皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!

10月になるとだいぶ過ごしやすい気候になってきましたね。切削も塗装もしやすいので、今のうちに制作をすすめてみてはいかがでしょうか。ホビー天国2では、ホビー制作に必要な用品工具を豊富に取り揃えています。何か必要なものがあれば、ぜひご来店ください!

それでは引き続き、ファレホペイントコンテスト5の作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場していますよ!「ファレホペイントコンテスト5エントリー作品紹介⑩」皆様是非ご覧下さい!




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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:じん
メーカー名:アルファマックス
作品名:がんばれがんばれ
ファレホ使用率:95%
コメント:トップコート以外は下地も含めて全てファレホを使用しました。運動による体の火照りと照かりが伝わるようがんばりましたが、パーカーの塗装が一番難しかったです。

スタッフコメント:「DarkAdvent」シリーズより、ラーニア リラックスver.が登場。同キットを2つ使用されており、ボディメイクに励む青髪の少女と、その様子をからかいながらも応援する赤髪の少女としてそれぞれ制作されています。

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ダンベルトレーニング中の青髪の少女は、全体的に赤みを帯びた肌が特徴的で、また表面には艶やかな光沢も見られます。まさに運動で熱を帯びた体が火照り、流した汗で肌が光る様子を色合いとツヤ感で表現されていることが分かりますね。よく見ると頬にも赤みが浮かべており、ポーズも相まってトレーニングの臨場感がしっかりと伝わってきます。

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対照的に、パーカーを着た赤髪の少女はマットな肌塗装が印象的で、全体的に落ち着きのある仕上がりとなっています。胸元からお腹にかけての陰影表現が立体感を引き立てているほか、きめ細かなつや消しから柔らかな肌の質感が伝わってきます。また、コメントされている"パーカー"の塗装ですが、淡いピンクの色合いの中にうっすらと陰影が見られ、涼感溢れる薄手の素材感がしっかりと感じられますね。
二人の動きの強弱や温度差に着目した肌塗装が目を引き、可愛らしくもリアルなアプローチで仕上げられた作品でした。




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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:norikazz
メーカー名:東消社
作品名:ゼンレスゾーンゼロ/ジェーン・ドゥ
ファレホ使用率:20%
コメント:ファレホはシルバーパーツや赤タグ・白など小物や衣服の腕周りのブルーグレーに使用。アイペイントは瞳をラッカー筆塗り。台座は世界観を意識してCADで作図しUVプリント。

スタッフコメント:ゼンレスゾーンゼロより、ジェーン・ドゥが登場。イベントディーラー「東消社」様のキットを使用されて、ガールズフィギュア部門でのエントリーとなります。細かなアクセサリー類の塗り分けにファレホを活用され、さらにゲーム内でキャラクターが装備する「ドライバディスク」をイメージしたアクリル台座も自作されています。

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衣服の装飾が非常に多いキットですが、中でも金属パーツの輝きは美しいアクセントとなっています。こちらはゲームカラー、メカカラーのメタリック系を使用されているそうで、よく見ると手の甲の装飾はゴールド部分まで精密に塗り分けられています。また袖に見られる三角形の模様やショートパンツのジッパーの塗り分けは、ラッカー塗料とファレホによる『拭き取り塗装』で仕上げられているそうです。塗料の特性と発色を活かした見事な仕上がりですね。

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続いて注目すべきは"ストッキング"の塗装です。大きく穴の開いた箇所をマスキングで塗り分けているのに対し、破れかけて生地の薄くなった箇所はなんと布ヤスリを使用されているそうです。肌塗装の上に塗布したストッキングの塗膜を布ヤスリで優しく擦り、うっすらと肌が透けてくる段階で手を止めるといった、まさに一発勝負とも言える大技で仕上げられています。マスキングやグラデーションでは得られない絶妙な質感が魅力的ですね。
美しい金属光沢からストッキング生地の透け感まで、各部の材質表現を余すことなく追求された作品でした。




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参加部門C:ミリタリー部門
作者名:ツナ侍
メーカー名:タミヤ
作品名:アメリカンソルジャーズ
ファレホ使用率:98%
コメント:戦車のピンウォッシュのみアクリルガッシュ、他は全てファレホです。戦車の汚しは控えめで綺麗な汚しを目指しました。

スタッフコメント:ミリタリー部門より、アメリカ軽戦車 M3スチュアートが登場。タミヤより発売の1/35スケールキットを塗装され、さらに同スケールのアメリカ歩兵を組み合わせて出撃前の場面を表現されています。戦車本体の完成度はもちろんのこと、歩兵一人一人の塗り込みも抜かりない仕上がりです。
そして本作品は、ミリタリー部門「銀賞」を受賞されました!おめでとうございます!

