皆様こんにちは、用品担当の★野です!
3月2日(日)に特別開催された「春のホビー応援 ファレホキャンペーン」の3週連続実演イベント「ファレホエアブラシ実演 第二週」にご参加頂きありがとうございました!
「春のホビー応援 ファレホキャンペーン」にて
以下の日曜日にボークス店舗でファレホを使ったエアブラシ塗装実演を開催
2025年2月23日(日) 13:00~15:00
2025年3月2日(日) 13:00~15:00
2025年3月9日(日) 13:00~15:00
が開催されました。
お題は、ワールドミニズや塗るガレを始めとする「ミニチュアペイント」を、エアブラシを活用して
というものです。
手のひらよりも小さな立体物に、自身の技術の粋と時間をかけて製作するのがミニチュアの醍醐味のひとつですが、それとは真逆に、
今回は、エアブラシで「休日1日で完成させられる塗装」を、ファレホエアーなどを活かして塗装しました。
(実演の塗装+事前準備と最後の仕上げで完了させています)
さて、メインで使用したのは以下の色
さて基本色ですが、ファレホエアーの
を外皮に、そして
を体の内側に使用しました。
今回はその他細部に手持ちのファレホエアーを適度に加えています。
で、筆塗りもこれらをそのまま使用しています。
すでに実演では何度も登場して使い勝手抜群の
さらに影を強調する為に
も活躍しました。
こちらもエアブラシ・筆塗りと縦横無尽の働きです。
翼は最初にライトブラウンを塗って、上にいくにしたがって赤、エクスプレスカラーのプラズマレッドにドワーフスキン、そしてダメ押しのブラックロータスを重ねてゆくことで、
(ちなみに、薄い色から濃い色をのせているため、少量ずつの塗料を塗り重ね、エアブラシ洗浄なしでエアブラシ塗装を進めています。
こんなことができる手軽さも、ファレホエアーの強み!)
グラデーションはドワーフスキンを中心に、赤と茶色の境目が混じったところをブラックロータスでごまかしたりしています。
ふくらはぎや肩の蛇腹外皮だけ、筆塗りを使って赤に白を足したハイライト色で明るくしたり、エクスプレスカラーで影を付けたりしています。
「1日モデリング」なので、筆塗りのハイライトは目立つところだけ施しています。
エッ!?面倒くさそう・・・
と思いますでしょう?しかし、実演でご覧になった方には見て頂けましたが、この塗装方法メチャクチャ手っ取り早いんです!
やり方は、マスキングテープを2枚角度が付くように重ねて型紙に見立てて、シャドウやハイライトを吹くときに
というものです。(普通のグラデーション塗装より早いかもしれません)
実演ではマスキングテープを当てては(貼るというよりも、隠すために当てる程度のイメージ)ブラシを吹き、勢いを止めず手早く塗装が進む様子をご覧入れました。
甲皮は造形が一枚一枚違うのですが、なあに、はみ出したらもう一回吹き直したり、シャドウの筆塗りでごまかしたりします。
鱗らしさを強調する為、もともと造形されているモールドにそって、ドワーフスキンやブラックロータスで線を引いています。
また、額の甲皮の先端部分は、先に紹介した「肩」や「ふくらはぎ」同様、赤に白を加えたハイライトを筆でサッと加えています。
やはり「顔」は目立つ場所なので、ここは筆塗りの出番ですね!
茶色と赤の継ぎ目や、鳥類を彷彿させる脚は、ライトブラウンとブラックロータスを交互に吹き重ねたり、時折ブラックロータスをウォッシュ代わりに筆で浸したりして塗りました。
なんでしょう、この辺は狙ってこう塗った、というよりは、気づいたらこうなっていたという感じです。
ちなみに尻尾の真ん中に走っている一本の線は「パーティングラインの消し忘れ」だ!
胴体と尻尾のつなぎ目も消してない!
うむ、気にしない!!1Dayモデリングだから!!
ビスターンドラゴンを象徴する「ミルクをたたえた木の桶」は、鉄金具部分以外はエアブラシのフリーハンドで塗装し、要所要所でブラックロータスでウォッシングしました。
こういう自然物をマスキングなしでエアブラシ塗装するのは本当に楽しいし手早い!基本塗装だけならシャドウ(ブラックロータスの出番)含めて10分~15分足らずで完了します。
金具部分はマスキングするのが心底嫌だったので、木の色の上からエクスプレスカラーの「スペースシップグレー」と「ドワーフスキン」に「エクスプレスメディウム」を加えて色を薄くしたものを二度、筆で重ね塗りしただけです。
上手くいくかどうかも分からずに試してみましたが、まんまと時短成功!
「ビスターン村の竜」「ハンプシャー州のドラゴン」「バーリー山の竜」等とも呼ばれるこの竜は、「西洋のファイアドラゴン」らしく、強いだけでなく狡猾な竜でもあります。
最初はビスターンの村人に「ミルクを一日一杯よこせ」と要求していましたが、どんどん増長するに従い要求はエスカレートし、家畜や、ひいては人間も求めるようになり、結果として手に負えなくなったこの火吹き竜を騎士が苦心の末に打ち倒す(ほぼ相打ち)、という物語です。
ミルクを求める幼体とはいえ、その奥に秘められた狡猾な悪意を表現したくて、丸い眼球造形の上下を「瞼」と見立てて、鋭く悪辣な面構えにしてみました。
この辺は解釈や好みによるところですが、こうした自由度もホビーの楽しさの一つだと思います。
次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!