皆様こんにちは、用品担当の★野です!
9月9日(土)開催のエクスプレスカラー塗装実演にご参加頂きありがとうございました!
さて今回は、「エクスプレスカラーを色々試してみよう」というテーマで実演を行わせていただきました。
という訳で、塗装対象はバンダイの往年のプラモデル、「ふしぎの海のナディア ノーチラス号」を、水中水面表現で塗装しました!
水面表現は初めて試してみましたが、「エクスプレスカラーの性能なら出来そう!」と思って行き当たりばったりのチャレンジです!
さあ、今回やってみたかったのは
という塗装です。
ラッカー塗料を始めとした他の塗料でも出来ないことは無いですが、かなりの工程を踏む必要を感じていました。
しかし、ファレホから発売された新シリーズ「エクスプレスカラー」をエアブラシを使用して塗装すれば、「これを手早く、しかもフィーリングで塗れそう」と、これまで触れた体験から感じ取ったわけです。
ちなみに、エアテックスの「テクスチャーマスキング」は、「ラッカー塗料を含む塗料に対しての溶剤耐性が強く、何度でも繰り返し使用できる布」です。
今回の水面表現やクリーチャーの体表などに使えるランダム模様の布と、フィギュアのストッキング模様やカーボン模様に使える六角網目の布が入っています。
これらを使って、エクスプレスカラーを使用してエアブラシ塗装した所、短時間でここまで出来上がりました!!
しかもメチャクチャ作業が早く、まだ未完成ながら実演の時間内でかなり塗装を進められました。
これもエクスプレスカラーあってのこと。
今回のエクスプレス感は過去最高でした。
さて、それでは塗装の手順をご紹介しましょう。
今回はファレホゲームエアーでエアブラシ塗装しました。
そして、テクスチャーマスキングの布をかぶせて(ピッタリ被せる為、複数の目玉クリップなどで固定します。これが緩いと、模様がファジーになります)、エクスプレスカラーのエアブラシ塗装です。
今回は、手持ちの青『ミスティックブルー』を、『エクスプレスメディウム』で「色を薄くして」エアブラシ塗装しました。
特に、完成後、上面に来る部分はしっかりテクスチャーマスキングを施し、
(下面部分は白いままです。深く考えていたわけではありませんが、あとで濃い色を塗ればいいだろう、底面は水面模様はいらないだろう、という考えです)
ちなみに、この間、エアブラシのカップ洗浄はしていません。より濃い色をカップに継ぎ足し、濃いグラデーションを作っています。
下地色を透かしながらグラデーションを形成するので、通常のグラデーション塗装やキャンディ塗装よりも『手早く、一発で発色』してくれるのがエクスプレスカラーの特徴。
塗る前は、「コレ、どうしよう・・・」と実演の最中にちょっと悩んでいました。
しかし、上面の青を少し残す形で『インペリアルイエロー』を吹き付けると、なんという事でしょう。
普通、黄色というのはなかなか発色しないものなのですが、この黄色がいい塩梅で色が乗ってくれます!
(ちなみに、今回は水中での黄色なので薄っすら仕上げですが、エクスプレスメディウムを減らすと、もっと鮮やかに発色すると思われます)
さらに下面に進むにつれて、『プラズマレッド』や『ドワーフスキン(茶色)』を継ぎ足し、色を濃くして行きます。
言うまでもなく、黄色のパーツを塗る間も、エアブラシ洗浄なしでスムーズにグラデーションを濃くして行くことができました。
上面に見える艦橋部分の木張りの床も、水色のの水面塗装の上から、『エクスプレスメディウム』で濃度調整をした『ドワーフスキン』を加えた色で色付けし、濃く目立つところにフィーリングで『ブラックロータス』を継ぎ足してシャドウを入れました。
艦尾もそうですし、継ぎ目の部分のグラデーションもそうなのですが、『ミスティックブルー』+『エクスプレスメディウム』の船体色に、ちょっと『ブラックロータス』を継ぎ足した濃いめの色で、水面表現を損ねずにシャドウを簡単に吹き付けられるんじゃないか?と、その場で思い付き、その場で実行したものです。
ここだけ、軍艦っぽい色でしたので、『スペースグレイ』を使用しましたが、ここでもちょいと思いつき。
モジュレーション塗装とは、マスキングテープを当てて、その部分を強調してグラデーションを付けることで境目をクッキリさせる『スケールモデル(特にAFV)で近年主流となってきている塗装方法です。
『マスキングテープを当てて、エアブラシで吹いて、はがして、マスキングテープを当てて・・・』と繰り返すので、塗料が乾く間もなく次の面に進むので、マスキングテープを貼る面と塗装の順番をしっかり整理すれば、イメージよりも『手っ取り早い塗装方法』なのです。
結論としては、下地を透かしながら色を乗せる塗装が実にやりやすく、
と言ってもよいのではないでしょうか?
まずは白を塗ってから、『ミスティックブルー』+『エクスプレスメディウム』で窓の上の方に塗料を落します。
後はすかさず、『エクスプレスメディウム』を少量筆に漬けて、ブレンディング(塗料をパーツの上で混ぜながらグラデーションを付けて行く)。
難度か失敗もありましたが、リカバリー(修正)も容易でしたので何とかなりました。
最後にハイライトでモデルエアーのデッドホワイト(白なら何でもよいですが、今回は水面表現に使いましたので・・・)をちょこっとつけて完成!
それでは最後に・・・
それでは最後に、以前『ラッカー塗料の褐色フレッシュ』+『エクスプレスカラーの筆塗り』で塗装したナディア
をノーチラス号に添えて締めとしましょう。
いやはや、やはり思った通り、エクスプレスカラーと既存のファレホの組み合わせは、様々な可能性があり、もしかしたらまださらに奥行きがあるかもしれない、無限の可能性を秘めた塗料です!
今回の実演を通じて、改めてその思いを新たにしましたぞ!
さて、今回のノーチラス号はまだ細部が未完成。
完成したらお店に展示し、このショールームニュースでも再度掲載させて頂こうと思います。
次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!