皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!
秋の季節も半ばですが、まだ日中の気温は25℃前後と例年より少し暖かい気候ですね。そして秋といえば食欲の秋!美味しいものが沢山ある秋なので!皆さんも旬のものを食べてホビーライフを満喫していきましょう!
それではいつもどおり、ファレホペイントコンテストの作品紹介に移らせて参ります!
ご紹介できていない作品はもう少しございます!
必ず最後までご紹介いたしますので、ぜひともお付き合い下さいませ!
それでは「ファレホペイントコンテスト作品紹介⑬」ご覧下さい!今回も力作が多数ございますよ!
■エントリーNo.081
スタッフコメント:バンダイ HG 1/144 機動戦士ガンダム 水星の魔女 ザウォートヘヴィが登場です。機体のダメージ表現が非常に目を惹く作品です。
尚、パリピ般若様は今回2作品目のエントリーとなります。
なんといっても機体のダメージ表現がリアルで素晴らしいです!プラの表面を直に削っているからこそのリアルな表現!やはり実物の傷跡に勝るダメージはありませんね。ですがそれだけではありません、しっかりと塗装しているから映えるダメージ加工なのです!
機体表面の塗装はもちろん、その下に見える「金属」の塗り込みがあってこそダメージとして成り立つことを「パリピ般若」様は分かっていらっしゃいますね!塗装の下地に黒色が見えるのも、よりリアルさが伝わってきます!
全体の仕上げとして、タミヤ ウェザリングマスターを使われています。機体ボディにBセット(スス、サビなど)を使用され、関節や黒系のパーツにはAセット(サンド、マッドなど)を使われて仕上げられているそうです。表面やエッジ部分に塗りつけると、作品がより引き締まって見えますね!
■エントリーNo.082
スタッフコメント:イベントディーラー「凛花館」様のガレージキット作品 ホロライブ 1/6 獅白ぼたんが登場。ラグジュアリー感あるソファーやグラスなど、アダルトな雰囲気が漂いますね。
フィギュアの命である「目」を筆塗りにて塗装されています。クリアで艶も出されていて、しっかりと目線を感じることができますね。
また髪の毛のメッシュにファレホを使われたとのこと。少量でもしっかりと発色するファレホの特性を活かしたピンポイント塗装ですね!
そしてタイツの質感が魅力的!ほど良い光沢感と、少し離れて見てもタイツのデニールが確認出来るこだわりの塗装となっています!
つや消しメタリック仕上げのソファーがエレガントな雰囲気を演出していて、キャラクターの魅力を一層引き立てています。また同時にソファーの「滑らかさ」も伝わってくるのがお分かりいただけますでしょうか?布や生地は「光沢あり/なし」の見せ方次第で質感やイメージがガラリと変わります。「ドロ」様は衣装やソファーの質感を上手く利用されていますね。
■エントリーNo.083
スタッフコメント:バンダイ スーパーミニプラ 青の騎士ベルゼルガ物語vol.2より、主人公機体の一つ「ゼルベリオス」がロボ、メカ部門にて登場。
全体に施されたウェザリングが、ボトムズの世界観を見事に再現している魅力あふれる作品です。
ベース、ウェザリング、ハイライトがしっかりと塗りこまれた重厚感ある作品です。モデルカラーでしっかりと下地をつくっているため、上塗りしたメカカラーがはっきりと発色しています。そしてハイライトを加えることでシルエットが強調されて立体感が出ているのがわかります!
仕上げにチッピングなどのウェザリング塗装がされることで、ボトムズの世界観が一層伝わってきますね!
背面も前面同様にしっかりと塗りこまれております!そしてミッションパックやスペアマガジンなど「ウェザリングされていると不自然な箇所」を避けているのは流石です!ちゃんと護りながら戦っている証拠ですね。(弾薬にダメージが入ってたら誘爆しかねませんからね)まさに「通」好みなこだわりが詰まった作品です!
■エントリーNo.084
スタッフコメント:バンダイ 機動戦士ガンダム 1/550 ビグロがロボ、メカ部門にて登場。1年戦争のガンプラ旧キット(というかこれしか出ていない..)を使用しており、その独特な形状が際立つ作品となっております。
作品を見ても分かるとおりビグロは人型ではなく、鳥を思わせるデザインに巨大なアームが付いている宇宙用モビルアーマーです。最高速度はマッハ10だとか・・・という設定となっております。
「h・s」様はファレホの「のびの良さ」を上手く利用して、機体表面に沿って一方向の白色のウェザリングをされております。流れるように描かれているウェザリングが、まさにビグロが高速で動いてるという感じに見えるではありませんか!
機体のエッジをはじめとした各箇所にチッピングが施されており、無骨でパワフルな機械の雰囲気が伝わってきます。一年戦争のようなシンプルなデザインにはこのように一手間かかる塗装表現が良く似合いますね。
■エントリーNo.085
スタッフコメント:バンダイ SHODO-O 仮面ライダーシリーズよりウェザー・ドーパントが登場。全高約110mmの食玩とは思えない塗り分けが特徴的ですね。
「蒼不動」様は今回5作品目のエントリーとなります。いつも素敵な作品ありがとうございます!
フィギュアの実物をご存知の方はお分かりだと思いますが、塗装が省略されている箇所がとても多いフィギュアなのです。その分ディテールは細かく再現されているため、「蒼不動」様は細かいモールドを上手く利用されて綺麗に塗り分けされていますね!オリジナルカラーを忠実に再現しており、このまま商品化されていてもいいクオリティに仕上がっています!
ファレホは少量でも発色が良く、塗料ののびも優れているという特性があります。その特性は食玩などのミニチュアフィギュアに非常に有効で、塗りが足りない箇所の塗装や、思い思いのリペイントなどにとても使いやすいのです。
「蒼不動」様はファレホの特性を熟知され、見事に作品に活かされていますね!さすがです!
