こんにちは、横浜ショールームの☆野です。
横浜ショールームはスケールモデルを充実取扱中!
それだけでなく、入れ替わり制で日々お客様の完成品がウィンドウを彩ります。
さて、そんなお客様の制作したスケールモデル完成品を随時ご紹介していきます。
今回の作品はこちら!
これはソ連の快速戦車、BT-7ですね。
『BT(ベーテー)』シリーズと呼ばれる最終型がBT-7。
砲塔の形は時期によって改良されていきますが、これは初期型のものです。
・・・ってアレ?
マークがおかしいな。
ドイツのハーケンクロイツとは似て非なる鉤十字マーク(スワティカ)。
同じ鉤十字でも、角度が異なっています。
これはフィンランド軍のマーク。
つまり鹵獲品かぁ〜〜〜(笑)!!
フィンランド軍は自国防衛戦において傑出した練度を持っており、幾度にもわたるソ連との戦いでは、『戦っては敵兵器を鹵獲し、鹵獲した兵器で戦ってまた鹵獲し、やがて鹵獲品で部隊を編成して戦って鹵獲し・・・』を繰り返し繰り返し重ね、戦うたびに装備が充実してゆくサイヤ人のような連中です。
フィンランド人にかかると、少々(いやかなり)古い装備でも、一級品の獅子奮迅な活躍をして見せます。
この完成品もきっと鬼神のような強さを誇っているに間違いありません!
ご覧ください、冴え渡る『キレイな汚し』!
丁寧な迷彩と合わさって、非常に上品な仕上がりです。
もともとキットには、ハチマキ状のアンテナ(九七式中戦車チハたんにも付いているアレです)が入っていますが、BT-7が活躍したノモンハン事変においては、このループアンテナは非常に目立ち、優先的に撃破されたそうです。
このフィンランド鹵獲車両でも外された状態になっています。
それでは制作者様のコメントです。
むむ、そうなのですか。
しかし、自分自身で思いを馳せながら楽しんで作ることこそがホビーの真骨頂!
実物そのままに作っても良し、自分の想像で作っても良しというものです。
この作例は、本当に高い技術に『遊び』を加えた、まさにホビーそのもの!
素晴らしい作品をありがとうございました!
それでは、次の作品の紹介でお会いしましょう!