皆様こんにちは、用品担当の★野です!
今回は、実演を通じて少しづつ作り進めてきたキャラグミンが完成しましたので、ちょっとした変わり種の塗装表現を合わせてご案内して行こうと思います。
前回のショールームニュース
では、髪の毛パーツを残して概ね完成しましたが、今回は、その残る髪の毛パーツを仕上げてしまいます。
映画をご覧になった方はご存知かもしれませんが、なのはさんはフォーミュラ発動時に「髪の毛が明るく輝く」というエフェクトが発生します。
今回は、もともとのカラーレジンの色をそのまま活かして、大胆にグラデーションを施して、フォーミュラ発動状態のエフェクトイメージに近づけて見ようと思います。
キャラグミンのカラーレジンの色設定は実に表現力豊かで、そのままでも十分なくらいキレイな仕上がりです。
もし失敗しても、何度でもやり直しができる、という気楽な気持ちで行ってみましょう!!
金髪色に適したミスターカラーのレドーム(これでなくても、近似色なら他の色でもよいですよ)を使用します。
ただ、そのまま吹くと粒子が荒くなるので、クリアーを混ぜ、希釈のうすめ液を少量追加することで、隠蔽力を減らしつつ粒子も散りにくくします。
映画の画像を見ながら、「毛先が明るい」「キューティクルがある」という風に方針を決めました。
(作中では揺らめくようにハイライト位置が変わるので、好みの画像を参考にしています)
光り輝く色味を出したいので明るい色を選定しましたが、キャストの色味とずいぶん差が出ています。
内心ちょっぴり不安になりつつも、次の工程に参りましょう。
髪の毛なのに桃肌フレッシュ(肌専用塗料)とはこれいかに?と思いますが、今回は桃肌フレッシュを
と見立てて使用します。
これを使って、カラーレジンの茶色とレドームのハイライトの中間に色をのせ、グラデーションの境目を自然に仕上げます。
ほら、ちょっと先程の突飛な感じが薄れてきましたでしょ?
桃肌フレッシュ同様、今度の褐色フレッシュも、
として活用します。
ハイライトとハイライトの中間に、シャドウ色であるこの色をのせます。
これで光と影のメリハリが一層付きました。
また、髪の毛もモールドにもシャドウとして褐色フレッシュを細吹きします。
は、こうした細部塗装が超得意!
だいたい1~2センチくらいの距離で吹き付けています。
褐色フレッシュや桃肌フレッシュは、薄っすら色のついたカラークリアなので、カラーレジンの色もしっかり透かして馴染みます。
頭のキューティクルのハイライト部分に、縦線状にシャドウが掛かっているのがお分かりいただけますでしょうか?
これは一般的に言われるラッカー向けの圧力「0.1Mpa」に対して、三倍ほどの「0.3Mpa」の状態にして、エアブラシのアジャスターを絞りこみ、放射線状に褐色フレッシュを「シャッ シャッ」と吹くことでまっすぐなラインをお手軽に出しています。(ちょっと語彙力がアレですが・・・)
この高圧細吹きは、メカモデル・戦車モデル・艦船モデルの雨だれ表現などにも役立ちますぞ。
クリアー系を多用したため、表面は濡れたようなツヤが出ています。
これを「つや消しクリアー」でつや消しするわけですが、ここでもう少し「しっとり感」が欲しい。
こちらの記事も併せてご覧ください。
これを中心に、つや消しクリアーを少々。
そして先ほどと同じく、大圧力で、エアブラシ側のアジャスターを絞りこむと、自分でツヤの質感を調整しながらツヤを簡単にコントロールできます。
つや消しクリアーでありがちな「白っちゃけた感じ」が薄れ、瑞々しい肌や髪の毛も調整がしやすくなります。
ここに今回の髪の毛のグラデーションをカラーキャストに追加したものを組み込んで、ツインテールやリボンを取り付けてゆきます。
作中の髪の毛の発光表現を、大胆なハイライトで再現してみましたぞ。
基本の配色はキャラグミンのカラーキャストそのままに、ハイライトとシャドウの追加で仕上げました。
キャラグミンのカラーレジンの良さ、ガレージキットならではの
という特性から、いろいろと試しながら楽しく塗装出来ました。
(ちなみに一回ドボンしています。最初は濃い色から明るい色の順で塗ったのですが、ちょっと色が濁った感じになったので気楽に塗り直しをしています。)
何度でもやり直しできるガレージキットの特性についてはこちらの記事もご参照ください。
後頭部のハイライトも入れてみました。
桃肌フレッシュと褐色フレッシュは、茶髪のグラデーションカラーとしても中々に有効で、色味に差がついていても上手い事中和させてくれました。
やはりこの辺りも桃肌フレッシュと褐色フレッシュの「薄っすらクリアー」が役立ち、髪の毛の前後を組んだ後の色味の微調整もラクチンでした。
造形村コンプレッサー&造形村エアブラシの性能だからこその仕上がり。塗装する上で、システムの高性能に私も大変助けられています。
模型専用ならではの表現力の高さは折り紙付きです!
(なんたって、プロフィニッシャーがこれでデコマスを塗っているのですから!)
次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!