皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!
朝晩は少し肌寒くなってきましたが、日中は切削や塗装しやすい時期になってきたのではないでしょうか?
冬の季節になってしまうと寒すぎて塗装したくない!と小生はなってしまいがちです・・・
皆さんも作業しやすい季節のうちに、やれることを出来るだけ進めてしまいましょうね!
それではいつもどおり、ファレホペイントコンテストの作品紹介に移らせて参ります!
今回も様々な力作が登場しています!「ファレホペイントコンテスト作品紹介⑫」ぜひご覧下さい!
■エントリーNo.071
スタッフコメント:バンダイ SDガンダム三国伝 真 張郃ザクⅢのミキシングビルド作品が登場。敵役として三国創傑伝 BUG&部隊兵セットを組み合わせており、動きをつけた仕上がりとなっております。
「ブルック コバヤシ」様は今回2作品目のエントリーとなります。
ファレホ使用率100%の筆塗り作品で、メインのザクⅢにはモデルカラー、モデルエアー、ゲームカラーを使用されているとのことです。(濃いグリーンにモデルエアー「グリーンRLM62」を使用されているそうです)
特にモデルエアーはエアブラシ用に希釈されているため、流動性が高く筆塗りし辛い塗料なのですが、ムラなく塗装されているのが分かりますね。
また鎧などの金属部位にはゲームカラー「ブラッシーブラス」を使用されており、重厚感ある金属表現となっています!
部隊兵にもしっかりと気を配られていて、劇中の敵MSである「ドーベン・ウルフ」を意識したカラーリングが施されております。こちらは調色されており、見事にキャラクターのイメージ通りの色が再現されております!
■エントリーNo.072
スタッフコメント:バンダイ HG 1/35 コードギアス ランスロット・アルビオンが登場。白い機体のイメージ通りに、純白の輝きが一際目立つ作品となっております。
メインカラーとなるこの煌びやかなパールのような輝きのホワイトは、実はパール塗料ではなくファレホ「メタルメディウム」を使用しているのだとか!通常では「メタリックの輝きを表現したい塗料にメタルメディウムを混ぜて使用する」のですが、メディウム単体とグロスバーニッシュを混ぜ合わせることでこのような表現が出来るのですね!
「PERO」様は、普段からガンプラやメカ系プラモを作られているそうですが、ファレホをメイン塗装で使用した作品を作られるのは今回が初めてなのだそうです。ここまでクオリティの高い作品を仕上げられるセンスは流石ですね!
■エントリーNo.073
スタッフコメント:コトブキヤ ヘキサギア 1/24 ガバナーウォーメイジ・ツェルベルスがフリー部門にて登場!近未来型のデザインに、エッジのきいたミリタリーテイストがよく映える作品となっております。
写真では分かり難いですが、なんとこのキットの大きさは全高約76mmほどしかありません!そう、まさにミニチュアフィギュアサイズなのです!その極小サイズでありながらも、このエッジの立つ塗装はお見事!肩アーマーのチッピング具合もいい感じですね。
実はキット表面には凸凹したザラつきは一切無く、筆ムラを利用してデコボコのテクスチャ効果を表現しているのだそうです!普段はミリタリーモデルを作られているという「ツナ侍」様の素晴らしいセンスとテクニックが伺える作品となっております!
キットにはPS、ABS、POMなど様々な素材が使われているため、プライマーを塗ってから塗装されたとのこと。「塗装の最中に塗った箇所が剥がれてしまう事故率」を考慮して、下地をしっかりと作ってから塗装されているのは流石ですね!下地を疎かにしてしまいがちな小生は、ぜひ見習おうと思います!
■エントリーNo.074
スタッフコメント:バンダイ ガシャポンHGシリーズ シン・仮面ライダーのリペイント作品が登場。お分かりの方も多いと思いますが、劇場版 シン・仮面ライダーのポスターをオマージュしているようなポーズが印象的ですね。
オリジナルと比べると全体が暗めのトーンに寄せて塗装されており、目やマフラーのグラデーションに加え、コート、マスクといった部位にハイライトの描き込みがされていて立体感が増強されております!
