横浜ショールーム

お客様のスケールモデル作品紹介 『Chieftain Mk.2 BATUS仕様』

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こんにちは、横浜ショールームの☆野です。

横浜ショールームはスケールモデルを充実取扱中!
それだけでなく、入れ替わり制で日々お客様の完成品がウィンドウを彩ります。

さて、そんなお客様の制作したスケールモデル完成品を随時ご紹介していきます。

今回の作品はこちら!

作品名『Chieftain Mk.2 BATUS仕様』
制作者様『筆塗り模型工房』様
使用キット『タコム 1/35 チーフテン Mk.2』

おぉ!
これは昭和世代には嬉しい車両。
イギリスのチーフテンです!
センチュリオンとチャレンジャーに挟まれる時期の戦車で、まさに冷戦真っ只中の重量級車両です。
これまではタミヤが決定版的なものを長らくリリースし続けていましたが、近年に至ってようやくタコムから完全新金型で新発売!
本作品は、そんなタコム最新版を完成させたものです。

前世代の主力戦車センチュリオンに、重戦車コンカラーの大火力・重防御を併せ持ったようなコンセプトの戦車で、当時としてはかなりの重防御。
しかし折しもこの時期は『戦車は防御力よりも機動力』というブームがあり、チーフテンのコンセプトには賛否両論ありました。

が、戦車全般の主砲の照準システムの向上とともに、機動力だけでは回避困難となってきたことから、このチーフテンの考え方は現在の目から見たら間違いではなかったようです。
冷戦時のソ連も、実はこのチーフテンをかなり警戒していました。

砲身基部が左右非対称なのもチーフテンの魅力。
非常に複雑なラインや、細部ディテールは、タコム社によって実車取材され、非常に正確なチーフテンとなっています。
ですが、インジェクションの制約で細かなフックなどは(制作のしやすさも考慮して)モールドとなっています。
しかし、制作者様はこうしたモールドを削ぎ落とし、金属線などに置き換えて、最新キットの情報量を更にマシマシしてくれました。
いやぁ、昭和世代の車両を現在の最新技術で仕上げるこの楽しみ!

それでは制作者様のコメントです。

初期量産のMk.2ですが、あえて後期型などで有名なBATUSカラーで仕上げてみました。
工作面は車体と砲塔のフックを約60箇所金属線に差替え、砲身サーマル・ジャケットのベルトはプラペーパーでディテールアップしました。

『BATUS』とはカナダの駐在するイギリス陸軍訓練所です。
カナダの広大な土地を使って、非常に大規模で実戦的な訓練をするために存在する部隊ですね。
アグレッサーチームも存在し、仮想敵部隊も準備万端。
かなり大掛かりな訓練チームなのです。

サーマル・ジャケットは、砲身の歪みを押さえるカバーのことで、チーフテンの場合、砲身にカバーを巻きつけてベルトで止めています。
そのモールドもキットには入っていますが、制作者様はよりリアルっぽく見えるように、あまったベルト先端を、プラペーパーを切り出して貼り付けることで再現しています。
これがなかなか芸コマで、情報量が増してカッチョイイのでご注目!
是非実物でも見ていただきたい箇所です。

こちらの作品は、ただいま店舗のショーウィンドウにて展示中です。
それでは、次の作品紹介でお会いしましょう!