皆様、ごきげんよう!
気が付けば、1月13日(月・祝)!クリスマス、お正月は既に遠い昔のこと・・・。
もう戻ってはこない楽しかった過去のことより、13日といえばそう、成人の日?いやボークスファンのお客様ならこう言うでしょう!
作品受付最終日!だ・・・と!
作品を持って来ていただいた方も、間に合わずこのブログを読んでいる方も、お疲れ様でした!
作品制作に取り掛かった分だけきっと成長しています。先ずは自分を褒めてあげてください!
さあ、今回はコンテストご常連 おやつのパパ 様の作品群を紹介させていただきます。
この3作品、1作品ずつファレホカラーの用法が異なっておられ、おやつのパパ様の今回のコンテストに挑む目標が見えるようですよ!これぞ、自分以外の作品を見る醍醐味!
コメントに書かれている瞳がすごい!
「瞳」だけで作品の情報量の半分は占めていると感じるくらいの描き込みです。
遠くから見ても分かる美しい虹彩!瞳孔、虹彩、星(ハイライト)のバランスが完璧じゃないですか?!
虹彩と白目の境の濃い色の部位による色の濃淡や太さが、この瞳の美しさを印象付けています。
またさらに細かいところで上瞼と下瞼にハイライトて「点」が打たれています。自然と目の周りの盛り上がりが感じられ、瞼の皮下の眼球を感じられます。さらに丁寧1本1本描かれた、まつ毛、眉毛も瞳の神秘性を増強していますね!
そして瞳から放射線状に広がる観覧者の視界に合わせて、お顔、髪の毛、耳の羽根、口元に引き寄せた両手(爪)とこの作品で最も大きな後部の羽根につながる意匠が塗り込まれています。
体に纏わりついている、蜘蛛の巣もメタリックに見えるようにハイライトが描き込まれており、線状の細い中にも塗装で情報量が盛りだくさんです。
最後に森の暗闇?夜空?宇宙?な羽根!瞳から見始めると最後に美しい羽根に行きつきます。
そして壮大な羽根から再度、瞳に吸い寄せられてしまいます。
瞳~羽根~瞳の世界観を通しての視線の誘導が楽しすぎて止まらないです!
大迫力!1/48スケールのバルキリーです!
普通に組み上げるだけでも大変な大きさ密度のキットなのですが、きっちりと組み上げられた上に退職表現まで施された塗装。迫力も緻密さも兼ね備えられた作品です。
組み立ての精密さは、透明度の高いキャノピーに表れています。キャノピーの磨き込み、塗装、接着全ての作業が根気のいる作業で、ここが綺麗な作品は素晴らしいのです。
ファレホカラーを使用しての、退色表現とウエザリングですが、きれいに施されています。
飛行機における退色は、高空の紫外線や海からの潮風により塗装面が痛んで、色が白くなってしまうことです。[プラス宇宙も飛べるバルキリーの場合は、宇宙線(放射線)の場合もあるかも]
機首~コックピット後部の光のあたる一番盛り上がっている所が、一番退色表現が施されております。当該部分にほわッと滲んだ様に施されており、すごく「らしい」仕上がりです。
そして機体上面のインテークから後ろには白い点々が所々にあり、宇宙で極小デブリの衝突跡のリペア跡だと考えると、さらにこの機体の物語性が感じ取れますね!
さらに、注目すべきはベース。VF-1の影が描かれています!影の色が濃くないので、日中の柔らかな日差しの中発信準備をしている状態かもと想像できますね。気候的に緊張感が高くないのと、スカル小隊のロービジ塗装(地球上で有効な迷彩塗装)なので、私個人は、第一次星間大戦後の地球で、2012年のメガロードに搭載される前の部隊訓練中だと想像しております。ベースだけでここまで想像できるのがすごい作品である証です!
安彦の1970年代後半のイラストの塗り方だ!
私自身物心ついた時には、機動戦士ガンダムの再放送の時代だったので安彦良和さんのイラストをよく見ていました。
白いスーツへの影をはっきりとではなく、くすんだ色で広い範囲に入れている所や、ハイライトは少し面積広めに入れている所とか(ベルトのバックルが分かりやすい)もう、安彦さんのイラストを立体化した様です。
一つ前にご紹介したVF-1の退色表現と同じ様な技法を使っておられ、塗装で表現したいことを、実際に行う為の技法の習得を感じられて、おやつのパパ様の模型制作への意気込みを感じ取れて感動です。
お顔や髪の毛の塗装は、影の色にくすんだ色を使っていなく、スーツよりツートーンくらい明るくところも安彦さんのイラストっぽいのです。本当に、クラッシャージョウ、キャラクターデザイン、安彦良和さんのイラストへのリスペクトを感じられる作品です。
皆様もこの作品を見られる際には、お手元に安彦さんのイラストを用意して比べながら見ていただくと、この作品の解像度、理解度が高まります。
以上、おやつのパパ様の3作品でした。
いかに楽しみながら作品を作り上げるという意気込みが感じられます。
作品一点一点に込められた、表現したいもの、それを叶えるためのファレホカラーの使い方を感じとれて、感動してしまいました。
ぜひ、皆様も展示されている期間、2月9日(日)までに見に来てくださいネ!
次の作品紹介もお楽しみに!
ファレホペイントコンテスト4まとめは以下の通りだっ!