こんにちは、横浜ショールームの☆野です。
横浜ショールームはスケールモデルを充実取扱中!
それだけでなく、入れ替わり制で日々お客様の完成品がウィンドウを彩ります。
さて、そんなお客様の制作したスケールモデル完成品を随時ご紹介してゆきます。
今回の作品はこちら!
おお!なんという情報量のある戦車なのか!
この戦車こそ、近年の戦車模型界に空前のロシア戦車ブームを巻き起こした立役者『T-90A』ロシア軍主力戦車です。
我々モデラーは『ゴチャゴチャした複雑なディテールやモールド』が大好物。
もうこんな複雑な形状が自分の目の前で組み上げられるなんてたまりません!
そんな夢を叶えてくれるような戦車が、このT-90A戦車だったのです。
元々は、ロシアのプラモデルメーカー『ズベズダ』が、自ら素晴らしい『T-90A』を商品化したのが最初です。
その後、中国のモンモデルをはじめ、各メーカーが競ってこの複雑な戦車の再現に乗り出し、この車両は無数のメーカーから1/35から1/72までこの短期間で商品化に恵まれました。
そして、どの商品も最新キットなので、出てくる商品すべてが良く出来た戦車です。
その中でも、最も難易度が高いのが、制作者様が作られたこの『トランペッター版』ではないかと思います。
1000を遥かに超えるパーツ数はもちろん、装甲板のベルト金具はエッチングパーツの組み立て。装甲を止めるビス頭もエッチングパーツ。車体後ろの材木を止める金具も、本物同様にエッチングパーツで組み付け取り付け・・・
いやはや、これはとんでもない難易度ですぞ!
そして、それを『わざと』選ぶモデラーのサガ・・・
それでは制作者様のコメントです。
『怖いもの見たさで、バリエーションキットと同時制作してみたら大変な目に・・・。
ソ連崩壊直前のT-90と、崩壊後のこのT-90Aでは砲塔部の装備品が微妙に違うので、比較すると面白いかも・・・』
このコメントを見たら分かる通り、制作者様は、この戦車のバリエーションキットも同時制作して、一緒にお店に飾ってくれています。
いや、これ1両を組み上げるだけでも大変なのに、それを同時制作(・・・実は3両同時制作されています!)するなんて!
ちなみに、T-90戦車は、昔のソ連戦車さながら、お椀型の鋳造砲塔に後付で無数の装備を取り付けています。
それに対して、この作例であるT-90Aは、形はにているものの、より直線的な装甲を溶接して作った砲塔に無数の装備を取り付けています。
それ以外の差異は、外見からは見えない『エンジン部分の強化』くらいのものと思っていたのですが、実は砲塔につく装備品そのものも、形状が微妙に異なっているのだそうです。
作り比べたからこそよく分かる、そんな細かな違いだそうです。
ぜひ、実物をその目でご覧いただきたいですね。
まるでディテールアップパーツや改造パーツをフル活用して作ったかのような、スゴイ情報量を目の当たりに出来ますぞ。
こちらの作品は、ただいま店舗のショーウインドウにて展示中です。
それでは次の作品のご紹介でお会いしましょう!