皆様、ごきげんいかがですか!
ファレホペイントコンテスト4の作品人気投票の結果発表&表彰式にご参加いただき誠にありがとうございました!
受賞された方々おめでとうございます!
そして投票にご参加いただきました皆様ありがとうございました!
もうすでに作品の返却が始まっており、残念ながら既に肉眼で見られなくなった作品も多いのですが、でも安心してください!この参加作品紹介!で見ていただくことが出来ます!
全ての作品の素晴らしいところを見て、配色や技法を学びましょう!!
スピード感のある綺麗な編隊飛行ですね!
水面にスピード線が逆扇型にはっていて、かつその線に平行に機体が配置されているので、この戦闘機は綺麗な編隊飛行を行っている情景を、魚眼レンズを通して撮影している情景なのだと思われます。
しかもこのスピード線を水面を制作される際にモールドとして成形されておられ、漫画的表現にもかかわらず、スケールモデルの世界観を壊さず、自然と感じさせてしまうアイディア、凄いです!
そしてメインである F/A18 スーパーホーネット!
ライトグレー単色の飛行機なのですが、塗装でもって、飛行機の疾走感、アクセスパネルや動翼などの判別できるディテール、そして海軍機らしいウェザリングがしっかり表現されています。
疾走感:飛行機の空気を切り裂く部分、機首や翼の前縁など機体色よりも薄い色にすることで疾走感をだされています。
しかも単純に「白」を使うのではなく、黄色味の白とすることで、きちんと白に見えつつも、機体色のグレーに埋もれずかといって必要以上に浮き出てもいない、色味の選択が素晴らしいです!
浮き出るディテール:この飛行機は1/144スケールなのです!そう小さいのです。これに何も考えず機体色のライトグレーだけを塗ってしまうとスジボリがあっても全て埋まって見えます。そこでミノール様は、パネルライン周辺を少し濃い色で塗られ、墨入れもされておられます。パネルライン周辺を濃くすることで、墨入れだけ行うよりもおもちゃっぽさが無くなります。
海軍機らしいウエザリング:海軍機は汚いのです、特に作戦中。これは本物の話なのですが、ミノール様の作品は綺麗に汚されています。機首、前縁に使われているよりも少しブラウンに振った色でしかも細かな点々で施されておられるので、海軍機らしい汚れはありつつも、遠くからはライトグレーの飛行機に見えるくらいの彩度の差になっています。美しい!!
画像では判別がつかないかもしれませんので、この作品が展示されている間に見に来てくださいネ!
知っています?スコープドックのイメージはJEEPだってこと。装甲車ではなく軍用の4輪駆動車がイメージなのです。なので作中ではすぐに機体に穴が開くのです!
ということを踏まえてケン・マツムラ様のスコープドックを見ると確かに機体は軽そう、機体表面装甲は薄そうと感じます。
なぜなのか、、、ケン・マツムラ様のコメントには機体のグラデーションに透明色を、シャドー部や汚しには、ゲームインクを使ったとの表記があります。そうこれら透明のカラーを使用することで軽さを演出出来ているのです!
しかも!面の塗装はスポット的に色を置かれているので、本体色、ウエザリング、ダメージ表現、木洩れ日の様な機体表面を照らす光の表現が調和、纏まりがらも各々の主張もされている・・・どの様に塗装されているのか想像できません。
一度見てみたいですね。
軽さを感じるけれども、それはプラスチック、FRPなどの軽さではなくしっかりと金属感を感じます。それは、エッジを強調される影の入れ方や彩度明度を抑えた色合いの効果ですね。こちらは遠くからは線に見えるけど、近くで見ると濃い色の密度が濃い部分と薄い部分が、装甲厚、汚れ具合、エッジの角度などに合わせて調整されております。直線に見えるけど直線じゃない、本当にケン・マツムラ様の塗装は不思議ですね。
ハリーハウゼンのスポットモーションアニメで動きが与えられた白黒映画「原子怪獣現わる」から原子爆弾により割れた氷原から出現する恐竜の「リドサウルス」が灯台を破壊するシーンのキットを使用されておられます。
リドサウルスの鱗一枚一枚が別の色に塗られており、これにより体色、照らしだす光の表現はもちろん、リドサウルスの動きも感じられます。ケン・マツムラ様の塗装技法の特徴と、キットのモールドの相乗効果があります。
灯台の石の一つ一つが別の色に塗られており、これにより灯台の石の色、石に付いた苔、石の汚れ、金属で覆われた屋根の色、金属が酸化し経年変化した色、灯台に当たる光の表現がされています。リドサウルスと異なるのは、石一個一個の輪郭がとられていることで、人工物だという無機物感を強調されていると感じます。また、ところどころん差し色で使われている、コケの黄色によりリドサウルスに負けない存在になっています。
ベアッガイ親子とペットのハロが、南米ジャブローの秘密基地にピクニックに行った情景でしょうか?
各々がジャングルにあった迷彩塗装を施しているのが、潜入作戦用のアッガイを元にしているだけありますね!
曲面の迷彩塗装は、難しいのです。迷彩の模様、色の組み合わせは、画一的なようでちがうし、頭部、胴体、手足との関係性を考えるともう大変。ケン・マツムラ様の上記2点を含む作品は全て、色の調和がとれており、美しい作品です。
あとベースの塗装も非常に丁寧にされておられます。
モールド毎に塗り分けされているのはもちろん、広いパネルが単調にならないように、光や汚れなどが塗装で表現されており、モビルスーツ(?)を含む作品のまとまりが出来ています。
私がこの彩度、明度の抑えられた作品に、明るい属性の「ピクニック」という言葉を使ったのは、暗い色でも全体の調和がとれていれば、美しく楽しく感じてしまうからです!(まぁ、ポージングも楽しそうですが!)
以上、4作品の紹介でした!
今回もファレホカラーの様々な使用方法がございましたね!
特にミリタリー系に活かせる色、配色や技法が多かったのでスケールモデラ―さんにとっては、濃い内容だったので今後の制作へのヒントが多くあったのではないでしょうか!
それでは次回の作品紹介もお楽しみに!
ファレホペイントコンテスト4まとめは以下の通りだっ!
□前回までのあらすじ↓
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その1 (No1,2,7,8,9)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その2 (No3~6)bell様特集回‼
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その3 (No10~14)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その4 (No15~19)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その5 (No20~25)マガツヒ様特集回‼
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その6 (No26~30)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その7 (No31~34)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その8 (No35~37)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その9 (No38~43)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その10 (No44~47)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その11 (No48~51)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その12 (No52~54)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その13 (No55~58,62,63)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その14 (No59~61)おやつのパパ様特集回‼
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その15 (No.64~67)aerocholic様特集!
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その16 (No.68~70)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その17 (No.71~75)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その18 (No76~78)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その19 (No.79~81)シロヌコ様特集!
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その20 (No.82~84)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その21 (No.85~89)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その22 (No.90~92)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その23 (No.93~96)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その24 (No.97~99)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その25 (No.100~104)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その26 (No.105~108)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その27 (No.109~111)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その28 (No.112~114)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト4 参加作品紹介 !その29 (No115~119)
■HS秋葉原!『 ファレホペイントコンテスト4』結果発表最速レポート!