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戦車の塗装では下地に黒を塗布した後、ミリタリーグリーンをベースにカーキやベージュを重ねていき、全体の明度を調整しながら仕上げていったそうです。単色では表現しきれない複雑な色味が重厚感を引き立てていますね。
また"出撃前"ということもあり、ウェザリングは控えめに仕上げられています。ここでは車体全体ではなくモールド等のディテールのみを対象とした「ピンウォッシュ」を施されており、パネルライン付近の色味がぼんやりと変化することで立体感が生まれています。

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そして本作品の第二の主役でもあるアメリカ歩兵たちですが、一人一人の"顔"の描きこみは驚くほど精巧な仕上がりです。表情や顔立ち、それぞれの視線など、まるで生きた人間のような存在感を漂わせています。
野戦服は上下ともに細やかな陰影表現が見られ、1/35スケールフィギュアでありながらもシワの造形がくっきりと際立っています。また、キットには付属しないライフルのスリングはマスキングテープで自作されたものだそうで、こうした細かな工夫も作品の完成度をグッと高めていますね。
戦車、歩兵ともにスケール感のある仕上がりで、まさに出撃前の緊張感に包まれた作品でした。




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参加部門C:ミリタリー部門
作者名:あどるふ
メーカー名:タミヤ
作品名:伝令
ファレホ使用率:40%
コメント:独軍車両のダークイエロー、歩兵のフィールドグレー、シルバー等にファレホを使いました。

スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にもご参加くださった「あどるふ」様が今回もご参加くださいました!ありがとうございます!
ミリタリー部門より、第二次世界大戦の転機となった「ノルマンディー上陸作戦」をテーマとしたジオラマ作品が登場。連合国がナチス・ドイツ占領下のノルマンディー海岸に上陸後、ドイツ軍内でその情報伝達が行われる緊迫した場面を再現されており、まさにジオラマの端から端まで緻密に作りこまれた作品となっております。
そして本作品は、ミリタリー部門「金賞」を受賞されました!おめでとうございます!

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まずはタイガーⅠ型重戦車 後期型から。タミヤより発売の1/35スケールキットを使用されており、プライマー ジャーマンダークイエローを下地とし、迷彩模様まで全て筆塗りで仕上げられています。また、当時のドイツ戦車に施されていた「ツィンメリット・コーティング」もしっかりと再現されていますね。
履帯や転輪はもちろん、車体下部にも泥の跳ねた汚れが付着しています。淡い色合いで乾いた泥の質感を表現され、時間の経過を感じさせます。開いたハッチに配置された兵士たちのミニチュアも丁寧に塗り分けられ、現地での会話の様子を切り取ったかのような自然な仕上がりが魅力的ですね。

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戦車の完成度はさることながら、本作品はジオラマ全体の構成やベースの作りこみも非常にハイレベルな仕上がりです。地面はスタイロフォームの上に紙粘土を盛り付けて制作されており、よく見ると履帯や車輪の痕跡も見られます。また、ぬかるんだ質感には光沢クリアーを使用され、泥の光沢感が地面の凹凸を際立たせる様子がリアルに表現されていますね。
改めて全体を見渡してみると、手前には小柄なキューベルワーゲンが、後方には廃墟が配置された構成となっており、重戦車を主役とした奥行きのある風景が形成されています。どこから見ても飽きさせない圧巻の作りこみが目を引きつつも、多くの情報量がバランスよく整理された臨場感のあるジオラマ作品でした。




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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:きくりん
メーカー名:マックスファクトリー
作品名:メタルジャケット龍王丸
ファレホ使用率:2%
コメント:肩の模様のみファレホです。当時のプラクション風に自分なりに作りました。

スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にもご参加くださった「きくりん」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
OVA『真魔神英雄伝ワタル』より、鋼衣(メタルジャケット)龍王丸が登場。キットはPLAMAXシリーズを使用されていますが、1989年にタカラより発売された「プラクション」シリーズのパッケージイラストをイメージして塗装されたそうです。

