皆様こんにちは!ホビースクエア秋葉原用品コーナー担当です。
本日も皆様に耳よりの情報をお伝え致します!
ファレホは海外水性塗料ならではの、日本ではあまり聞かない(あるいは名前が異なっている)用材がいくつもあります。
それらを知っておくことで、ファレホの表現力はどんどん広がってゆきます。
さて、サーフェイサーと言えば日本では「パテを溶いたもの」という印象が強いのではないでしょうか?
そして「プライマー」と言えば定着剤をイメージされると思います。
ですが、ファレホにおける「サーフェスプライマー」は、「ファレホの塗料に、ポリウレタン添加剤を混入して定着力を強化した塗料」です。
定着力の高さを活かして、「一番最初に塗る基本色」という意味合いが強く、「パテ・定着剤」的なものではなく「塗料」としての性質が高いです。
実際、塗料として高性能で、メカカラーのように「筆塗り・エアブラシ両用」というべき汎用性と、基本色ならではの発色の良さ、そして一番最初の塗料としてカラーのラインナップが充実しています。
海外では、このサーフェスプライマーの基本色を吹き付けてから、他のファレホを薄く吹き重ねるというのがエアブラシの代表的作法となっています。
それでは実際にサーフェスプライマーを使用してみましょう。
今回塗装する題材は、レジンキャスト製のガレージキットの艦船模型。
ヨーロッパの戦艦です。
塗る船体色は、青みがかった薄いグレーがイイかな・・・
という訳でこれで塗ってみよう!!
この塗料は本来、現用航空機に使用するカラーです。
われらが航空自衛隊のF-4EJ改にF-15J、アメリカのF-15、F-16、ロービジのF-14に加えて、今話題のトップガン・マーヴェリックのF/A-18もこの色を使います。
ね?サーフェスプライマーが基本色であることがお分かりいただけますでしょうか。
これを、ガレージキットの艦船模型に塗ってみます!
イタリアの改造ド級戦艦「ジュリオ・チェザーレ」です。
舌を噛みそうな名前ですが、「ジュリアス・シーザー」のイタリア読みと言えば通りがよくなりますでしょうか?
イタリアの戦艦は複雑でカラフルな迷彩が多いので、「重ね塗り」「マスキング」が多くなります。
そんなキットにサーフェスプライマーを直接塗装しました。
基本となる船体色に、「プライマー USN ライトゴーストグレイ」を使用しています。
ご覧の通り、我々が考えるサーフェイサーではなく「塗料そのもの」であることが分かりますね。
通常のファレホよりもさらに定着力が高まっていますので、複数の迷彩の下地色としても最適です。
ちなみに迷彩部分にグラデーションを施しましたが、こちらは前回の記事でも紹介した
を使用してお手軽にボカシを入れています。
尚、このキットは後部マスト・副砲・高角砲・機銃・ゴムボートなどがメタルパーツで作られています。
正直に申し上げると、さしものサーフェスプライマーも、メタルパーツだと剥がれのリスクがありました。
これらのパーツだけは、日本のプライマーを吹き付けてからファレホを使用しています。
う~む、流石に定着力は日本の塗料がダントツに優秀ですね!
ですが、それ以外の部分に関してはマスキング中も問題なく、ファレホのサーフェスプライマーを快適に堪能しました。
サーフェスプライマーは、基本色だけあって汎用性の高い色が揃っています。
これらの基本色に、ファレホを塗り重ねて行くユーロモデリングの片鱗、皆様も味わってください!
次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!