こんにちわ!
神戸ショールーム店長の山崎です!!
11月27日(土)に開催した
にご参加頂きありがとうございます!
当日は「組み立て実演編」という事で、パーツの整形や表面処理、金属線による軸打ちを行いましたが、本日はアフターレポートとして2回に分けて当日行った実演を復習して参ります。
前回の記事はコチラ → 「キャラグミン組み立て実演 プレ」 ~下準備編~
今回は実演に使用したキットはコチラ!
こちらの「1/8 ルーラー/ジャンヌダルク」を使って、パーツの表面処理や金属線による軸打ちなどの「組み立て実演編」をお届けいたしました。
それではさっそく作業に入る前に「キャラグミン」の製作に必要な工具の説明から参りましょう。
山崎がキャラグミンを作る際は、大体このあたりの工具を使用いたします。
「ゲート」の切断などに使用します。
写真はタミヤさんの精密ニッパーですが、ざっくりと切れればOKなのでそこまで精密なものでなくても全く問題ありません。
ただし前回の「下準備編」でもご説明したとおり、薄刃ニッパーや片刃ニッパーなど刃先が非常に繊細なタイプのニッパーは絶対に避けてください。
パーツの整形などに使用します。
刃先が鋭利で切れ味が良く細かい取り回しにも便利ですが、非常に良く切れる為ケガには十分注意してください。
人によっては刃先が一回り大きい「モデラーズナイフ」の方が使いやすいという方もいらっしゃると思いますので、このあたりはお好みで。
デザインナイフの刃はとても鋭利で切れ味も非常に良い反面、すぐに刃がダメになります。
切れ味の鈍った刃を使い続けると余計な力が入ってケガやパーツの破損などの事故の原因になりやすいので、必ず替刃も用意して刃先はこまめに交換してください。
もったいないような気もしますが、替刃は30枚入りで350円程度なので惜しまず交換しましょう。
レジンキット特有の「パーティングライン」(段差)を削るのに使用します。
刃先は何種類かありますが、「キャラグミン」の製作には通常の「太刃」か刃先の細い「先刃」のどちらか一本あると作業効率が上がります。
髪の毛や指先など入り組んだところにはデザインナイフタイプの「マイクロフィニッシュ」が威力を発揮します。
「デザインナイフ」や「セラカンナ」で削ったパーツを仕上げるのに使用します。
ヤスリは番号が小さいほど目が粗く、大きくなるほど目が細かくなります。
パーツの状態に応じて「#240-320」「#400-600」「#800-1000」「#1200-1500」を使い分けます。
他にパーツの形状に応じて「ヤスリスティック」や「耐水ペーパー」なども使用しますが、曲面の多い「キャラグミン」には馴染みやすい「スポンジペーパー」がオススメです。
「スポンジペーパー」はそのまま使うのではなく適当な大きさに切って使います。
また、作業の際に番号順(目が粗い順)に並べておくと作業の順番を間違えづらいですよ。
パーツ同士を金属線(真鍮線やアルミ線)で接続するための穴をあけるのに使用します。
これぐらいのサイズのキットであれば「0.5mm」「1.0mm」「1.5mm」径のドリル刃があれば十分でしょう。
写真に写っている「ニードル」は穴をあけるアタリをつける(位置を決める)のに使用します。
写真に入れ忘れておりますが、真鍮線などの金属線の切断に使用します。
「金属線用のニッパー」でも問題ありませんが、「ラジオペンチ」だと切断だけでなく金属線を掴んでパーツに差し込んだりできますので1本あると便利です。
ただし「ラジオペンチ」でパーツを直接つかむのは傷がついてしまう恐れがあるので避けてください。
また通常の「ニッパー」で金属線を切断すると一発で刃がダメになりますので絶対にNGです!!
他にパーツを小分けにする小皿やトレーなどがあると便利です。
特に左右の区別があるパーツや小さなパーツはあらかじめ右と左で分けておくと、左右を間違えたりパーツを無くしたりという失敗が減りますよ。
それではいよいよパーツの整形を行って参りましょう。
「ゲート」は写真の「ニッパー」の刃があたっている部分にある組み立てには必要ない余分な部分です。
「キャラグミン」のようなレジンキットを製造する際にはどうしてもこの余分な「ゲート」が発生するため、組み立ての際にはこの「ゲート」をカットする必要があります。
ちなみに、写真の親指のあたりにあるブロックは「ダボ」と呼ばれるパーツ同士を組み合わせる場合のガイドになる部分ですので、「ゲート」と間違えてこの「ダボ」を間違ってカットしてしまわないよう注意してください。
「ニッパー」で「ゲート」をカットする際はある程度余裕を持って切ってください。
ギリギリで切りすぎるとパーツが抉れてしまってリカバリーが大変になる場合がありますのである程度余裕を持って切った方が安心です。
2、デザインナイフでゲートを削ります。
「キャラグミン」のようなレジンキットは、製造の都合上「パーティングライン」と呼ばれる段差が残っている場合があります。
「パーティングライン」や「ゲート」はなるべく組み立てたら目立たない位置に出るように作られておりますが、パーツの形状によってはどうしても表面に出る場合がありますので、目と指などでしっかりと表面を確認して処理していきましょう。
上の写真のように「パーティングライン」が分かりやすい場合は作業がしやすいですが、そうでない時は油性マジックなどで段差部分に色を付けておくと作業がしやすいですよ。(大阪ショールームのこちらの記事がわかりやすいです)
「パーティングライン消し」は「セラカンナ」を使用します。
写真のように「セラカンナ」のエッジ部分を立てて前後させることで段差が削れてキレイになります。
「セラカンナ」と「レジン」は非常に相性が良くサクサク削れてしまうので、くれぐれも削りすぎには注意してください。
2、3 が終わったら最後に「ペーパーがけ」を行います。
「パーティングライン」や「ゲート」の残り具合を確認しながら、「#240-320」か「#400-600」からはじめて「#800-1000」→「#1200-1500」の順に「スポンジペーパー」を使ってペーパーがけを行ってください。
「パーティングライン」や「ゲート」跡以外の部分も、「#800-1000」→「#1200-1500」の順でペーパーがけを行って表面のツヤを統一すると良いですよ。
最後に柔らかい布(シリコンクロスがグッド)でパーツを軽く磨いて削りカスを落としてあげてください。
表面処理が終わったパーツがコチラ。
「パーティングライン」や「ゲート」跡もキレイに消えているのがお分かりいただけるでしょうか?
作業自体は地味ではありますが、これをしっかりと行っておかないと塗装の際に慌てることになりますので、1個1個丁寧に処理していきましょう。
表面処理はここまで、次回はいよいよ「軸打ち」、「仮組み」を行って参りますのでお楽しみに!
また今回の実演に限らずつくっていて分からない事などがございましたら、お気軽にスタッフまでお尋ねください。
今回作例に使用した「ルーラー/ジャンヌダルク」は明日12月4日(土)より再販となりますので、こちらもよろしくお願いいたします。
みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。