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塗装のほとんどはイージーペインターを使用されており、光沢感や金属粒子も均等に塗布された美しい塗装面が目を引きます。作者コメントにもあるように「当時のプラクション風」に塗装された機体カラーはホワイトの成形色パーツは全てMMP(ミッションモデルズペイント)のアズールブルーで塗り替えられ、重厚感溢れるどっしりとした佇まいを感じさせます。メタリックに輝く鋼衣とのコントラストも美しく、威厳ある存在感を際立たせていますね。

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鋼衣の塗装ですが、よく見るとゴールドを2色使用されているようで、混色で明るさや赤みを調整してメリハリをつけられています。重厚かつ高級感のある仕上がりが強化形態らしい力強いオーラを放っていますね。また、ファレホは肩アーマーの竜の模様の塗り分けに使用されており、ホットオレンジにメタルメディウム混ぜて輝かしい色味に仕上げられています。
当時のプラクションのパッケージイラストならではの迫力や存在感が見事に反映された作品でした。




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参加部門F:フリー部門
作者名:きくりん
メーカー名:グッドスマイルカンパニー
作品名:ヒドラム
ファレホ使用率:80%
コメント:ヒレ以外ファレホです。新モデルエアーと旧メカカラーのグリーンコラボです。

スタッフコメント:続きまして、「きくりん」様の2作品目になります。
「魔道王グランゾート」より、邪道王ヒドラムが登場。MODEROIDシリーズのキットを使用されており、公式塗装見本よりも各カラーの明暗差が引き立つ配色で仕上げられています。

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装甲のグリーン部分はファレホ スカービーグリーンで塗装され、暗く深みのある色味が邪道王らしい禍々しさを映し出しているかのようです。一方、ヒレなどのイエロー部分の塗装ではタミヤ クロームイエローを使用され、グリーンとは対照的な明るい色味がコントラストを引き立てています。
また、腹部や両腕・大腿部のくすんだホワイトはメカカラー ライトグリーンを混ぜられており、上述の2色のコントラストをバランス良く整えていますね。

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「きくりん」様はアレンジとしてヒドラムの武器「スピアー・シュバルツ」の先端をゴールドで塗装されています。ギリシャ神話やローマ神話に登場する「トライデント(三叉槍)」をイメージされたそうで、金属らしい重厚な輝きがどこか神秘的な雰囲気を感じさせますね。
巧みなカラーリングのアレンジで、ヒドラムの魅力がグッと引き出された作品でした。




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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:たいちょう
メーカー名:バンダイ
作品名:ギラギラーガ
ファレホ使用率:100%
コメント:全てファレホです。

スタッフコメント:ファレホペイントコンテストに毎回ご参加くださっている「たいちょう」様が、今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
ガンダムビルドダイバーズより、ガンプラ作品 HG 煌・ギラーガが登場。機体のモチーフカラーに沿って、全てファレホ メタリックカラーで塗装されており、まるで金属のような重厚感あふれる仕上がりとなっています。

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「たいちょう」様は、煌・ギラーガをエアブラシで塗られており、メインカラーにはご自身の好きな色である「モデルエアー アーティックブルー」を使われています。そしてゴールドやガンメタルなど、機体のモチーフカラーに合わせた色味をチョイスして、全身を「ギラギラのメタリック」に仕上げられたとのことです。
作品名となっている「ギラギラーガ」は、このギラギラのメタリック感からとられたのだそうです。

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MSの背面も、見事なアーティックブルーの煌きが塗装されています。背面から見るギラギラーガは、バーニアのメタリックゴールドや、クリアブルーのヒートギラブレードなどがしっかりと見られ、前面とは一味違う見ごたえとなっています。
メタリックが放つ重厚感や高級感から、本作品がプラモデルであることを忘れてしまうほどの出来栄えとなっています。




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参加部門F:フリー部門
作者名:たいちょう
メーカー名:フジミ
作品名:ビオランテ
ファレホ使用率:100%
コメント:全てファレホ筆塗りです。

スタッフコメント:続きまして「たいちょう」様の2作品目をご紹介いたします。
デフォルメ怪獣プラモデルでお馴染みの、フジミ チビマルゴジラシリーズよりビオランテが登場。映画「ゴジラ対ビオランテ」に登場したバイオ怪獣は全てファレホで筆塗りされており、メタルメディウムを活用された独創的な色彩で仕上げられています。

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怪獣好きな「たいちょう」様は、ビオランテをご自身の好きな色を使われて塗装されており、公式設定とは違う雰囲気で仕上げられています。
本体の首や根元に見られる青系や緑系が混ざり合うグラデーションは特に見どころとなっており、筆塗りでありながらも滑らかな色の変化によって、実際に色同士が混ざり合っているかのような幻想的な表現となっています。

