ホビースクエア秋葉原

実演アフターレポート!「ガンプラをエアブラシ塗装してみよう!」編 ファブリックカラーを使ってみた!

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皆様こんにちは、用品担当の★野です!


9月21日(土)開催の「ガンプラをエアブラシ塗装してみよう!」実演にご参加頂きありがとうございました!

さて今回は、1/144のHGガンプラ「グラハム専用 ユニオンフラッグカスタム」を塗装してみましたぞ!1030_10.jpg

造形村のコンプレッサーシステムなら、大パワーのコンプレッサーを、繊細なエアブラシで制御するので、水性・ラッカー・スケールモデル・ガンプラ・美少女プラモ・ガレージキットフィギュア・怪獣なんでもござれ!

そしてこの時は、ボーンペイントのラッカー系新塗料「ファブリックカラー」が発売開始されましたので、それを中心に塗装してみました。


これがファブリックカラー4色(現時点のラインナップ)

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ファブリックは「布」を意味しており、マントパーツ塗装や服装パーツの塗装用に考えられた塗料です。
塗料の中に微量のメタリック粒子を混入する事で、表面をサテン調に見せ、シワのモールドなどの陰影を強調する効果があります。


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今回は、ファブリックブラックを使用してみました。

写真では分かりにくいですが、近づいて見ると微細なメタリック粒子が確認でき、つや消し調に調合された塗料ながら、陰影が浮きやすくなっています。

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このパーツは、ガレージキットフィギュアのリボンパーツ。
ファブリックカラーは隠ぺい力がほどほどに調整されているので、キャスト地を活かしながらの陰影も付けやすくなっています。

この塗装は、ファブリックブラック一本だけで塗っています。


さあ、この「メタリックが微細に入っているつや消しブラック塗料」で、ステルス機のような表面が出来ないものかと、メカにも試してみたのがコチラ!1030_01.jpg

ブラックの部分にファブリックブラックを使わせていただきました!

つや消しだけど、メタリック粒子のおかげで少しだけ光を反射して、プラモデルのディテール面が見やすくなっているのではないでしょうか?
ちなみに、頭部の角・お腹の球体側面・股間のウィング部分・膝アーマー・足底部分はブラックパープルのキャンディ塗装を施しています。

この「ユニオンフラッグ グラハムカスタム機」は、オーバーフラッグに至る過渡期の機体との事だったので、キャンディ塗装の部分は昔のユニオンフラッグと同じく金属装甲、ファブリックブラックで塗ったところが新型カーボン装甲という解釈で塗ってみました。
「ガンプラは自由」
と言われているので、このくらいの想像のお遊びもアリなのではないでしょうか。


今回の実演でオススメした他のボーンペイントもあります。

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それが「マキシマムシャインゴールド」「マキシマムシャインシルバー」です!
関節部分やエンジンのノズルなどに使用しました。

この塗料は、ご覧の様に発色が良く金属感が抜群です。
そして、もう一つの圧倒的オススメの理由として、ボーンペイントソリッドカラー全般の例にもれず、この塗料も

無茶苦茶に塗膜が強靭

という事です!

関節部に塗装しても、塗料がなかなか剥がれません。
この頑強さは嬉しいですね。

ちなみに発色や隠ぺい力も抜群で、今回は下地の「ツヤあり黒」を使用せず、キットのパーツそのままに吹き付けてこの発色が出ています。
(もちろん、下地に「ツヤあり黒」を塗った方がさらに発色が良くなるのですが、今回は「お手軽素組塗装」で楽しく作業させてもらっています)


武器の方もご覧の通り、ファブリックカラーとマキシマムシャインゴールド・シルバーで自分好みに塗らせていただきました!

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さっき、お手軽に塗装したといったな。あれは(武器に限っては)嘘だ。

成形色だと黒一色で、作中も同様ですが、この武器の造形やモールドが大変すばらしくオレ好みで、「ガンプラは自由」の精神で好き勝手に塗り分けさせてもらいました。
いやいや、分かっているんですよ?武器をこんなキラキラした色で塗るのはナンセンスだってことくらいは!
え~っと、ここは「試作の武器なので、金属地がむき出しの部分や異素材をハイブリッドさせて突貫で作った」・・・っていう落としどころでいかがでしょうか?

ちなみにここは無駄にマスキングしまくりましたが、実演の時に度々私はこの言葉を口にすることがあります。

不思議と「やらされているマスキング」は苦痛ですが、「自分で考えてやるマスキング」は、出来上がったらどうなるかなというワクワクが凄まじく、実に楽しい!

その一方で、本体の方は至ってお手軽塗装。(コンプレッサーと塗料の性能任せですが)
一見めんどくさそうなエンジンノズルの塗り分け。

じつはここ、エアブラシだからやりやすい「ノーマスキング塗装」です。

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実演中に実際にお見せした塗装で、エアブラシの「少量の塗料の吹き付け」が出来る特性を生かして、お手軽に塗装を完了させました。

コツはエアブラシの「吹き付けの角度」と、「アジャスターの絞り込み」「ちょい高めの圧力」です。

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塗装の順番は、先にシルバーを塗ってから、周りの黒を塗る(だったような気がする!)

エアブラシは、おしりの「アジャスター」というネジを絞ると、「塗料をちょっぴりだけ出す」事が出来ます。
この状態で、写真の様にエアブラシを寝かせる様にして至近距離から吹き付ける(一度に全部吹き付けるのではなく、最初に塗った銀部分に色が付かない様に、角度を付けながら塗ってゆく。実際には写真より更にエアブラシを近づけて塗っていたと思います)と、マスキングなしでこんな塗装が出来ます。

この時、圧力も弱めだと、塗料がダマのように飛び散って、かえってはみ出すことがあります。
そんな時は、アジャスターを絞ったまま圧力を少し上げてあげると、エアーが安定して色が塗りやすくなります。


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というわけで、実演中にご披露したのがこのパーツ。マスキングなしのスピード塗装。

これは全てのパーツに出来るわけではなく、造形に寄りけりなのですが、エアブラシとは缶スプレーと異なり、こんな細かい塗装も簡単にこなせる局面もあります。

さあ、如何でしたでしょうか?
ファブリックカラーを使って、エアブラシでガンプラ塗装。

造形村の大パワーのエアフォースコンプレッサーと、細密な塗装がしやすいプロモデルAエアブラシの組み合わせで
楽しくガンプラ塗装が出来ますぞ!

今回の作例はお店に展示中。造形村エアブラシシステムについてのご質問も担当スタッフまでどしどしお寄せ下さい!

次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!