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SWS 1/32 Do 335 横浜組み立て日誌 その9

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こんにちは、横浜ショールームの☆野です。
今週もSWS『ドルニエ Do 335 A-0 プファイル』をご紹介していきます。
今回は今まで解説してきたパーツを組み上げ、機体内部フレームをご紹介します。

もうこれで一つの造形物として成立するレベルですよね。
ご覧のとおり、前輪式降着装置となっています。
この時代、主翼に主脚があって、機体尾部に尾輪がつくのが一般的ですが、本機のようにプロペラが後ろに付いている場合は、このように主脚を前輪側に設けます。
このシステムは、通常の尾輪式に比べると価格が高く、機構もより複雑(ちなみにDo 335の場合はステアリングまで付いています)なのですが、離着陸時の視界が良好でDo 335のようにやや大型の機体の場合、パイロットも操縦が楽になったのではないかと思います。
さて、ではDo 335のギミックを改めて横から見てみましょうか。

先端のプロペラカウルには、30ミリモーターカノンの発射口。
続いて、ラジエーターを挟んで一つ目の液冷エンジン。
ステアリング機能を備えた前主脚。
30ミリモーターカノン同様に機体本体に備えられた(安定性が良くなり、命中率も若干高まります)20ミリ機銃が2丁。
射出座席付きのコックピット。
高速性能を保つために備えられた爆弾倉。
2機目のエンジン(ちなみにどちらか一方が残っていれば、片側が破壊されたり故障しても飛べます)。
エンジンから伸びる長い延長軸は、三節棍のように分割され、機体の『しなり』に対して僅かに可動しつつも正確に動力を伝え、安定した機動を約束。
そして、最後に尾部のプロペラ。
これは前部のプロペラとは逆方向に回転し、強烈なパワーで回しても前後でトルクを打ち消し合い、優れた直進安定性を保つ役割を持ちます。
いわば、機体全体を使った二重反転プロペラとも言えます。

いや・・・改めてなんというか。
すごい性能というよりも、中二病全開で『僕の考えた最高のレシプロ機』ですね。
ちなみに本機は、最重要量産指定を受けています。
残念ながら量産に入る前に担当工場が連合国の空爆を受けて破壊され、ごく僅かしか量産されないレア機になってしまいましたが、本来ならこの制空権突破能力を付与された機体が多数解き放たれるはずだったわけです。

さて、ドルニエ Do 335の構造から由来する魅力がお届けできたでしょうか?
次回はその内部構造を透かし見る、透明プラスチックで成形された外板パーツをご紹介します。

SWS『ドルニエ Do 335 A-0 プファイル』は、『コンセプトノート』やアフターパーツ共々、ボークス各ショールームにて好評発売中。

それでは、また次回お会いしましょう!

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