皆様、ごきげんいかがですか? ミニチュア担当です。
さあ、いよいよ「ファレホペイントコンテスト4」作品受付が始まっています!
もう初日から数多くの作品をお持ちいただいた事は、前回の「参加作品紹介!その1」で書かせていただいた通りなのですが、なんと2回目の紹介ですが bell さんの特集回です!
初日から4作品お持ちいただき、その準備の速さにスタッフ一同おどろいております。
それでは、bellさんの作品紹介始まりっ!
【ダメージ部位ごとの皮膚の質感が凄いぞ!】
お客様名:bell様
作品名 :オーク胸像
ファレホ使用率:100%
コメント:モンスターの緑色の肌がむずかしかったです。普通の肌の色ではないので、これでいいのか、と色々考えながらぬりました。肌とNMMは島津式です。
オークの皮膚の緑色を相当考えられながら筆をはこばれたということで、部位ごとの光の当たり具合の表現、そして元の造形にもあるのですが、各部位ごとの「傷」の表現もされておられますよね?!
おでこのモールドの無い所には、色の濃淡や筆の流れで表面の凹凸の表現がされています。
少し下方の「目」の周辺の古傷には、濃い色を入れてゴツゴツした深い傷跡を強調されておられます。
さらに口周辺から首にかけて熱傷(火?酸?によるもの?)の様な皮膚の変色と腫れ(ケロイド)による光沢感が塗装で表現されています。
胸像ということで限られた面積で様々な皮膚の状態を表現されておられ、頭部だけでも見どころいっぱいですね!
【店長コメント!】
bell様祭りが始まりました!いつもたくさんの素晴らしい作品をありがとうございます。このオーク胸像もまた、見事な仕上がりですね。モンスター特有の緑色の肌を、違和感なく美しくまとめ上げた塗装技術はさすがです!肌の緑に対して目を赤にすることで補色の関係を活かし、視線を強調する表現力が圧巻です。この配色バランスが、キャラクターに圧倒的な存在感を与えています。そして、島津式の技法を活用されたとのこと、うちのワールドミニズ担当も大喜び間違いなしです!
【凛々しい顔に視線が誘導される!!】
お客様名:bell様
作品名:軍神
ファレホ使用率:100%
コメント:全てファレホ仕上げです。なびく旗をきれいに仕上げるのが大変でした。肌とNMMは島津式です。
ノンメタリックメタル(NMM)にて塗装された「剣」塗装で表現された光沢感と高質感。
ついつい注目しますよね!
風になびく掲げられた旗!
塗料の彩度、明度をおさえられていることにより、さらに布地の柔らかさ、薄さを感じられる表現です。
そして、光沢感、高質感の剣、柔らかさと薄さの旗の丁度、間にあるのが頭部(顔)です!
この部分だけ明度が高くなっています。例えるなら、雲の合間から差し込んだ光がスポットライトの様に照らされている様!
ほら!自然とミニチュアの命である表情に注目してしまうのです!
もちろん!キッチリ表情まで描かれており凛々しい彼女を感じることが出来るのです!
【店長コメント!】
bell様の2作品目をじっくりと見ていきましょう!布、肌、金属といった異なる質感を見事に表現され、それぞれの素材感が独立しながらも調和し、作品全体の完成度を高めています。特に注目すべきはこの旗!白地にしっかりとシャドーを入れることで、違和感なく重厚感と動きを再現されています。このリアルな立体感は、風になびく旗の存在感を見事に引き出しています。そして、bell様の作品で見逃せないのがこの瞳の描きこみ!細かく、繊細でありながらキャラクターの生命感を強く感じさせる表現は、いつもながら圧巻の技術です。素敵すぎる!
