こんにちわ!
神戸ショールーム店長の山崎です!!
お待たせいたしました!
12月26日に開催しました
アフターレポートです!
今回は「エアブラシ」による塗装を行って参ります!!
「キャラグミン」に使われている「ウレタン樹脂(レジンキャスト)」という素材は、そのままでは塗料が乗りづらいため塗装の前に塗料の喰い付きを良くするために下地材を塗ります。
通常ウレタン樹脂製のレジンキットの下地材には「サーフェイサー」を使用します。
一般的な「サーフェイサー」はグレーですが「キャラグミン」のような「カラーレジンキット」にグレーの「サーフェイサー」を吹いてしまうとせっかくの「カラーレジン」が台無しになってしまいます。
そこで今回は、こちらの「造形村 GKサーフェイサー・透明」を使用いたします。
無色透明で乾くとつや消しになる下地材ですので、素材の色をそのまま活かしながらしっかりと塗料が喰い付くようになります。
サーフェイサーやスプレー塗料を吹く時は、まずしっかりと振って中の塗料を攪拌します。
スプレー缶の中には攪拌用の玉が入っておりますので、その玉が中でカラカラと音がするようになるまでしっかりと振ってください。
スプレー塗装を行う際は、吹き始めと吹き終わりに出る塗料はきれいに吹きださないことがある為、写真のように吹き始めと吹き終わりは必ず対象から離して吹いてください。
一度に塗料をのせようとせずにスプレー缶と吹く対象を同時に動かしながら、シャッシャッシャという感じで2~3回程度に分けて吹くとうまくいきます。
連続して長時間スプレー塗装を行っていると、だんだん缶自体が冷えて冷たくなることがあります。
これは、スプレー缶の中に液体状で入っている塗料が気体になって噴き出すときに周りの熱を奪っていく「気化熱」という現象が原因です。
缶が冷たくなると内部の圧力が下がってしまいきれいに吹けなくなりますので、吹付けを一旦やめて温まるのを待ってください。
※ 湯煎や暖房器具などで缶を温めるのは、たとえ低温でも内部圧の急上昇による破裂や、湯煎で濡れたことで錆が生じて缶が劣化するなどの事故につながる可能性があるので絶対に行わないで下さい。
塗装は「キャラグミン」の「カラーレジン」を活かしながら行って参ります。
ラッカー系塗料を使用して塗装しております。
ラッカー系塗料をエアブラシで使用する場合は「塗料1に対してうすめ液1~2」を目安にうすめます。
今回はややうす目にして圧力も低め(エアブラシの圧力計の目盛りで0.05くらい)で少しづつ具合を見ながら塗装をしました。
肌色部分は地の肌色を活かしつつおでこやあごの下、耳の後ろなど髪の毛などで影になる部分を中心にMr.カラーのクリアペールオレンジを細吹きで何回か重ね塗りしております。
左が塗装済み、右が未塗装なのですが、写真だとわかりづらいですね(汗)
SNSに完成品の写真を上げたり、雑誌のコンテストなど写真で応募する場合は、実際に見るよりも強めにメリハリをつけて塗装した方が写真映えしますよ。という事で。
このジャンヌのキットはほとんど塗り分けの必要がないのですが、スカートとケープのフチの部分が黒になっておりますので、「マスキング」をして塗り分けを行います。
スカートパーツの塗装を先におこなってから、「マスキングテープ」を使って「マスキング」行っていきます。
フチの部分はモールドが入っておりますので、そのモールドに合わせて隙間が出来ないように「マスキングテープ」をしっかりと貼り付けていきます。
写真のようにつまようじやヘラなどを使って隙間が出来ないように「マスキングテープ」の上から擦ってしっかりと馴染ませております。
ただあまり固いもので擦ったり、柔らかいものでも強くこすりすぎたりすると表面に傷や跡がついてしまったり塗装が剥がれてしまいますので注意してください。
「マスキングテープ」がしっかり馴染んだら、カッターで余分なテープを切って取り除きます。
鋭角刃のカッターやデザインナイフなど切れ味の良いナイフを使って切っていきます。
切れ味が落ちたな、と感じたらドンドン刃は交換して行きましょう。
ただ、切れ味が良すぎてキットの表面に切り傷をつけてしまわないよう力加減には注意して下さい。
もちろん指や手を切ってしまわないよう十分に注意してください。
「マスキング」は地道な作業で大変ですが、ここで手を抜くと隙間が出来ていてテープをはがしてみたら大惨事で全部やり直し!
なんてこともありますので、しっかりと行なって参りましょう。
「マスキングテープ」で「マスキング」は完了!ですが、念のため保険をさらにかけてテープとテープの境目に「マスキングゾル」を塗っていきます。
これで「マスキングテープ」の貼り付けが甘くても「マスキングゾル」が隙間を埋めて万が一を防いでくれます。
スカートのフチは「マスキング」で塗装いたしましたが、ケープのフチは細くパーツ形状の複雑なので「マスキング」はちょっと大変。
ここは「ファレホ」で筆塗してしまいましょう。
肘をついてしっかりと固定した状態で塗っていけば、はみ出さずにキレイ塗れますし「ファレホ」はラッカー塗料を侵さないので万が一はみ出しても「ファレホエアブラシシンナー」や「ファレホエアブラシクリーナー」できれいにふき取れます。
同様に手甲の手のひら部分も
甲冑のシルバーを塗装→スミ入れ塗料で陰影をつける→つや有りのクリアでコート→「ファレホ」のブラックを筆塗り
という順番で塗り分けを行っております。
そんなこんなで「キャラグミン ルーラー/ジャンヌダルク」完成です。
当初の予定よりも時間がかかってしまった上に後半大分飛ばし気味になってしまいましたが、今回解説できなかった「デカール貼り」などは、1月15日(土)の実演及びアフターレポートで行う予定です。
「キャラグミン 1/7 逸見エリカ (パンツァージャケットver.)」 を製作いたしますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
■キャラグミン組み立て実演プレ~下準備編~
■キャラグミン組み立て実演アフターレポート その1
■キャラグミン組み立て実演アフターレポート その2
2022年1月3日(月) 13時~15時 終了
2022年1月15日(土) 13時~15時
みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。