皆様こんにちは!ホビースクエア秋葉原用品コーナー担当★野です。
本日も皆様に耳よりの情報をお伝え致します!
以前、実演で度々ご紹介しましたボークスのイベント限定ガレージキット「絶対領域綾波レイ」。
このパーツの一部を使用して、エアブラシの楽しい塗装の可能性をご紹介します。
クリーチャーや怪獣などでも活用できる、フリーハンドでのエアブラシ塗装です!
時にマスキングを使用して色の塗り分けを行うエアブラシ塗装ですが、モノによってはその作業も必須ではありません。
大きなパーツであった場合、エアブラシは細密な塗装が可能なので、実に「いい塩梅」でノーマスキング塗装も可能です。
という訳で、ノーマスキングでもこんな塗装が出来る、ノーマスキング塗装は楽しい!という事をご紹介しましょう。
まずは綾波の足元にあるエヴァンゲリオンの頭部頭蓋骨のパーツをご覧ください。
先程の画像に、炎のエフェクトが加えられていますね。
この炎も、マスキングなしで楽しめる塗装部分です。
さあ、まだ塗装されていないエヴァンゲリオンの塗装をマスキングなしで塗りますぞ!!
一見細かそうですが、フィーリングで思うまま塗装したのであっという間に完成してしまいました。
(途中の工程の画像を撮影し忘れるくらいには・・・)
色の境目はマスキングを施すのではなく、エアブラシならではの「細吹き」で輪郭を先に描いて、あとは塗り絵の様に各々の色を塗ってゆきます。
境目で色が混じった部分は、最後にクリアブラックを重ね塗りするといい塩梅に誤魔化せます。
たまたま炎のエフェクトを先に塗っていたので、その色味に合わせて炎の中心点を白に近い黄色で、外に広がるにつれクリアーオレンジやクリアーレッドで色付けします。
実は、エヴァンゲリオンの頭部の塗装は、炎のエフェクトの後に塗っているのです。
なんというか、綺麗にメカを塗った後、炎のエフェクトを描き足すのは勇気がいるじゃないですか。
なので、「今回はこのくらい燃やそう!」と考えて炎の色を塗ったら気分はだいぶ楽になるもんです。というかむしろ楽しい。
目元の粘膜部分は、モデルカステンのラッカー塗料「粘膜クリアー」が文字通りに大活躍!
クリアー系の塗料なので、大まかな塗装が終わった後に、大胆に後付け塗装。
当然マスキングなしです。
粘膜クリアーをまぶた(?)にかけてヌラヌラした感じを出したり、瞳の部分にかかって生物感を出した時などは、意図せず勝手にいい感じになってくれてニヤニヤが止まりません!
この塗料、美少女フィギュアだけでなく、怪獣やクリーチャーにもめっちゃ役立ちそうじゃないですか!?
メタリックレッドの「歯」の部分の塗り分けにもご注目。
色の境目にたっぷりクリアーブラックを重ねることで、グラデーションを付けつつ、楽に境目を誤魔化しています。
一見、難しそうに見える部分ではありますが、この台座周辺はマスキングを必要とせず、心の赴くままに楽しく塗れた箇所です。
怪獣やクリーチャー、大型のオブジェクトなど「色の境界が曖昧」なモチーフの時、エアブラシは超絶楽しく塗装が出来るのです!
非常に精巧に造形された、一体成型のチューブ・パイプのエフェクトモールドです。
最初はコレをどうマスキングしたものか、大変迷いましたが・・・
と思い直し、マスキングなしで細吹き塗装を試してみました。
パイプが密集している太ももの部分は、部分的にツヤあり黒下地を塗りましたが、プラグスーツに接している腰回りのパイプは黒下地なしで、直接シルバー・ゴールド・ガンメタルなどを細吹きしました。
境目はまたしても「粘膜クリアー」が大活躍!さらに姉妹塗料とでもいうべきモデルカステンのサフレス塗装用塗料「桃肌フレッシュ」や「サフレスフレッシュ・リアルカラー」「褐色フレッシュ」なども交互に使って色味にランダムな感じを出してみました。
いざ塗装してみると、はみ出しも少なく見た目以上に楽に塗装できました。
さて成功例ばかりだけでなく失敗例もお話ししましょう。
腰回りの銀のパイプはさすがに「はみ出し無し」という訳にはいかず、銀色がプラグスーツに掛かってしまうことがありました。
ですが、銀色塗装後、肌色→クリアーホワイトでエアブラシでリタッチ(これまたマスキングなし)し、最後に境目を粘膜クリアーでぼかすことで、比較的簡単に修正完了しています。
というわけで、実演で少しずつ進んできた綾波レイも、完成まであと一息!
これらの塗装は、非常に高い圧力から細かい圧力まで調整可能なハイパワーマシン「造形村エアフォースコンプレッサー」と、
その大パワーを、繊細に制御可能な模型専用のエアブラシ「造形村プロモデル-A」で行っています。
そろそろ新生活に慣れてきた皆さんも、より本格的なコンプレッサーシステムの導入をお考えであれば
造形村がオススメです!!
次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!