横浜ショールーム

「その先は沼だぞ......。」/「SWS 1/48 F-4G ファントムII ワイルドウィーゼル V」組立レビュー‼ アフターレポート

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皆様こんにちは!スタッフMです。
早速ではありますが、いよいよ詳細情報が公表されました「V.K.Mペイントコンテスト10」‼
イベントの概要は特設サイトにてご確認いただけますが、なんと今回から航空機、AFV等のスケールモデルでご参加可能な「D.ミリタリー部門」が新設されます‼
これはたくさんの力作のご参加で今まで以上に盛り上がること間違いなし、ですね!

そんな「スケールモデル」といえば。
スタッフMが10月の頭から4週に渡ってお届けしてきました「「SWS 1/48 F-4G ファントムII ワイルドウィーゼル V」組立レビュー‼」!
スケールモデル初心者のスタッフMが実際にキットに触れながらその魅力に迫る」という趣旨で始まったこの企画、各回の記事では主にパーツごとの製作工程を写真を交えてご紹介してまいりました。


そこで今回は製作を終えての所感や「初心者だからこそ」お伝え出来るような部分をつらつらと語っていこうと思います。
新しく「ミリタリー部門」も出来たし、この機会にスケールモデルに手を伸ばしてみようかな......」とお考えのビギナーの皆様の一助となるよう気合を込めてお送りしますので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ‼1104_01.jpgまずは「SWS 1/48 F-4G ファントムII ワイルドウィーゼル V」とスタッフMのファーストコンタクトから。1104_02.jpg

箱からランナーを取り出し一通り目を通すと最初に「ひとつひとつのパーツの形状から全体像がイメージしやすい」という印象を受けました。


ガンプラや美少女プラモといったキャラクターキットは、細かくパーツ分割されているのが特徴です。
キットの可動を支えるフレームパーツや武装やオプションを取り付けるためのジョイント、それらとの干渉を避けつつキットのシルエットを維持する外装パーツ......といった具合に、細分化されたパーツを文字通り「組立てる」作業が中心となります。
そのためキットによっては、一見すると「何に使うのか分からないような形状のパーツ」が多数存在する場合もあります。


対してスケールキットは「実物の小型レプリカ」という側面が強いため、「主翼は主翼、コックピットシートはコックピットシート」といった感じでランナーからパーツを切り出した段階である程度形になっています。
スケールモデルではそれらのパーツを「貼り合わせていく」ような感覚ですね!
(ちなみにこの傾向はスケールが大きくなるほど強くなるようで、スタッフMが過去に組んだ1/72のモデルに比べると今回組んだ1/48の方がよりパーツ分割が実機に近い構成でした)

続いては作業途中の所感を!1104_03.jpg

作業前に準備した道具はニッパー、接着剤(塗布タイプ、流し込みタイプ)、ピンセット、デザインナイフといった面子(今回はあまり時間をかけられないこともあってヤスリは使わずナイフでバリを落としていきました)。


いくら経験の少ないスタッフMとはいえスケールモデルはキャラクターモデルと違い「接着必須」、しかも上述したように「貼り合わせる」関係で「流し込み接着剤」が必要な事は知っていました。
昨今のキャラクターキットは基本的にスナップフィットのため接着不要、使うとしても小さいパーツや合わせ目消しに......といった感じなので人によってはあまり使う事の無い「流し込み接着剤」。
これからスケールモデルに触れてみようという方はまず最初に「流し込み接着剤」をご用意ください‼


そして「意外と重要だな」と思ったのがまさかのピンセット‼
くどいようですがスケールモデルはパーツを「貼り合わせる」作業が非常に多いです。
そのため細かいパーツになってくると指でパーツ同士を押さえてしまうと物理的に接着がしにくい場面が多々あります。
なので可能であれば「自分が最も使いやすい、手に馴染む形状の」ピンセットを1本用意すると作業の自由度が格段に上がります(スタッフMは今回の作業の為に新調したピンセットがいまでは運命の1本になってくれました。このあたりの工具のご紹介もいずれ......)!

最後に完成後の感想と総括的なものを。1104_04.jpg完成させた直後の正直な感想は「大変だった(満面の笑み)‼」といった感じでした(笑)
というのも比較的大きいパーツを取りつけるシンプルな作業もあれば1cmにも満たないような細かいパーツをひたすら貼り付けていくような集中力が問われる工程もあり......といった具合に、ひとつ工程が進むたびに程よい疲労感と達成感が押し寄せるのです。
そしてその疲労感と達成感が徐々に「完成形に近づいていくキット」として目に見える形で「組み立てる楽しさ」に昇華されていく............そう、スケールモデルの「ひとつひとつのパーツの形状から全体像がイメージしやすい」という特徴が「自分の手で組み上げていく」というプラモデルの持つ本質的な楽しさを引き出してくれます!


スタッフMも今までそれなりの数のキットを組んできましたが、様々な苦楽を乗り越えて作り上げた「自分だけの愛機」......思わず「可愛い奴め、愛い奴め」と愛でてしまうほど愛着が湧くことには自分でも驚きました。


また、スケールモデルはキャラクターキットに比べやや難易度が高いのは事実です。
スタッフMも何度か躓く場面がありました。
ですが「どういう工夫をしたら上手くいくのか?」、「この作業を補助してくれる道具はあるのか?」と試行錯誤するうちに、自分に足りない技術、道具......そういったものが自然と分かってきます。
「キットと向き合う中で自分自身を見つめ直し、確実に成長へと繋がっていく」それこそがスケールモデルの最大の魅力であると思います‼


いつもとは一味違った新鮮な気持ちでプラモデルに触れたい」、「あと1歩ステップアップしたい」......そんなモデラー様こそ、スケールモデルの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか......‼