皆様こんにちは、用品担当★野です!
今日はお店で問い合わせが増えてきた「ドボンって何ですか?」という声にお応えしつつ、
「キャラグミンやガレージキットは何度でも色の塗り直しができる!」
ということをご紹介いたします!
まず、「ドボン」と言われる言葉ですが、ユーザー間で広まった造語なので明確な定義はないかもしれません。
しかし、おおむね
「シンナーに入れても溶けないガレージキットの素材の特性を活かして、塗り直しをする際に、シンナーの中に入れて塗料を全部落とす」
という事を指します。
そう、ガレージキットは耐溶剤性が非常に高いので、シンナーに漬け込んでも素材への影響が少ないのです!
さてここでご注意!
プラモデルはシンナーに付けるとパーツが溶けだしてしまいます。
プラモデルで色を塗り直す場合は、ボークスから発売されるペイントリムーバーecoなど、プラモデルでも使用できる専用の洗浄液で地道に落としてください。
こんな感じで商品があります。プラモにはこれらがオススメ!
尚、この写真のプリムラ・ビクトリアのフェイスは過去の実演で面相したものです。
「ブロッカーズFIOREの面相」 ☜前回の記事はコチラをクリック!
一方で、ガレージキットの場合は耐溶剤性が強いので、ボークスでも売っている「ポリビーカー(これまた溶剤に強い!)」にツールクリーナーやサンデーペイントラッカーうすめ液などを注ぎ込み、パーツを投入すればOK!
手を汚したくない場合は、真鍮線にパーツを保持して、さながら串揚げの様にすると良いでしょう。
という訳で、今まで度々実演でご紹介してきましたキャラグミンのディアーチェですが・・・
色を塗りながらも「どうにもしっくりこないな~」と感じ、顔のパーツを取り外して「ドボン」決行!
ものの30秒でパーツは元状態に戻りました。
ちなみにこれまでの製作記事はコチラ
・実演アフターレポート! キャラグミンを塗装組み立てしてみよう!!編
・実演アフターレポート!「キャラグミン全塗装チャレンジ!」編(実はこの時すでにドボン一回目)
そして再々度フェイスのパーツを塗り直した(ドボン2回目)のがコチラ。(まだ面相途中ですが)
今回は、「ちょっと気に入らないな~」というフワフワした気分で塗り直しましたが、例えば塗装途中で失敗を感じ、作業中の早い段階で「ドボン」をしたり、あるいは逆に、10年後・20年後に「腕が上達してきたので、一度全パーツの塗装を落として全部一から塗り直し」ということも出来ます!
(やったこともあります)
もちろん、キャラグミンやガレージキットは、塗り直しが前提ではありませんが、逆に「自分の好きなタイミングで(ココ重要)何度でも塗り直しができる」と思うと、塗装する時にも肩の力が抜けて、不思議とのびのび楽しく塗装が出来ます。
「何度でも塗り直しチャレンジが出来る」
これがキャラグミンやガレージキットの特権の一つであり、「ドボン」と呼ばれる方法の答えです。
是非皆さんも、この「何度でも楽しめるガレージキット製作」の世界をお楽しみください。
なかでもボークスのキャラグミンは概ねの色分けがされており、組み立てやすく、作る楽しみを存分に味わえます。
やっぱり顔を塗るのはちょっと・・・という方も、デカールが予備含めて付属しますので安心!
さて、最後にちょっとしたガレージキット豆知識。
今回「ドボン」用にご紹介したサンデーペイントうすめ液。
これは「ガレージキット専用テクニック」ですが、ラッカー塗料で塗装する場合、このサンデーペイントうすめ液で希釈すると
「塗料のくい付き」
が結構強くなります。
何度もマスキングを重ねて、塗料剥がれのリスクがあるなど、ここぞという時に活用してみて下さい。
(ちなみにプラモに使うと表面が溶けたり割れたりするリスクがありますので絶対に使わないでください)
次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!