミソ!


基本塗装をどれくらい乾燥させたかでこの剥がし作業のやりやすさや剥がれる塗膜の具合も大きく変わってきます!

当然ながら塗膜というのは塗装直後の生乾きの状態では脆く、数時間から数日かけて完全に乾いた状態では強くなります。
それを利用して完全ではないにしても触っても問題ないくらいの状態で剥がし作業に入るためにここまでエアブラシクリーナーを使って乾燥時間の短縮と塗膜の食い付きをコントロールしてきたのです!!
塗装サンプルでは1時間ほど乾燥させてから塗膜を剥がしていますが、10分ほどで剥がし始めるとかなり激しく塗膜が剥がれるのでとても楽しいです。

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メカニズムとしては水を含ませた筆や歯ブラシなどで表面を擦ると際上面の基本塗装から内側のチッピングメディウムの塗膜まで水分が浸透します。(水性塗料を使って基本塗装を行ったのは下の層まで水が浸透しやすいからです。

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チッピングメディウムの層にムラがあるとこの剥がれる所と全く剥がれない所とで極端なギャップが生まれてしまうので均一な塗装が大切です。

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筆で擦るとこんな感じに!風化したような淡い質感も表現出来ます!

この様に基本の塗装を剥がしてチッピングを行うだけでなく、その上から同じ手順でチッピングメディウムと白系の色を吹き付けて剥がすと非常にリアルな冬季迷彩が再現出来ます!

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ポイントに気を付けて順番通りに行えば誰でもリアルな質感を得られますので皆様もチャレンジしてみてください!

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横浜ショールームレジ横のショーケースにて冬季迷彩とウェザリングを施した作例をここまでの塗装手順とともに展示中です!
ご来店の際には是非ともご覧いただければと思います!

スタッフ一同皆様のご来店お待ちしております!