皆様こんにちは!ホビースクエア秋葉原用品コーナー担当★野です。
本日も皆様に耳よりの情報をお伝え致します!
教材は実演で度々登場しています、ピットロードの1/700艦船モデル「WWII 英国海軍巡洋戦艦 フッド 1931」です。
フッドと言えば戦艦ビスマルクと交戦して大轟沈したことで有名ですが、本キットはそれより更に10年前の、「世界で最も美しい軍艦」等と称されていたころ(まだ私たちが知る新型戦艦が生まれていない時代、この船は当時のほかの船よりもひときわ流麗に見えたのです)の姿です。うむ、どうでもいいですね。
詳しくは商品名をタップしてみてネ
メタルリギングは、艦船模型用の張線です。
これは極端に言うと「細長い金属棒」で、商品状態では丸く巻いていますが、切り出すと
「ピンとまっすぐになる」
という性質を持っています。
ここが糸や伸ばしランナーなどと異なるところで、今まであまりにも難しかった空中線の張りを、より身近にしてくれた素晴らしいアイテムです。
今まであった、「右側のテンションをかけて線を張った後、左側のテンションをかけると片側がたるむ」などといった問題がかなり改善されます。
張線の接着剤は瞬間接着剤を使用します。
その際、速乾性のシャバシャバなタイプや、ゼリー状などがあるのですが、メタルリギングの時は中粘度で、なおかつ瞬間接着剤の中でも接着後の強度が高い「剛着」がオススメです。(個人の感想です)
もう一つのオススメが
先端の調整を職人が行っており、精度がとんでもないことになっています。
メタルリギングはビックリするくらい細いんですが、ご覧の通りメタルリギングを摘まめます!
コレがあると大変作業がはかどりますぞ!
さあ、それでは実際に作業してみましょう。
ノギスなどでサイズを図り、予め切り出したリギングを、ピンセットでつまんで接着します。
画像で見ての通り、船体を立てて、接着剤を付けた両端に
場所ごとに船体を立てたり傾けたりして線を乗せる様に接着してゆきます。
さて、接着する時に便利な道具がこちら、
ポリプロピレンの素材でできた瞬間接着剤用のヘラ2本セットで、固まった接着剤は比較的剥がれやすく何度か再利用できます。
細く尖った「瞬着ぬりぬり君」は、接着剤をこまかく塗布してくれる超便利道具です。
ちなみに接着剤の塗り跡は、例えば塗装面がつや消しの場合ならファレホの
をエアブラシで軽く吹き付けるとほぼ見えなくなります。これもファレホを使う方にはオススメ。
さて、ファレホつながりで冒頭でも紹介した
はいかが?
空中線についている碍子(ツブツブみたいの)を再現するのに簡単ですぞ。
色が白いので、そのまま使用しても良し、黒い碍子の場合も、このプラスチックパテはファレホで着色可能なので「黒い色パテ」にして塗りつけて良しです。
固さも水やファレホシンナーで調整できますので、塗りやすく形出ししやすい濃度に調整したら、あとはチョンチョンと塗りつけるだけでOKです!
自分に合った濃度調整が終わったら、あとはリギングの上に乗せて行くだけ!
「乗せすぎちゃった!」という時は、乾く前に水につけた筆で拭い去る事ができます(水溶性パテなので)。
今回ご紹介する方法は、「精度に優れた方法」では決してありませんが、とても難易度が低いとはいえないリギング貼り作の中でも「比較的簡単に出来る方法」のひとつではないかと思います。
まだまだ今回の見本は未完成で、肝心かなめの「艦橋から後部マストに繋がる長い空中線の貼り」がこれからです。
ちなみにその場合は、ちょっと長く線を切っておいて、片側を接着剤で固定させたら、反対側をそっと乗せて接着して、完全に乾いたら余った部分を金属用ニッパー(くれぐれも通常のニッパーは使わない様に!刃こぼれします!!)などでチョキンと切り落とすという方法になります。
次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!