また手足の血は、この作品オリジナルの表現となっておりファレホを使って塗られています。ファレホ独特の「つや消し仕上がり」を利用して「乾いた血液」の感じが上手く表現されております!
もともとクオリティの高いガシャポンHGシリーズですが、リペイントによりガシャポンとは思えないハイクオリティな出来栄えとなっております!
「はちみつなっとう」様の塗装技術の高さとセンスが伺えますね!
■エントリーNo.075
スタッフコメント:コトブキヤ創彩少女庭園 1/10 小鳥遊暦をベースにされたカスタム作品が登場。綺麗に塗られたブルーのシャツが一際目立つ作品となっております。
「ミヤギ・ルカ」様は前回のV.K.M.ペイントコンテストにも参加されており、今回もご参加くださいました。ありがとうございます!
シャツのブルーがとても綺麗に塗られているのがお分かりいただけますでしょうか?青などの色相をムラなく塗装するのはエアブラシでも意外と難しいものです。それを綺麗に塗られているということは基本がしっかりと出来ている証拠ですね。
またシャツの袖モールドを上手く利用して色を変えているのもポイント!パーツ分けされていない場合は、モールドに沿ってマスキングや塗装をすると、塗料がはみ出しにくいのです!
アレンジ要素として、リボンのブルーのラインや、スカートのオレンジ色のラインがフリーハンドで描かれていますね。細かい場所でマスキングが貼り難いとはいえ、フリーハンドで塗装されるのはとても勇気が要る塗装!流石です!
指先の爪にもしっかりと塗装されている気配りといい、アレンジやこだわり要素が盛り込まれた素晴らしい作品に仕上がっていますね!
■エントリーNo.076
スタッフコメント:おおっ~!これまたVKMコンご常連の黒はんぺん様ではないですか。今回も欠かさずのご参加ありがとうございます。そして、黒はんぺん様といえば食玩、ガチャ系のリペイント、追加仕上げですが、今回もその路線を外さないこだわりのチョイスですね。
F-toysの大人気シリーズ 世界の艦船キットの戦艦ティルピッツ(フルハルver.)ですね。一応、ご存知ない方のために、世界の艦船キットシリーズのスケールは1/2000ですので、いかにティルピッツでも全長は約125mmしかない小サイズなのです。確か前回は愛宕でしたので枢軸国側推しなのでしょうか。まあそれはいいとしまして、今回も、もともと塗装も含めて出来の良い世界の艦船キットにブラックウォッシュとセピアシェイドを絶妙に混色したダークブラウンを全体に強弱をつけながらかけることで、雰囲気が格段に向上しましたね。
ウェザリングとピンウォッシュを兼ねたような効果をウォッシング一発でいい塩梅に決めてしまうとはさすが黒はんぺん様です!小スケールの食玩とは思えない雰囲気十分の作品でのご参加ありがとうございます。
■エントリーNo.077
スタッフコメント:さあ、がたのぞ~あ様の2作品目は、大好き&お得意のSDガンダムですね。SDW HEROES 曹操ウイングガンダム 倚聖の装、クリアーパーツにファレホ偏光カラーのグリーンブルーバイオレットを使ってくださいましたが、申し訳ないです。肉眼では美しいグリーンブルー/パープルの輝きが見えるのですが、写真では何度やっても、ややパープルがかっているようにしか写りませんでした...本当に申し訳ないです。
でも皆様、このキットの素組の写真と比べていただけば、全身が細かく塗り分けられていることがお分かりただけると思います。そうです、まったく妥協なく全身余すとこなくきれいに塗り分けられているのです。がたのぞ~あ様の塗装技術の高さがお分かりいただけるものと思います。その技術とセンスを持って塗装されたクリアーパーツ+偏光カラーの組合せですので、美しくないわけありませんよね。皆様の心の中で補正をお願いいたします!
