皆様こんにちは、用品担当の★野です!
12月30日(土)開催のエクスプレスカラー塗装実演にご参加頂きありがとうございました!
さて今回は、「エクスプレスカラーと通常のファレホを組み合わせて塗装する」というテーマで実演を行わせていただきました。
という訳で、今回はファレホで基本色を塗装した後で、エクスプレスカラーで
を施してみました。
題材としてファレホボトル1.5本分ほどの大きさの、宇宙戦艦ヤマト2199メカコレクションより、モジュレーションにうってつけな船体ディテールのある「ドメラーズ3世」で塗装チャレンジ!
モジュレーション塗装は、パネルラインごとにグラデーションを施す塗装方法で、もともとは海外のモデラーさんがTVゲームのポリゴンCG画像を元に面を強調する為に考えた塗装技法のようです。
上から見るとわかりやすいでしょうか?
面のエッジから連続的にグラデーションが入っています。
この塗装方法は、ファレホの専売特許という訳ではないのですが、エクスプレスカラーを用いると、グラデーションの色相が一定になり、自由な色味のチョイスも可能となります。
まだ合わせ目処理が終わっていないのがみっともないですが、船体の継ぎ目から段々にグラデーションが入っているのが分かりますでしょうか?
こんな感じに、「面ごとにグラデーションを入れて行く」というのがモジュレーション塗装の醍醐味です。
通常の塗料で行うと、色の調合やグラデーションを吹き付けすぎた後のリカバリーが大変なので、私は今まで少々手間取っていたのですが、このエクスプレスカラーは「下地の色を透かしながら、任意の色を上乗せする」という事ができるので、グラデーションに使用したのはエクスプレスカラーの「スペースグレイ」一本だけです。(ただし、濃度を薄めるためにエクスプレスメディウムを添加しています)
そんなわけで、未完成ながら実演しながらの2時間足らずで作業がここまで進みました。(実演開始時、塗装はゼロからスタートしています)
こんな感じです。
キッチリキッチリとマスキングをするのではなく、影のつく部分にだけマスキングをしてエクスプレスカラーを吹き付け。
乾く間もなくマスキングテープを剥がしては、前の面にずらして張り直して、エクスプレスカラーをまた吹き付け。
この繰り返しです。
パネルラインの形状が似ている場合は、マスキングテープもガンガンに使いまわします。
実演ではひょいひょいと次の面、次の面と移って塗装してゆくので、そのスピード感が驚かれていました。
このあたりは「エクスプレスカラー」の面目躍如ですね。
実演中の思い付きで、艦首を白っぽく、艦尾を色濃くした方がアニメっぽい奥行きが出るかも、と始めたのが、艦尾側に「ブルーっぽい色相を足す」というものです。
やはり、艦尾側からエアブラシを寝かせて、エクスプレスメディウムで淡~くしたミスティックブルーを吹き付けました。(ほんのりの色付けなので、写真だとわかりにくいですかね?)
すでにグラデーションやスミイレをした後に、色味の調整を行っているわけですが、エクスプレスカラーは下地を透かすため、色味を調整してもグラデーションやスミイレは消えていません。
さて、最後に実演で紹介した個人的な好みによる小技です。
これはエクスプレスカラーは関係ありませんが、隠ぺい力の強いファレホだと実にやりやすい方法です。
スミイレなどが終わった後に、折角キットに沢山入れてくれたディテールを強調したいと思いましたので、パーツの出っ張った部分に淡い色(ハイライト)をファレホ筆塗りでチョンチョン載せました。
こうすることで、メーカーさんが一生懸命盛り込んでくれたディテールも際立ちやすくなります。
実演風景では「地味な作業」に見えます。
しかし、実演中でもお話させて頂きましたが、この手の「自分の手でこんな感じにしてみたい」という作業は実に楽しい作業です。
次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!