秋葉原ホビー天国2

『ファレホペイントコンテスト2』引き続きエントリー作品紹介⑥

 秋葉原ホビー天国2 

皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!

春分の日も過ぎて、そろそろ暖かくなってくると思いきやまだ寒い日もあり、日々により寒暖差が激しい今日この頃となっています。
皆様、風邪などひかぬよう気をつけてまいりましょう!

それでは、まだご紹介で来ていないファレホペイントコンテスト2の作品ご紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場しています!

「ファレホペイントコンテスト2 作品紹介⑥」ご覧ください!




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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:馳走
メーカー名:左手工房
作品名:月光の狩人
ファレホ使用率:10%
コメント:大部分を色鉛筆で着彩、届かない所にファレホを流し込んでいます。サブ画材としても優秀なマテリアルです。

スタッフコメント:「馳走」様の今回2作品目は、ガールズフィギュア部門より、左手工房 月光の狩人が登場。非常に目を引く作風で、まるで絵本のキャラクターが立体的になったかのような柔らかいタッチの作品となっております!

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一目で通常の模型用塗料を使用していないというのが分かる独特の表現ですが、この表現は「色鉛筆」で塗られているのだそうです!そして色鉛筆の届かない奥まったモールドや隙間に、ファレホウォッシュを使われて隙間が目立たないようにされているとのこと。
色鉛筆で塗ると、このように画用紙にイラストを描いたような柔らかいタッチで仕上がるのですね。

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「ファレホを始めたいけど何からやったらいいか分からない」という方は、「馳走」様のように身近にある手慣れた塗料で塗装をされたあとに、リタッチや部分塗装などの「少ない塗装面積」や「少ない色数」からファレホを使われてみるのも一つの方法ですね。





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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:馳走
メーカー名:海洋堂&miniart
作品名:Post War
ファレホ使用率:70%
コメント:兵器の残骸と平和の象徴・鳩を取り合わせました。キュスター本体ほか水表現の着色もファレホです。

スタッフコメント:続きまして、同じく「馳走」様の3作品目をご紹介いたします。海洋堂 1/35 キュスターとMiniArt Models 1/35 鳩セットを組み合わせたジオラマが登場。
10㎝四方ほどの面積ですが、UVレジンを使った水表現や、ジオラマ素材を盛り込んだ地面など、情報量の多い作品となっております。

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一番に目につくのは、やはりこのキュスターを覆いつくさんばかりの「錆」表現でしょうか。この錆ですが、リキテックス セラミックスタッコを使用してザラつきのある凸凹を表現し、錆色に塗装されているのだそうです。この凸凹は、鉄の錆びた表面に長年の水分や汚れなどが固まってできたもので、「馳走」様はそれをリアルに表現されているのです!
色の濃い錆や表面の凸凹具合から、終戦後に兵器の残骸がここまで朽ち果ててしまうほど長い間放置されてたという背景が読み取れますね。

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キュスターの上をよく見ると鳩が3羽ほどいるのが見られます。この鳩は、キュスターと同スケールの1/35となっており、大きさは10mmほどと非常に小さいモデルとなっております。この極小モデルでも一目で鳩だと分かる的確な塗装から「馳走」様の観察力の高さが伺えます。

終戦後の地で、兵器が朽ち果ててしまうほどの長い時が経った今では、鳩が訪れるほどの平和になっているという背景が想像できる作品となっていますね!





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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:小泉けん
メーカー名:バンダイ
作品名:奇襲
ファレホ使用率:95%
コメント:ファレホの筆塗りです。アーティファクトを使用して遠近感が出るようにしました。

スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテストにて、スタッフセレクト賞を受賞された「小泉けん」様が、今回もご参加くださいました!

「小泉」様は、ガンプラ作品を中心にジオラマなども制作されている方で、今回はガンプラ HGUCスタークジェガンと食玩ガンダムアーティファクトを組み合わせたジオラマ作品にてエントリーされております。

作中にエフェクトを組み合わせるのが持ち味となっており、今回は宇宙空間を飛んでいくミサイルや、大きさの異なる機体を組み合わせて遠近感を演出させた作風となっております。

そして今回、スタッフセレクト賞を受賞された作品でもあります!おめでとうございます!

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「小泉」様は、スタークジェガンの設定に寄せた配色をしつつ、独自のアレンジを加えて塗装をされております。ファレホ塗装のあとにウェザリングマスターを使用した汚し塗装で仕上げられており、エッジの強調とボカシ効果を加えることで機体の情報量を増やし、クオリティアップを行っております。更に、各所にラインやメッシュなどのディテールアップを施されていて、モビルスーツの完成度を高めております!

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写真で見ると、同じ大きさの機体が距離を置いて配置されているように見えますが、実は小さいフィギュアを利用しており、少ない面積で遠近感が出るように制作されているのです!
小さいフィギュアには、食玩のガンダム アーティファクトを使用されており、カラーリングも3機同様に仕上げられているところがトリックアートのような感覚になりますね。
また、発射されたミサイルや微小隕石も、大小複数パターン作られていて芸が細かい!まさに見せ方がグッドアイデアですね!

そして、なんと背景の宇宙も黒い画用紙にファレホ筆塗りで描かれているのだそうです!サイコフレームの共振がガンダムの世界観を描いているのと同時に、ファレホの素晴らしい使い方も描かれていますね!



さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの参加作品を順次ご紹介してまいります。次回を是非お楽しみに!

■今後のスケジュール
作品返却期間:2024年3月24日(日)迄 ←今ココ★

ファレホペイントコンテスト3
開催時期:2024年6月頃を予定
詳細発表:2024年4月末頃予定