1作品目のウツノミヤ・モエトといい、2作品目の曹操ウイングガンダムといい、どちらも時間がかかったことは想像に難くない仕上りです。まさに力作という作品でのご参加ありがとうございます。
■エントリーNo.078
スタッフコメント:ウェーブ マシーネンクリーガー 1/20 スネークアイが登場。付属デカールを使用して「シャークマウス仕様」に仕上げられております。ムック本 マシーネンクリーガー・プロファイル2の表紙にもなっているデザインですね。
機体全体にめぐらされた独特の柄模様が、筆の擦れ具合とうまく調和されていて、マシーネンらしい良い雰囲気が出ています。筆の擦れ具合を出すのは難しく、塗料と水のバランスを熟知しているからこそ出来るテクニックですね!
マシーネンクリーガーといえば、昔はエナメル塗料のハンブロールカラーで塗装するのが主流だったのですが、今では多くの方が様々な塗料で楽しまれていますね。もちろんファレホでもこんなに塗れるんです!
各ポイントに塗られている銀色のチッピング表現も絶妙なドライブラシ加減となっていて、作品のクオリティを引き立てていますね。
実は「パパン」様が初めてファレホを使った筆塗り作品となっております。ファレホ初手でこの出来栄えは素晴らしいですね!今後も是非よろしくお願いいたします!
■エントリーNo.079
スタッフコメント:これまたV.K.M.コン時代から度々エントリーくださっている青様ですね。そして今回は最近続々とプラキット化されている人気モチーフの恐竜から、バンダイ プラノサウルス ステゴサウルスでご参加くださいました。ありがとうございます。
このキットは、皆様ご存知でしょうが、恐竜のプラモというと無可動なものが多い中、さすがバンダイだけあって可動&骨格の再現もされているのがこのプラノサウルスシリーズの特徴。それをつぶしてしまうのはもったいないと、可動ギミックもオミットせずに、骨も塗装されたそうです。展示前に見せていただいたのですが骨格も全部化石風の褐色の塗装が施されており、それで飾っても博物館の全身骨格展示のような素晴らしい仕上りでした。
体表のカラーリングは、子どもの時に見た恐竜図鑑のイメージとの事です。全てファレホ筆塗りで仕上げられており、
背中の骨板や尻尾の棘の綺麗なグラデーション、キットのディテールを活かしながら質感と恐竜の巨体感を演出している陰影を強調した皮膚と、毎度のことながら高い塗装技術で仕上げられ作品でのご参加ありがとうございました。
■エントリーNo.080
スタッフコメント:タミヤ「1/48 アメリカ M8 自走榴弾砲」付属のフィギュアを弊社の「あなたの描く小さな情景 テノラマ 街角の石段」と組み合わせてのエントリーは緑様です。本来テノラマシリーズは1/32~1/35に最適なサイズになるように造形されていますが、石段+柱ですので1/48でも全く違和感なく使えますね。
最近のはっきりしたディテールのタミヤフィギュアの造形を活かしてコントラスト強めの絵画的に仕上げた上で、古びた石段に表面が剥がれ所々レンガの見える柱の「街角の石段」という情景と組み合わせ、全体にトーンを落とした塗装をしたことで趣のある作品となっています。
フィギュアがオールファレホで、ベースのレンガやウェザリング全般もファレホとの事。調色が苦手でほとんど調色をしていないそうですが、本当に自然に仕上がっているのは、色数が多いファレホのメリットをうまく活用した緑様のセンスと色選びの勝利!テノラマらしい物語性豊かな作品でのご参加ありがとうございます。
さて、今回のご紹介はここまで!
ご紹介する作品はまだまだございますので是非次回をお楽しみに!