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「缶スプレー」塗装実演アフターレポート

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皆様こんにちは!ボークス大阪ショールームスタッフです。

塗装実演といえばもうすっかりおなじみのセンターヴィレッジですが、今週は五老峰の老師のもとに修行に出かけているのでピンチヒッターが担当いたしました。
「缶スプレー」塗装実演ということで「缶スプレーだと手軽に色を塗り替えできるよ!」という事をお伝えするべく基本塗装についてご案内いたしました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

そもそも缶スプレーってどんな種類があるの?ということで並べてみました。

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模型用で一番メジャーなのはGSIクレオスさんやタミヤさんから発売されているもの。塗料の種類でいうとラッカー系になります。色が豊富ですので選びやすいのが特徴です。

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また下地処理に使うサーフェイサーやプライマーで缶スプレーを使われる方も。最近は水性のものも登場しております。水性ですとラッカー特有の溶剤の臭いも気になりません(無臭ではありません)。ファレホからはプライマーが発売されています。こちらはアルコール系となります。

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そして塗装後の仕上げに使うトップコート。つやあり、半つや、つや消しの3種類がありますのでお好みの仕上げにできます。こちらも水性タイプがございます。水性塗料で塗った後に上からラッカー系を重ねると侵食して割れることがありますので、水性の上は水性!と覚えましょう。師の師は我が師も同然!と同じニュアンスです。
そして缶スプレーといえば「なぜだ?!ガブラが鳥になった!」・・・ではなく、「なぜだ?!僕の欲しい色が缶スプレーで無いのか!」というお悩みもあるかと思われます。そんな方にはガイアノーツさんの「イージーペインター」がオススメです。

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自分の好きな色を希釈してセットするだけで思い通りの色のスプレーの完成です。さらに「なぜだ?!踊るガブラッチョ」・・・ではなく、「なぜだ?!缶スプレーはほとんどラッカーなのか?水性はないのか?」という方にも朗報です。

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水性塗料ファレホには缶スプレー専用ボトルアダプターがあるのです!市販の簡易スプレー塗装ツールに直接装着するだけでなんと!水性塗料の缶スプレーの完成です!アダプターは同じく水性塗料のMMP用もございます。

それでは実際に塗装してみましょう!今回はリトルアーモリーを使用しました。

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向かって右のM4A1はサンドカラーから渋めのジャーマングレーにリペイントします。そしてもう一つの89式小銃はキット成形色のつやを抑えるつや消し仕上げに。SGIクレオスさんのジャーマングレーとMr.スーパークリアーUVカット つや消しです。

缶スプレーはまずシェイク!シェイク!胸騒ぎがするほどとまではいきませんがシェイクしてください。縦に振りがちですが、缶を横に回してあげた方が中の攪拌用の金属玉が良く回ります。また気温にも注意です。寒すぎると中の塗料がうまく出てこない場合があります。
吹く際は20cm~30cmくらい離して吹きましょう。近くで吹くと一部に塗料が溜まってしまいます。また、吹く際には最初から対象物に当てるのではなく、少し離れた場所から出し、そのまま流れるように「シュッ」と吹き付けると塗膜が均一になります。完成したのがこちら!

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スプレー缶1本でお手軽リペイントが完成しました。右のM4A1はグッと渋い色味に、左の89式小銃はつやを抑えたマットな仕上がりに。・・・対象物が小さくて分かりづらいかもということで試し吹きも兼ねて他のランナーにも吹いてみました。

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一番下が元のキットの状態、上左がつや消し、上右がジャーマングレーとなっています。ジャーマングレーは薄吹きながらしっかりと下地を隠せています。

いかがでしょうか?缶スプレーだと準備がほとんど不要でお手軽に塗装することができます。ただし外で吹く事と換気と風向きには十分ご注意ください。風向きが悪いとムウのクリスタルウォールのように跳ね返ってくることもあります。

今回はここまで!次回「なぜだ?!置くだけで地面になる!コルッキーを使用したジオラマ製作実演」にご期待ください。

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実演では皆様からの疑問・質問にもお答えできますのでぜひご参加をお待ちしております!