皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!
皆さん、秋を満喫していますか?(今年はだいぶ遅めの秋ですが・・・)秋といえば「食欲の秋」は定番ですね!美味しいものをたくさん食べてしっかり秋を満喫し、気力・体力ともに充填して模型制作に臨みましょう!
それではコンテストの作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場しています!「ファレホペイントコンテスト3作品紹介⑨」ご覧ください!
スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテスト2にて、ミリタリー部門で「金賞」を受賞された「ツナ侍」様が今回も参加してくださいました!ありがとうございます!今回もミリタリー部門でのエントリーとなります。
タミヤより、1/48 ソビエト中戦車 T-34-85が登場。説明書のカラーガイドよりも暗めに塗装され、さらにアンテナの追加といったアレンジも加えられており、ミリタリー分野への「ツナ侍」様のこだわりが感じられる作品です。
車体色は黒下地にカーキやライトグリーンを5回ほど重ねていき、深みのある色合いを表現されています。砲塔に見られる鋳造肌や溶接模様も余すことなく引き立たせ、ソビエト戦車らしい屈強な装甲に仕上がっていますね。
砲塔の下には操縦手用視察口のハッチを開いて外の様子を伺う兵士が見られます。こちらは砲塔のコマンダーとは異なり、キットには付属していないフィギュアを追加で使用されています。ハッチの開閉というキットのギミックを生かして、戦車の機能面での魅力を見せてくれています。
「ツナ侍」様は前回のコンテストからしばらくぶりの戦車模型とのことでしたが、今回も細かい気配りある見事な作品に仕上がっております!
スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテスト2にて、ロボ、メカ部門で「銀賞」を受賞された「Zama」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
前回同様にアーマード・コア作品でエントリーされていて、今回は「アーマード・コア ネクサス」よりミラージュ C01-GAEAが登場。ゲームのオープニングムービーに登場した際の姿をイメージして塗装されており、重厚感と華やかさを併せ持つ「艶消しメタリック」にて仕上げられております。
「Zama」様は本体色である「ブルー」の再現に大変苦戦されたそうで、オープニングムービーやパッケージイラストを元に試行錯誤を繰り返しながら色合いを近付けていったそうです。
メタリック塗装の上から吹いた艶消しコートや、エッジを中心に施されたシルバーのドライブラシが絶妙な質感表現となり、ガンメタリックと兼ね合う重厚なブルーが再現されております。
アーマード・コアをプレイされたことがある方はご存知と思われますが、ゲーム中は基本的に自身が操作するメカの"背中"を見るTPS(Third Person Shooter)視点となります。そのためシリーズの登場機体は正面だけでなく、背面のメカデザインも重視されています。「zama」様は、背面の武装や脚部のディティールをドライブラシによって際立たせ、パーツ同士の段差だけでなく細かいラインも鮮明に視覚化し、アーマード・コア特有の情報量の多いメカデザインが堪能できる仕上がりとなっております。色味や質感が極限まで近付けられていて、ゲーム内の機体が実機としてその場にあるかのような仕上がりでした。
スタッフコメント:ガンダムビルドシリーズより、ビルドストライク エクシードギャラクシーが登場。同シリーズのガンプラパーツを使用し、さらにコトブキヤ ラピッドレイダーにまたがるといったメーカーの枠を超えた大胆なミキシング作品に仕上がっております。本作品はビルドシリーズの主人公の一人であるレイジの使用機体を想定して制作されており、赤を基調としたカラーリングでまとめられています。
ミキシングで使用されているパーツですが、ウイングユニットやバスターライフル、さらに左肩とサイドカウルに取り付けられた刀など、かつてのライバルたちのガンプラを彷彿とさせるものが見られます。またペダル部分はプラ板で作られており、しっかりとサスペンションが組み込まれた細かい作りこみも見逃せません。
グロスブラックを下地に、主にファレホとMMP(ミッションモデルズペイント)を使用され、キャンディ塗装やフレーム部分のメタリック塗装を丁寧に仕上げられております。特にサイドカウルに見られる美しいメタリックレッドは作品の中でも特に目を引くパーツで、本機体のファイターであるレイジのイメージを映し出しているようですね。
