こんにちわ!
神戸ショールーム店長の山崎です!!
大変遅くなりましたが、
アフターレポートの2回目でございます。
今回は「金属線」による「軸打ち」をおこなって参ります。
つくるのはこちら!
キャラグミン
©TYPE-MOON
「キャラグミン」のようないわゆるガレージキットと呼ばれるレジン製組み立てキットは、パーツを合わせる時のガイドとなる「ダボ」はありますが「ダボ」だけではパーツ同士を保持できませんので組み立てには「接着剤」が必要となります。
接着には「瞬間接着剤」や2液性の「エポキシ接着剤」等を使用いたしますが、「接着剤」だけだとパーツ同士の接続に不安があるため、「金属線」で
パーツ同士を接続する「軸打ち」を行うことでパーツ同士の接着の補強にします。
「軸打ち」に使う「金属線」は「真鍮線」や「アルミ線」になります。
使うのはどちらでもよいですが、「アルミ線」の方が「真鍮線」よりも軽く柔らかいため切断しやすいのが利点です。
「真鍮線」だと直径2~3mmにもなると切るのに力が必要になりますが「アルミ線」だと直径3mm以上でも容易に切断できます。
逆に「真鍮線」は固い分「アルミ線」では重さを支えきれずに曲がってしまうような大きな形状や重量のあるパーツを支えることが出来ます。
それぞれ一長一短がありますのでうまく使い分けてください。
「軸打ち」には「ピンバイス」を使用してパーツに「金属線」を差し込むための穴をあけます。
「ピンバイス」はようするに手回しドリルで、下の写真のような別売りの「ドリル刃」を付け替えて使うタイプが一般的です。
0.1~3.2mm径の「ドリル刃」が使用できるタイプがオススメです。
今回の「ルーラー/ジャンヌダルク」では、0.5mm、1.0mm、1.5mmの「ドリル刃」を使用いたします。
「キャラグミン」には「金属線」を通すガイドとなる印がついてることが多いので、その印に合わせて穴をあけていきます。
パーツによっては製造上印がついていなかったり見づらかったりする場合があるので、そういった場合は写真ようなニードルで印をつけておくとよいでしょう。
また、いきなり太い径の穴を空けようとするとズレやすいので、例えば1.5mmの穴をあける場合は1.0mmの穴をあけてから1.5mmの穴を上からあけるようにするとズレが出づらいです。
このお腹部分のパーツのように腰パーツと胸パーツに挟まれたパーツの場合、完成後に見えなくなる部分から貫通させてしまうとズレずに穴をあけることが出来ます。
パーツ同士がズレないようにしっかりと押さえながら穴をあけていきましょう。
この際「ドリル刃」が斜めになっていると、パーツの合わせ目の穴も斜めになってしまい金属線での接続時に隙間が生じてしまう事があるため、なるべく垂直に「ドリル刃」をあてて穴をあけてください。
また、くれぐれも反対側に穴が貫通してしまわないよう、十分注意してください。
腕のパーツも同様に貫通させてしまうと簡単ですが、細いパーツなので「ドリル刃」が斜めに入っていると、合わせ目以外の部分に穴が貫通してしまって、リカバリーがとても大変になってしまうので、胴体よりも慎重に穴をあけて参りましょう。
穴をあけ終わったら「金属線」を差し込んで軸打ちは完了です。
「金属線」の切断とパーツへの差し込みは「ラジオペンチ」を使用すると良いでしょう。
そんなこんなで、「金属線」を通して上半身の仮組みは完了です。
仮組み状態なので、パーツ同士に隙間があったり、細かなパーツがついていなかったりしますが、(上半身だけですが)次の塗装のステップに入れる状態まできました。
この続きは12月26日の実演でお届けいたします!
次回の実演では"塗装実演編"と題しまして、いよいよ「エアブラシ」による塗装や「瞳デカール」の貼り付けなどを行って参ります。
どなたでもご参加頂けますので、ぜひ楽しみに!!
みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。