ホビースクエア秋葉原

「やあ戦友。今回は君に、ホビースクエア秋葉原からレポートがある。先日行われた制作実演、「スケールモデルの技術を応用してロボプラを塗ってみよう!」のものだ。まぁ、詳しくはスケール担当のSさんの解説を読んでみてくれ。」

 ホビースクエア秋葉原 

やあ( ′・ω・` )ノスケールコーナー担当です。

先日9月28日に行われた制作実演に、大勢のご来場まことにありがとうございました。
塗装実演で制作していたバンダイ30MM「ナイトフォール」が完成しましたので、
今回のブログでご紹介させていただくのと、実演内容をざっくりまとめた解説を用意いたしました。

え?
「スケールコーナーのSさんって、船とか飛行機を筆で塗ってる人でしょ?
そもそも今風のロボとか作れるの?」って・・・(′・ω・` )?


できらぁ(`・ω・′)ノ

1101_02.JPG

まず出来上がったのがこちら!
←が作例。→がキットを組み立てただけのもの。
 どっちもかっこいいね!!!正直塗ってなくても立派だね!


最近はゲームのCGやパッケージイラストの描写力がぐびぐび上がり、
情報量や表現力を上げるためのテクスチャ、映り込みといったものが描き込まれている
ケースを多く見かけます。

そこで、スケールモデルにて多用されるエナメル塗料によるウォッシングやドッティングを
用いて、書き込みや滲みを加えてみます。使用するのは筆でのベタ塗り最強塗料「ファレホ」
親の顔より見慣れた定番塗料「タミヤ/エナメル」、作業のセーブとトップコートに使うクリアー
スプレーです。

以下手順。


1101_03.jpg


所謂シャドー吹き等の、吹き付け塗装による「グラデーションでの立体感強調」と異なる、
「色の粗密」による色調変化がこの技法の特徴。
表面に乗ったエナメル塗料を、薄め液を付けた筆でエッジに運んだり、滲ませて面に馴染ませたりと
絵画的なテクスチャを表現出来ます。これは下地の塗料を侵すことなく拭き取りができるエナメル塗料の
特徴を活かしたものです。

1101_04.jpg1101_05.jpg

陰影の強化や現象の描き込み、映り込みによる色ムラなど、使い方次第で様々な再現/表現に使えます。
クリアー塗料でコートし、塗膜を保護することで作業をセーブすれば、エナメルの溶けだしを
防ぎ効果を重ね掛けする事が出来るのも利点の一つ。

色選びと最終的なツヤ具合で、CGテイストからミリタリー調からなんでもそれっぽく!
適度なさじ加減で仕上げよう!フィギュアの肌なんかもこの技法でばっちり塗装できます。

ただ一点、最近のロボ系プラモのプラスティックはエナメル系の薄め液を吸い過ぎると粉々に
割れます。ABS素材の宿命です。予防策として、・組んだ後のダボ周辺は避けるトップコートや
塗装でパーツを覆う拭き取りにライターオイルを使用する等が挙げられますが、割れる時は割れるので

その時はくっつけてまた塗ろう(′っω;`)泣かない。

1101_06.jpg

1101_07.jpg

ちょうかっこいい(*′ω`*)

1101_08.jpg

半光沢でコートした例。箱絵CGにあるような照り返しと光沢、映り込みによる色ムラを
狙ったもの。

こっちもちょうかっこいい(*′ω`*)

1101_09.jpg

背景に使用しているディスプレイスペースは、山田化学さんの「ジオラマベース」と「トラス」を
組合せて塗装したもの。1セット各110円(税込)の100均アイテムを大人買い(計17ケ。それでも1.870円 税込)
して作った物。

アイデア次第で非常にそれっぽくなる素敵グッズ!レジ前にて販売中!

1101_10.jpg

今後も各メーカーから商品展開の続くアーマード・コアシリーズ。ガッチリとコーナー展開できるか
どうかは正直みなさまの反響次第だぞ!よろしくね!!