皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!
9月になりましたが、夏はまだまだ続きそうな気配がしていますね。皆さんは今年の夏はいかがお過ごしだったでしょうか?小生はあまりの暑さに引きこもって積みプラ崩しをしていました。(おかげで捗りました)
ホビー天国2では、模型制作の用品工具を豊富に取り揃えています!制作で欲しいものやお困りなどございましたら、ぜひお立ち寄りください!
それでは引き続き、ファレホペイントコンテスト5の作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場していますよ!「ファレホペイントコンテスト5エントリー作品紹介⑦」皆様是非ご覧下さい!
作者名:馳走
メーカー名:タミヤ
作品名:山猫
ファレホ使用率:100%
コメント:清水圭先生リスペクトで、全面ファレホ平筆一本だけで塗ってます。平筆は筆目で褪色表現がしやすいので、飛行機モデルと相性がいいですね。使った筆ももちろんファレホです。
スタッフコメント:ボークス主催のペイントコンテストに毎度ご参加くださっている「馳走」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
ミリタリー部門より、1/48 グラマン FM-1 ワイルドキャットが登場。プロモデラー清水圭氏による「清水式筆塗り」に挑戦され、戦闘機らしい重厚感のにじみ出る仕上がりとなっております。
まず今回ファレホで実践された「清水式筆塗り」とは、目標とする色味より少し暗い色を1層目に塗り、2層目で明るめの色を使ってタッチを加えて理想の色に近付ける塗装方法となっており、筆ムラすらも活かした重厚感の表現が特徴的です。「馳走」様はダークシーブルーとダークシャンブルーを重ねて深みのある機体色に仕上げられており、特に主翼に見られる筆跡が迫力を感じさせます。
パンツァーエースのさび色を用いたチッピングの他、パネルラインやエッジに沿った塗装剥がれの表現も相まって、使い込まれた歴戦の風格が感じられます。また、よく見るとこれらの表現がデカールの上から施されていることが分かり、実機の汚れを意識したリアルなウェザリングに仕上げられていますね。
下地をわずかに透かした重ね塗りによって"色の情報量"が増し、重厚感やストーリーを漂わせる作品でした。
作者名:馳走
メーカー名:バンダイ
作品名:自由の騎士
ファレホ使用率:100%
コメント:ゲームカラーのダークガンメタルとモデルカラーのガンメタルブルーをイージーペインターで吹き付け。粒子が均等なのも、ファレホの優れた所だと思います。
スタッフコメント:続きまして、「馳走」様の2作品目になります。
バンダイ 30MINUTES FANTASYより、リーベルファイターとクラスアップアーマー(リーベルウォーリア)を組み合わせた上位ジョブ「リーベルウォーリア」が登場。その雄々しい姿を2色のメタリックカラーをメインに彩られています。
鎧の下地にはオキサイドレッドを使用されており、ガンメタルブルーとダークガンメタルをそれぞれイージーペインターで吹き付けられています。メタリック粒子を均一に塗布することにより艶やかな金属光沢となっています。また入り組んだ部分などは赤い下地がうっすらと透けており、使い込まれた印象が強調され、まさに熟練者の貫録を漂わせています。
腰の布や兜の装飾部分はスカーレットブラッドで塗装されており、寒色系でまとめられた鎧の色合いに対する差し色となっています。こちらはグレーズメディウムを混ぜて透明度を上げているそうで、暗い下地の色が透けて色に深みが生まれ、重厚な鎧の雰囲気とも相性抜群の仕上がりですね。
クールな配色と美しい金属光沢で鎧を仕上げられ、闘士らしい威厳に満ちた佇まいが魅力的な作品でした。
作者名:馳走
メーカー名:アラディア
作品名:りゅうのはいしゃさん
ファレホ使用率:100%
コメント:エクスプレスメディウムとグレーズメディウムを多用して陰影をつけています。エフェクト含め全てファレホです。ヒートガンで強制乾燥させて、徹底的にツヤを消しました。
スタッフコメント:さらに続きまして、「馳走」様の3作品目です。今回も複数部門へのエントリーありがとうございます!
