皆さんこんにちは!
残暑がいつまで続くんだー!!!!っと思っていたらなんか今日は涼しくなって驚いているホビー天国2-3階担当スタッフです!
そろそろ模型制作がしやすい時期がやってくると喜んでいたら、隣にいたスタッフから来週はまた30℃越えらしいよ~っと言われてしまいました...
さてさて、気を取り直して、引き続き「ファレホペイントコンテスト」の作品をご紹介してまいります!今回も様々な力作が登場しています。それでは「ファレホペイントコンテスト作品紹介⑩」ぜひご覧下さい!
■エントリーNo.051
スタッフコメント:ミニチュアペイント部門にて、LimboDivision209より「エリサ・アイス」(75mm)が登場。サイバーパンク&セクシーな外見と350mlのソーダ缶が目を引く作品となっております。
「ゴムのひと」様は前回のV.K.M.コンテスト10 ミニチュアペイント部門にて銀賞を受賞されております。今回は同部門にて見事に「金賞」を受賞されました!更に!LimboDivision209様の「海外ミニチュアメーカーセレクト賞」にも選ばれた作品となっております!本当におめでとうございます!
75mmサイズと思えないほどの塗り込みと描き込みが素晴らしい作品。ハイライト、シャドウの強弱が上手く使い分けられていて、スーツの質感や髪の毛にも応用されております。女の子のウィンクした表情も可愛らしいですね!
トレー上のドリンクの瓶にもハイライトがしっかり入っていて、ラベルにも「FUSION」と文字が書かれているのが確認できます!実はこの文字、台座の缶のラベルと同じ単語なんですよ!
メカニカルな塗装にも抜かりなし!陰影の確認が難しいピンクや白色の部分でも、絶妙な色彩感覚でしっかりと立体感が出ております。
そして350mlジュースの缶を台座にしているアイデアが素晴らしいですね!「清涼飲料メーカーの宣伝」というイメージにピッタリフィットしていますね。缶のラベルも架空のものを考えてデザインされたのだそうです。非常にクオリティ高い作品となっております!
■エントリーNo.052
スタッフコメント:モンスター部門にて、バンダイ プラノサウルス ヴェロキラプトルが登場。このヴェロキラプトルは、東京国立博物館で行なわれたプラノサウルス組立体験会にてプレゼントされていたものだそうです。入手困難なキットでエントリーしてくださいました。
プラのモールドにメカカラー レッド、モデルカラー ブラウン、イエローを調色したウォッシング塗装の作品。恐竜の骨のモールドに塗料が流れ込んで、HaMa様のイメージ通りの肉の削ぎ落としきれていない感じがリアルに表現されております。プラノサウルスシリーズは最新の学術研究に基づいた造形のプラモデルですので、こういった仕上をするとより一層「生き物」としての恐竜が感じられる面白いアプローチですね。
ウォッシングは主にメカなどの泥汚れなどの表現に使われることが多く黒や茶系の色が多いのですが、それを赤系の色に変えた発想が本作品。骨のプラモデルならではの面白い表現のアイデア作品ですね!
■エントリーNo.053
スタッフコメント:引き続き「HaMa」様の作品をご紹介です。バンダイ ウルトラ怪獣シリーズより「セブンガー」が登場。ウルトラマンZに登場したロボット。怪獣シリーズだけど、ちゃんと作られたロボットなので「ロボ、メカ部門」にてエントリーです。
セブンガーは劇中設定では銀色のボディカラーをしているロボットですが、本作品はパロディ設定で金色に塗られています。作品名やコメントからアニメ 機動武闘伝Gガンダムに出てくる設定「ハイパーモード」のパロディですね!劇中でセブンガーがメチャクチャ活躍した影響からの発想なのでしょうね。
本作品は下地を活かした塗装をされており、元のシルバーの上からモデルカラー 透明イエローを上塗り、スミ入れにメカカラー レッドを使われたとのこと。同系色でスミ入れを行なうと、このようにキツ過ぎない自然な陰影のラインが引かれるのが分かります。スミ入れで色を決めかねたときは是非参考にしてみてくださいね。
■エントリーNo.054
スタッフコメント:ついにTE37 SONIC様です!VKMコン時代から当店では数少ないカーモデラーとしてエントリーしてくださっています。同じカーモデラーとしてはテンションが上がります!楽しみな今回の作品はアオシマのザ・スナップキット ニッサン NISSAN GT-R(アルティメイトシャイニーオレンジ)をお持ちくださいました!
まるで塗装してワックスをかけたかのようなピカピカボディを成型色で再現し、付属シールも豊富なアオシマのザ・スナップキットシリーズはTE37 SONIC様がやっておられるようにファレホでの部分塗装にも相性ピッタリですね。
スケールは1/32ですから抑えた感じのスミイレがいい塩梅です。この辺りに長年の経験とセンスを感じられ、さすが、TE37 SONIC様です。車内はさすがに写せなかったのですが、スケールに合わせたポイントを縛った塗装は勘所を抑えた仕上げで必要十分といった仕上がりでした。手間のかかるカーモデルを、キットの素性を最大限活用して部分塗装して仕上げる方法は同じカーモデラーとして見習いたいと思いました。ありがとうございますTE37 SONIC様!
