こんにちは、横浜ショールームの☆野です。
横浜ショールームはスケールモデルを充実取扱中!
それだけでなく、入れ替わり制で日々お客様の完成品がウィンドウを彩ります。
さて、そんなお客様の制作したスケールモデル完成品を随時ご紹介していきます。
今回の作品はこちら!
砲身を天に向けて振りかざす勇壮な姿。
小さなキットにあらん限りのディテールを込めて物語を紡ぎ出すのは、ホビージャパン最年少モデラー『K-5』さん!
凄まじい対空装備、見事なウェザリング、そして艦上の慌ただしい様子をご覧ください。
制空権もなく絶望的な状況にありながら、沖縄を守るために突き進む鬼気迫るような姿です。
ハンモックを固く縛った艦橋周り、そして機銃を操作する乗組員。
主砲の旋回に合わせて角度を変えている艦橋一番上の『測距儀』。
(これは軍艦の眼ともいうべき大きな双眼鏡で、主砲の旋回と合わせて動くのです)
甲板上には弾薬箱を開けている乗組員たち。
圧倒的な精密さに加えて、物語を感じさせるのも『K-5』さんの得意技。
それでは制作者様のコメントです。
もう、この一言に尽きますね。
艦隊決戦に特化して、無類の強さを誇る戦艦大和。
そして、この雪風属する陽炎型駆逐艦も、戦前の計画に従って艦隊決戦における水雷戦に力を入れた駆逐艦でした。
いずれも、『対空』を得意とする船ではないのです。
本来、この一連の戦い、米海軍は戦艦部隊を主力した大艦隊でこれに当たるつもりでしたが、空母機動部隊の強い要請によって航空攻撃に切り替えられてしまいました。
11隻の米海軍空母。
その火力、かつての日本の真珠湾攻撃を凌駕するとんでもないものです。
そんな超火力が大和1隻、軽巡1隻、駆逐艦8隻という小艦隊に襲いかかりました。
それだけのオーバーキルな攻撃を叩きつけてくる相手への『対空戦闘用意!!』
という言葉の絶望的な響きが、主砲を上空に振り上げる雪風から感じられるのです。
(なお、この雪風はそんな信じがたいほど苛烈な戦いで生き延びています)
素晴らしい作品をありがとうございました。
それでは、次の作品のご紹介でお会いしましょう!