アラディアミニチュアより、鉱夫ダリンが登場。凹凸の激しい造形を独特な色使いで強調され、可愛らしい作品タイトルでありながらも抜群のインパクトを放つ作品です。
竜本体の塗装ではブルーバイオレット、スクイッドピンク、蛍光マゼンタの3色をメインに明暗を塗り分けられており、分厚くごつごつとした表皮の質感を表現されています。仕上げにはウルトラマットバーニッシュを厚めに塗布されたそうで、深みのあるツヤ消しが生物感を強調しています。また、歯の治療の痛みに耐えられなかったのか、両目には涙を浮かべる様子が見られ、こちらは目元の窪みにUVレジンを流し込むことでリアルに仕上げられています。
ダリンの塗装ではエクスプレスカラーを効果的に使用されており、上着やズボンのシワには見事なコントラストが見られます。ベルト周りの小道具やヘルメットも丁寧に塗り分けられ、小さいながらも密度のある仕上がりですね。
表情豊かに彩られたドラゴンから熟練の鉱夫を思わせるダリンの塗装まで、初見のインパクトに加え細部の仕上がりも味わい深いミニチュア作品でした。
作者名:K
メーカー名:コトブキヤ
作品名:説明書を読もうっ
ファレホ使用率:50%
コメント:アルシアで某映画のシーンを再現しました(笑)
アルシアの部分塗装にカモフラージュグリーン、爆炎の塗装にゲームカラー 蛍光オレンジを使用。
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にて、ガールズフィギュア部門「銅賞」を受賞された「K」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
コトブキヤより発売のアルシア アナザーカラーを使用した大迫力かつシュールなジオラマが登場。ランチャーを前後逆に構えて発射してしまい、後方で盛大に爆炎が上がるシーンを表現されており、80年代のアクション映画を代表する『コマンドー』から着想を得た構成とのことです。
秀逸なアイデアと見どころ満載の作りこみが注目を集め、見事ガールズフィギュア部門「銀賞」を受賞されました!おめでとうございます!
アルシアの担ぐランチャーはリトルアーモリーのM202A1を使用されており、劇中同様に発射口を逆向きに構えた状態で持たせられるようトリガー部分を改造されています。その他各部には装備品を付け加えて細かく塗り分けられ、作品全体はコメディタッチでありつつも本格的なミリタリーテイストも併せ持った仕上がりです。
アルシア本体には『コマンドー』の主人公ジョン・メイトリックスのカモフラージュペイントを彷彿とさせるボディペイントを施されており、アナザーカラー特有の褐色肌成形色にしっかりと馴染んでいますね。そして顔には思わず冷や汗を流す様子も見られ、焦りを浮かべたぎこちない笑顔が伝わってきます。
さて、本作品最大の見どころとなる背後の風景を見ていきましょう。
まず初めに視界へ飛び込んでくる"爆炎"は発泡スチロールを溶かしながら成形したものだそうで、着色には蛍光オレンジとヘラピグメントを使用されています。タイヤやハンドル等の車両パーツが爆散する様子もダイナミックに表現されており、誤射されたランチャーの威力が一目で伝わってきますね。
吹き飛ばされた兵士はヘキサギア アーリーガバナーを使用されており、キットの可動域を活かしたコミカルなポージングが目を引きます。その一方で爆炎の照り返しも塗装で表現され、オレンジのグラデーションが爆発の熱を鮮明かつリアルに映し出しています。
斬新な発想と見せ方、そしてどの角度から見ても隙の無い作りこみに引き込まれ、改めて説明書の大切さを痛感させられる作品でした。
作者名:yatsugelion-1.0
メーカー名:TOM
作品名:大戸島の伝承
ファレホ使用率:95%
コメント:大戸島を闊歩している野生の呉爾羅を、島の自然をイメージしたベースとともに仕上げました。下地以外はファレホの筆塗りで、生物感を出すため、色味も抑えています。
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にて、モンスター部門「金賞」を受賞された「yatsugelion-1.0」様が、今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
皆様ご存知の映画ゴジラ-1.0より呉爾羅が登場!イベントディーラー「TOM」様のキットを使用され、フリー部門でのエントリーとなります。本作品は、映画冒頭シーンの呉爾羅をモチーフにしており、原爆を受ける前の自然な姿を描いた作品となっています。
そして今回、ファレホペイントコンテスト5 フリー部門にて見事「金賞」を受賞されました!おめでとうございます!