■エントリーNo.086
スタッフコメント:エクスプラス ガメラ3 邪神覚醒 1/700 ガメラ(1999)が登場。皆さんご存知の日本を代表する怪獣「ガメラ」ですね。全身のドライブラシ仕上げが非常に目を引く作品となっております。
また今回スタッフセレクト賞に選ばれた作品でもあります!おめでとうございます!
全身に行き届いたドライブラシが凄まじい!顔の目元やトサカ、指の一本一本に至るまで細かく行き届いているのがわかります!また口の中は光沢仕上げをされていて、回りのつや消しとのギャップが生き物らしいリアルさの演出となっております!
このガメラのプラモデルは多色成型ではなく単色成型となっています。ですので組み上げると一色の塊になるため、塗装するには仕上がりのイメージの捕らえ方が重要となってきます。クオリティの高さから「そのやん星人」様が、完成までのイメージをより高く捕らえて作業されていたのが分かりますね!
背面の甲羅はきめ細かなつや消し仕上がりとなっております。しっとりとした質感で、全身のドライブラシとはまた違ったつや消し効果がでています。同じつや消しでも質感の差が相乗効果を生み、メリハリの付いた作品へと仕上がっていますね!
■エントリーNo.087
スタッフコメント:バンダイ ガシャポン 機動戦士ガンダム EXCEED MODELが登場。高機動型ザクⅡをリペイントされており、ずんぐりむっくりしたデフォルメ体形がとてもかわいらしい作品となっております。
キットの成型色は黒紫と白色のザクⅡですが、緑色の一般カラーへとリペイントされております。可愛らしい外見とは裏腹に、非常にリアルな塗装が施されている作品で「UGはらよ」様が塗装に初挑戦された作品とのことです!思わず「えっ!?」と声が出てしまうほどのクオリティの高さに驚きが隠せません!
そして「UGはらよ」様が作られた「一番最初に製作した塗装完成品」をお持ちいただけるとは、とても光栄なことです!ありがとうございます!
「UGはらよ」様は、今回塗装だけでなくデカール貼りやウェザリングにも初挑戦されたとのことです。
リペイント塗装の上から施されている汚しのウェザリングがほど良い汚し具合となっており、塗装面を引き立てております。またデカールに工夫がされており、ただ貼るだけでなく「チッピング塗装」も盛り込まれた仕上がりとなっております!塗装初手でここまでの出来栄えとは!「UGはらよ」様は素晴らしいセンスをお持ちですね!
■エントリーNo.088
スタッフコメント:ワールドミニズよりゼロテ社 ミノタウロスが登場。ポゼッスドミノタウロル、ジェネラルミノタウロス、戦死したミノタウロスの3体を惜しみなく使用したジオラマで、360度どの角度から見ても楽しめる作品となっております。
今回スタッフセレクト賞を受賞されております。おめでとうございます!
個体のポージングをうまく利用したドラマが展開されており、一体一体が非常に細かく塗りこまれております。特にグラデーション表現が素晴らしく、濃淡を上手く使いこなして立体感を出しております。
カラーリングも三者三様で、各キャラクターごとの個性が表現されております。一つ一つの完成度が非常に高い作品となっていますね。
今回のジオラマはフィギュアを3体制作したのちにベースを作られたそうです。横たわっているミノタウロスを見ると、地面との境目が塗り分けられているのではなく、少しだけ埋め込まれているのが分かります。これはフィギュアが出来上がった状態で埋めなければ、このように自然な表現にはなりません。細部にまでこだわりぬいたハイクオリティな作品ですね!
■エントリーNo.089
スタッフコメント:マックスファクトリー PLAMAX Naked Angel 希崎ジェシカを使用された作品が登場。街中にあるブロンズ像を思わせる作風が特徴的ですね。
「肌色でフィギュアを塗るのが難しいので、ブロンズ像っぽく塗ってみた」と「行き詰まり」様よりコメントをいただいております。このキット自体が人体を3Dスキャンして作られたプラモとのことなので、デッサンに狂いがありません。そのためブロンズ像のように塗装されると本当に街中にありそうなほどアルに見えますね。
「行き詰まり」様はスマートフォンなどのアプリゲームで登場するブロンズ像をご覧になられて、今回の作風を発想されたそうです。作品コンテストでは「誰かが何かしら面白い作品でエントリーする」ことが昔からよくありますが、こちらの作品もとてもユニークなアイデア作品ですね。
■エントリーNo.090
スタッフコメント:プレバン限定キット「HGUC1/144イフリート・ナハト」で参戦はV.K.M.コンでもご常連のシロー様です!きっちりとした清潔感ある作品で、素材の持つ良さをうまく引き出した仕上はまさにシロー様です。
全体のカラーリングは設定よりもややトーンを落とし青味を強くした感じで、このあたりの細かな色味の調整を加えるあたりにもガンプラ(ガンダム)好きのこだわりが見えますね。そして絶妙な光沢具合!MSの性格上完全なフラットにしてしてしまいそうですが、そこはあえてしないというあたりもシロー様らしくてカッコいいです!
ファレホはウォッシュをスミ入れに使用されたそうです。各部にキッチリとブラックのラインを入れることでハッキリとした奥行きが出て、よりディテールを強調する効果を生んでおり、シロー様の丁寧な下地処理と相まって雑誌のキットレビュー作例の様な仕上がりに結び付いています。派手な改造や塗装をすることなくキットの持つ良さをストレートに引き出したベテランモデラーならではのレベルの高い作品をありがとうございます。
さて、今回のご紹介はここまで!
次回はいよいよ最後の作品紹介となります。名残惜しいですが、皆さん是非次回をお楽しみに!