■エントリーNo.055
スタッフコメント:こちらもVKMコンご常連のうい様が今回もお得意のバンダイ アニマギアでご参加くださいました。ファレホを使って色々な塗装方法に積極的にチャレンジされているうい様ですが、今回は上塗り色に及ぼす下地色の影響という「塗装」において避けては通れない面白くも難しい問題に向き合われています。
ファレホは下地を活かしての塗装が可能な上に重ねることで暗色の上でも明色がキレイに発色するという素晴らしい特性を持つ塗料だけに、うい様のように実際に多彩な面を持つキットに塗ってみるのが一番わかりやすく実戦的な感覚が身につきそうで良いアイデアですね。
写真ではちょっとわかりにくいですが、黒の左半身が落ち着いた赤になっているのに対して白の右半身は明るく鮮やかさがまましていますね。実験作と言いながらもカスタマイズ&モードチェンジで色々なパーツやカラーが入れ替えられるのが魅力のアニマギアでは一色塗るだけで左右で色を変えるという仕上げはまさにピッタリ!ナイスチョイス!うい様、ファレホの特性を活かした示唆に富んだ作品でのご参加ありがとうございます。
■エントリーNo.056
スタッフコメント:毎回エントリーのある人気モチーフの一つであるポケモンですが、今回はじばく様がバンダイ ポケモンプラモコレクション 53 セレクトシリーズ メタグロスでエントリーしてくださいました。
成形色は皆様ご存知の通りのノーマルカラーの水色xグレー(銀)、それをファレホ筆塗りでシルバーxゴールドの「銀色のメタグロス」に仕上げてくださいました。
ピカピカに光った表現にする手もあるのでしょうが、筆塗りによる質感をうまく活かして単純な面の中にも凹凸を作って陰影を増やしつつ、メタリックを使うことで地金の様な鈍く輝くような風合いを出して金属ならではの重さも感られるような仕上がりにしてあるのはお見事です、じばく様!生物と金属の両方の特性を持つ難しいモチーフを見事に表願されたすばらしい作品をありがとうございます!
■エントリーNo.057
スタッフコメント:こちらもVKMコン時代からのご常連のY・O様が、今回は弊社A3 第21弾 日本帝国軍 77式戦術歩行戦闘機 F-4J 撃震を使って参戦くださいました。
A3は弊社のメカアクションフィギュアシリーズで塗装済みですので、今回、Y・O様がやられたようにファレホでウェザリングするだけでガラリと表情が変えられ、Y・O様は、まさに歴戦の勇士、激戦の最中といった風合いの戦術機に仕上げてくださいました。
エッジ部分の塗装剥げの表現も上手く拡散と集中をさせつつ、足回り中心に処理を施しているあたりは戦術機の大きさを考慮してでしょうし、全身上面、武器を持つ腕部、74式近接戦闘長刀中心にかけられているベータの返り血なども意味を持って行われておりY・O様の模型製作の経験値の高さがうかがえますね。コメントではご本人は「イマイチ...」と仰れていますが、そんなことはありません!「イマイチ」どころか見ごたえ十分、大迫力の作品をありがとうございます!
■エントリーNo.058
スタッフコメント:引き続きY・O様の作品です。今度はコトブキヤ1/144 BETA戦車級で、実在の生物の様なリアル感を求めた作品だそうです。
写真だと分かりにくいですが大きさは5㎝足らずの小スケール。設定上も目、口(歯)以外は単色というシンプルなカラーリングですが、そこはY・O様、目と歯(申し訳ありません。今気づきましたが写真だとほとんど写っていませんでした...)をしっかりと塗り分けて、単色のボディーにもファレホのウォッシュを使って過剰ならない程度に汚し、シャドウ(これも写真だとちょっと判別がつきにくい繊細なコントラストですが...)を入れておられます。
その汚しもコメントにある通り、黒ではなく赤/茶系ですので、本体色に違和感なくに馴染んで自然な仕上がりとなっています。ベータというとモンスター感があることから、ついつい汚しすぎ・コントラストをつけすぎで仕上げてしまい、実在の生物感が損なわれる傾向がありますが、ここでもY・O様の模型製作の経験値の高さがうかがえる絶妙の色選びと重ね方ですね。狙い通りの実在の生物のようなリアルさを前面に出したすばらしい作品をありがとうございます。
■エントリーNo.059
スタッフコメント:ロボ、メカ部門より、バンダイ HG 1/144 シュヴァルベグレイズ(マクギリス機)がアレンジ塗装で登場。まるで装甲だけが浮いて見えるような、明暗がはっきりとわかれた塗装が特徴的ですね。
オリジナル設定が青い色の装甲に対して黄色い装甲へ変更されていて、肩、胸、腿、背面の先端に、白、ピンク色のグラデーションでワンポイント塗装がされているのが目を引きますね。
頭部はオリジナルの黄色からメタリックブルーへと変更、光が当たるとキラリとカッコよく反射します!
メイン装甲以外にも内部フレームや武装、足などに偏光塗料(シフターズ)のオレンジヴァイオレット(スペースダストセット)を使用。塗装するとつや消しになるのですが、上からクリアコートするとこのような輝きになるようです。そのままだと暗い手足ですが、光が当たると面によって色が変わるので、綺麗な輝きがみられます!
■エントリーNo.060
スタッフコメント:フリー部門より、バンダイ 30 MINUTES SISTERS ファル=ファリーナ(コンダクターフォーム)が登場。本作品は同キットの素体のみを使用したリペイント作品となります。
髪の毛の陰影が目立つようになったため、立体感が出てメリハリがついています。ボディスーツもメタルメディウムを混色したメタリックブラックになっているため、輝きに高級感がありますね。そして背中の塗り分けが素晴らしい!オリジナルは一色で統一されていますが、本作品では4色にしっかり色分けされています!
台座も色々と工夫されています。特にクラックは大小サイズを混ぜているだけでなく、足元のヒビを埋めて地面が踏み固められている様子を再現しているのがわかります。乾いた地面の雰囲気が良く出ていますね!
さて、今回のご紹介はここまで!
まだまだご紹介する作品が多数ございますので是非次回をお楽しみに!