やはり目を引くのは、呉爾羅のゴツゴツした体表でしょうか。
全身にくまなく施されたドライブラシは、生物でありながらも岩のような硬質感を感じさせる体表を写し出しています。リアリティあふれる呉爾羅の体表は、まさに怪獣王の鱗片を感じさせる圧巻の仕上がりとなっています!
また、胸からお腹にかけて色が薄くなっているあたりが、呉爾羅がまだ未成熟であることを表現していますね。
本作品は「自然」をテーマに制作されており、呉爾羅の塗装には自然界になじむ色彩を意識されて仕上げられたとのことです。茶、黒、緑をベースに複数色をランダムに塗装することで、呉爾羅を野生的に表現されたのだそうです。
台座のジオラマともよく合っており、戦火が訪れる前の大戸島では、呉爾羅がこのような感じで島を闊歩していたのではないかと目に浮かぶびますね。
作者名:筆塗りのけん
メーカー名:バンダイ
作品名:30th Anniversary
ファレホ使用率:95%
コメント:ガンダムW30周年記念として作りました。ウェザリングマスター以外は全てファレホ筆塗りです。RGとアーティファクトのコラボ作品を漫画風にアレンジしてみました。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテストに毎回参加してくださっている「筆塗りのけん」様が、今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
バンダイよりRGトールギスと、食玩ガンダムアーティファクトを組み合わせたジオラマ作品が登場!キットのサイズ感を活かした遠近法と、持ち味のウェザリング塗装でリアリティ且つ臨場感あふれる仕上がりとなっています。
そして本作品はロボ、メカ部門にて「金賞」を受賞されました!おめでとうございます!
「筆塗りのけん」様はファレホ筆塗りに加え、得意とされるウェザリングマスターでの塗装法をメインにMSを仕上げられています。
特にトールギスは、エッジのボカシやシェーディングが、内部メカのメタリック塗装と絶妙なメリハリとなり、RG特有の精密さと相まって、見る者を飽きさせない出来栄えとなっています。
遠近法に使われているウィングガンダムのクオリティも見所となっています。
大きさ約5㎝にも関わらず、精密な塗り分けやスミ入れ、ウェザリング塗装による重厚な仕上がりは、1/144モデルと比べても全く見劣りしない見ごたえのある完成度となっています!
ガンダムWオープニングアニメを彷彿とさせる両機体の対決シーンは、まさに30th Anniversaryに相応しい作品となっております。
作者名:まっしろならむね
メーカー名:ビッグチャイルド
作品名:SIEGHIELD THE TWILIGHT HEIRESS BUST
ファレホ使用率:90%
コメント:全体を一度黒で下地として塗り、その後うすく何度もファレホで塗り重ねました。最後にシタデルのシェイドカラーで仕上げました。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテストに毎回参加してくださっている「まっしろならむね」様が、今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
ビッグチャイルドより黄昏の継承者ジークヒルド(胸像)が登場。そのほとんどをファレホで筆塗りされており、作品パッケージのカラーリングとは違う独自の色彩で仕上げられています。
まず目を引かれるのは、作品の大半を占めるジークヒルドの鎧ですね。「まっしろならむね」様は下地にブラックを使われており、ファレホを何度も薄く重ね塗りをされて発色させたのだそうです。その塗装法により、エッジを残したまま鎧の重厚な質感が表現されています。
ジークヒルドの髪も見どころとなっています。茶色を下地に白でハイライト、オレンジ系を塗り重ねてたあとに、仕上げとしてシタデルカラーのシェイドで陰影を濃くつけて立体感を出されたのだそうです。
ジークヒルドのアンニュイな表情や髪の毛の立体感、鎧の重厚感が特徴的な作品となっています。
作者名:まっしろならむね