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ビオランテの特徴とも言える口のある4本の触手ですが、緑、黄緑、紫、ピンクの4色によってそれぞれ塗り分けられています。本体同様に触手全体にもメタルメディウムを活用されており、見る角度によって変わるメタリックの光彩は、狂暴なビオランテを恐ろしくも幻想的な雰囲気に写し出しています。まさに唯一無二のカラーリングを持ったアーティスティックな作品に仕上がっていますね。




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参加部門F:モンスター部門
作者名:たいちょう
メーカー名:バンダイ
作品名:ゴメス
ファレホ使用率:100%
コメント:ファレホ筆塗りです。

スタッフコメント:またまた「たいちょう」様の作品、3作目をご紹介いたします。今回もたくさんのエントリーありがとうございます!
バンダイ ウルトラ怪獣シリーズよりソフビフィギュア ゴメスが登場。メタルメディウムを混色したピンク色をメインカラーとしており、明るい色彩でまとめあげられたファレホ筆塗りのリペイント作品となっております。

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ゴメスのカラーリングは、「たいちょう」様のお好きな色である「ピンク色」をメインカラーに選ばれており、そのピンク色に合わせて明るい色をピックアップされたのだそうです。背中から見ると、ゴメスの上半身から尻尾にかけてはピンクと同系色の紫系の色で塗られており、統一感ある色彩でまとめられています。
また背中の甲羅のようなモールドには白色を使われており、頭と尻尾の先端には金色が差し色として使われています。どちらも背中の色彩に絶妙なアクセントとなり、見るものを飽きさせない仕上がりとなっています。

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ゴメスの胸元には、金色の点がアレンジ要素として加えられています。これは「たいちょう」様が、胸元のデザインが少しさみしいと感じられて加えられたもので、洋服のボタンに見立てて描かれたそうです。ゴメスの上半身にある体毛のモールドが洋服のフリルのようにも見えて、まるでゴメスがフリルシャツを着ているかのような、オシャレで可愛らしいアレンジとなっています。「たいちょう」様が楽しく制作されているのが良くわかる作品ですね。




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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:じょん
メーカー名:コトブキヤ
作品名:ロックマンX改(カイ)
ファレホ使用率:75%
コメント:ロックマンXDiVEのカイをイメージして作成。ファレホの黒と黒色無双半々に塗装。コトブキヤのデモニックアームをベースに武装を追加。黒と黒、黒と金のコントラスト。

スタッフコメント:ファレホペイントコンテストに毎回ご参加くださっている「じょん」様が、今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
毎回ロックマンシリーズの作品でエントリーされており、今回はコトブキヤ ロックマンXの主人公「エックス」のカスタム作品が登場。ロックマンX DiVEの「カイ」をイメージされて作られており、黒と金のカラーリングが特徴的となっています。また独自にミキシングされた武装は、エフェクト素材と組み合わせてダイナミックに表現されています。

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カイのモチーフカラーとなる黒と金の塗装は、ファレホと黒色無双で塗られています。
金はモデルカラーゴールド、黒はモデルカラーブラックと黒色無双の2種類を使い半々に分けて塗られ、同じ黒色に強弱をつけられています。黒と黒、黒と金が生み出すコントラスト効果によって、重厚感と高級感が同時に生み出されているところが見どころとなっています。

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「じょん」様がミキシングによって制作された武装は、コトブキヤ MSGデモニックアームをベースに作られています。本体のエックスと同じようにファレホと黒色無双で塗装されており、全く別のキットでありながらも、統一感のある色彩によってあたかも一つのキットであるかのように仕上げられていますね。
また本作品は、台座の支柱をエネルギー吸引ホースに見立てて作られていて、武装から伸びているホースが地面を割って大地からエネルギーを吸収している様子を描かれています。
これは「エックス」が太陽のエネルギーを収束して使用することから想像され、対極にある「カイ」であれば地面からエネルギーを吸収するという発想を思いつかれたのだそうです。
ロックマン好きならではの発想から「カイ」の雰囲気を独創的に表現された作品となっています。




さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの作品紹介を順次行なって参ります。是非次回をお楽しみに!

■次回ファレホペイントコンテスト6
11月中旬頃:詳細発表予定
2025年末~2026年始:作品受付予定