【陰と陽の描き分け!】
お客様名:bell様
作品名:太陽と月の女神
ファレホ使用率:100%
コメント:本体は全てファレホ仕上げです。まわりの神棚はアクリルガッシュです。太陽と月の光の反射をぬるのが大変でした。肌とNMMは島津式です。
まず遠目で見た時に背景の黒が光を反射しない状態だと空間に浮いているかのような錯覚を起こしてしまいます。また、その効果により太陽と月からの反射がミニチュア全体にわかりやすく、暗い中のぼっと光っているという表現に見えます。
より近くで観察するとわかりますが右手の太陽から暖色系の光、左手からは寒色系の光が腕から肌、布などに薄らと色がのせられております。
なので、右手側から見た時には肌が健康的な肌色や鎧などの金属部分にもオレンジ色が見て取れますし、逆に左側には蛍光のような緑かかった色合いが広がっており、幻想的です!
また、光が当たらない部分を暗くする、特に光より後ろ側、背面に近い所などがちょうどいい塩梅で描かれていることでより遠くで見た時に黒の中でも際立っている。陰と陽といった違いの描き分けが本当に秀逸な作品でした!
【店長コメント!】
まだまだ続きます!bell様の3作品目は、陰と陽、明と暗が織りなす壮大な世界観が際立つ一作。しっかりとした塗り分けによる圧巻の仕上がりに、思わず目を奪われます。特に、太陽と月の光の反射を巧みに描き込んだ表現が見事で、作品全体に奥行きとリアリティを与えています。光の反射を捉えながら、暖色と寒色の対比が絶妙に調和している点も見逃せません。さらに、ベースには反射の少ない塗料を使用することで、キャラクター自体がより際立つ工夫が施されています。全てが計算された作品、流石です!
【光源を意識した表現力!】
お客様名:bell様
作品名:ハンター
ファレホ使用率:100%
コメント:ぬり分けが多くて大変でした。胸あての金属部分の塗装が時間をとられました。肌とNMMは島津式です。
最後の作品となりましたのはこちらの作品!塗り分けが大変だったとのことでそちらもじっくりと見て参ります!
まずはよりアップで見ていきましょう!まずは表情!その端正な顔立ちと強い意志を感じる瞳!部族的な化粧などがそのスケール以上の情報量を感じますね!また、各所に装備された鎧は金属の様に鈍く光っておりますがこれってノンメタリックメタル(NMM)なんですよね。光源を意識したハイライト......凄すぎる!
その技術がわかるのは斜め上から見てみるとわかるかと思います。こちらから見ると胸辺りに一番光が当たっていますが写真を撮る時はそこに光を強く当てているわけじゃないんですよ。あえて光が当たる部分をしっかりと意識して塗っているからこそ、そう見えているんです!
横から見ると盾の上部と下部では明確にハイライトとシャドーがハッキリと見られるんです。こういった現実で見ているものを塗りで表現出来るというのが本当に素晴らしい!その技術力に脱帽です!!
【店長コメント!】
bell様、今回最後の4作品目!さぁ、じっくりと見ていきましょう。この72mmのスケールの中に、これだけの情報量を詰め込むとは、本当に素晴らしい技術とセンスです!注目すべきは、塗分けの丁寧さ。多岐にわたる素材の表現が見事で、特に胸当ての金属部分の塗装は、細かいディテールが際立っています。そして、bell様といえばやはりこの瞳の描きこみ!限られた範囲の中で描かれた三白眼が、キャラクターに独特の表情と迫力を与えています。この精密なブラシコントロール、ただただ脱帽です。最後の最後まで島津式を駆使した塗装表現に、担当も感動の咽び泣き状態!今回も素晴らしい作品群をありがとうございました!
bellさんの作品をご紹介させていただきました!
残り2部門の作品をお待ちしております!!
「ボークス ファレホペイントコンテスト4」■参加申込書配布期間:2024年11月2日(土)←配布中です!■作品受付期間:2024年12月7日(土)~2025年1月13日(月・祝)←エントリー受付中!■作品人気投票:2025年1月18日(土)~2025年2月2日(日)■結果発表&表彰式:2025年2月9日(日)※予定■作品返却期間:2025年3月2日(日)その他詳細はこちらをご覧ください→「ボークス公式ホビー総合サイト」
ファレホペイントコンテスト4まとめは以下の通りだっ!