メーカー名:バンダイ
作品名:「おたよりをくださーい」
ファレホ使用率:90%
コメント:ポケ戦旧キットの説明書イラストを再現しました。
イラストのシンプルな配色再現のためファレホで全身ベタ塗りです。
スタッフコメント:続きまして「まっしろならむね」様2作品目のご紹介です。
ガンプラ旧キット1/144 ジム・コマンド宇宙用を使われた作品が登場。
なんと当キットの説明書のイラストを立体化するといったユニークな作品となっています。
吹き出しなどはプラバンを加工して作られており、色彩や文字なども説明書通り忠実に再現されています。また光が透けないように、吹き出しの黒枠をそのまま利用して裏面まで黒く塗りつぶされたのだそうです。
また胴体と台座の接続にはパテを使われていて、胸像のように見えるよう工夫されています。
キットの説明書では、MSがプラモデルの写真ではなくイラストで描かれているため、そのイラストの雰囲気を出すために作品はあえてベタ塗りで仕上げられています。既存の枠にとらわれないユニークなアイデアを立体化された作品でした。
作者名:歯
メーカー名:バンダイ
作品名:キュベレイ
ファレホ使用率:90%
コメント:立体感を意識して作りました!
スタッフコメント:ファレホペイントコンテスト2に参加された「歯」様が、再びエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
1/220 キュベレイをファレホとアクリル絵の具で筆塗りされており、陰影を意識した独特のグラデーションで仕上げられた作品となっています。
キュベレイの基調となるホワイトには、宇宙の反射をイメージして淡いブルーのグラデーションを取り入れられており、陰影やウェザリングを加えた塗装でリアリティ且つどこか幻想的な雰囲気を醸し出しています。
また、このグラデーションはメイクスポンジを使って塗られていて、繊細な色の移り変わりが機体の曲面とマッチして、立体的な塗装表現となっています。
機体のエッジに加えられたハイライトがしっかりと光源を意識しており、丸みの帯びた機体にシャープなアクセントとなっています。
派手過ぎず、バランスの取れた色彩は、1/220 キュベレイのパッケージアートのような深みのある仕上がりとなっています。
作者名:魔夜
メーカー名:ビッグチャイルド
作品名:Lady vampire
ファレホ使用率:100%
コメント:セピア系のモノトーンで塗装してみました(使用カラーR.ブラウン ブラックG. ホワイトG.)
※但し、装飾品などの一部は彩色
スタッフコメント:「魔夜」様が2作品目をお持ちくださいました。ビッグチャイルドより鮮血の侯爵夫人エリザベートが登場、そして今回2つ目のエリザベートとなります。
全てファレホ筆塗りで仕上げられており、セピア調でまとめられた色彩は落ち着いた雰囲気と芸術さを感じさせる作品となっています。
「魔夜」様は、落ち着いた色味で塗装することをコンセプトとして本作品の制作に臨まれています。陰影が強くならないよう下地にはグレープライマーを塗られており、レッドブラウン、ブラックグレー、ホワイトグレーを中心に少しずつ塗り重ねられたそうです。
また左手に持った杯に注がれた血の表現にはオレンジブラウンを使われており、全体のセピア調に同調させた色彩でまとめられています。
台座には赤色を使われているのですが、塗装後に粗めのペーパーで塗装面の大半を削り、木目を出した仕上げをされています。これにより、赤みを抑えながらも不規則な木目を活かしたアーティスティックな表現となります。強すぎない台座の赤色が、エリザベートのセピア色とマッチして、まさに彫刻のような作品に仕上がっています。
さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの作品紹介を順次行なって参ります。是非次回をお楽しみに!
■ファレホペイントコンテスト5
作品返却期間:2025年8月10日(日)~8月31(日)まで←今ココ★
■次回ファレホペイントコンテスト6
11月中旬頃:詳細発表予定
2025年末~2026年始:作品受付予定