ガンプラ改造の醍醐味であるミキシングを綺麗にまとめ上げ、さらに美しい塗装面で仕上げられたメーカー公式作例のような完成度でした。
スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテスト2にも参加してくださった「ミヤギ・ルカ」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
バンダイ 30MSより、悪戯好きなわがままシスター イルシャナが登場。キャラクターの性格や設定を活かしつつ、サイバーパンクとストリート系ファッションをイメージしたカラーリングで仕上げられています。
髪の色はグレーをベースに差し色としてピンクを使用されており、ボディのカラフルな色合いと調和の取れたオシャレなアレンジがなされています。
また胴体にも部分塗装が使われていて、腹部を肌色にアレンジされているのが見られます。本来ならば成型色の紺色一色ですが「ミヤギ・ルカ」様はモールドラインを上手く利用され、ストリート系のへそ出しスタイルをイメージしたデザインにまとめ上げられています。
パーツの分割ラインを利用して複数色を配置されていますが、色相の異なる色同士が喧嘩することなくまとまっており、「ミヤギ・ルカ」様がカラーリングをよく考慮して塗装されたことが分かりますね。またキットの広い可動域を存分に活用したポージングも取られており、床に座り込む姿からは愛らしさを感じさせます。
ひとたび目が合えば、イルシャナの小悪魔的な魅力に吸い込まれてしまいそうな作品でした。
スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテスト2にて、ミニチュア部門で「金賞」を受賞された「タナカポテトチップス」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
ビッグチャイルドより、鉄の意志アストリッドが登場。瓦礫を積み重ねて立体的に作られた足場のジオラマと、激しい戦火を描いた背面のイラストが自然に繋がり、一目でその世界観へ引き込まれてしまいそうな作品です。
青と金、そして赤いマントといったカラーリングに見覚えのある方は多いのではないでしょうか。それもそのはず、「タナカポテトチップス」様はドラクエシリーズではお馴染みの『ロトの鎧』をモチーフに塗装されています。鎧の金属表現に加え、風になびく髪やマントの端には燃え盛る炎の照り返しが表現されています。そして剣や鎧に付いた返り血は、作品名のように苛烈な戦いの中でも一人生き延びてきた彼女の『不撓不屈』の精神を色濃く表しているかのようです。
使用されているベースは背面と緩やかなカーブで繋がっていて、焼け落ちる建物を描いた背景と地面に散らばった立体的な瓦礫との継ぎ目がなく、一つの背景として見えるようになっています。瓦礫も手前から奥にかけてイラストの色合いに合わせたグラデーション塗装がされており、まるで背景がずっと先まであるかのような奥行きを感じさせる仕上がりとなっております。
前回のコンテストに引き続き、アストリッド本体の塗装はもちろん、他作品には見られない一味違ったディスプレイ方法で世界観を伝えてくれる作品でした。
スタッフコメント:「M」様が2作目となるガールズフィギュア部門の作品をお持ちくださいました。
アウトドアブームの火付け役とも言われるキャンプアニメ「ゆるキャン△」より、志摩リンが登場。海洋堂 ARTPLAのキットを使用され、キャンプセットとともにゆったりとしたソロキャンプのひと時を過ごす様子をシーズン1のイメージで制作されています。
キットは1/24スケールの単色成型で、リンとキャンプセットを合わせても手のひらほどの大きさとなり、「M」様はファレホを使って細部まで丁寧に塗装されております。
なんとこれほどの小さいサイズながらもマフラーの模様が4色で塗り分けられているのにお気づきでしょうか?これはアニメの設定カラーとなっており、DVDパッケージやグッズなどでもよく見られるカラーリングです。「M」様の作品へのこだわり具合が窺える仕上がりになっていますね。
キャンプセットは小道具も充実しており、リンよりも更に精密な造形となっております。
小さいながらもローテーブルやボトル、コンパクト焚火グリル(メタル賽銭箱)などの金物には、細やかな塗り分けによりステンレスの金属感がしっかりと表現されていています。
また、なでしことの出会いのきっかけでもあるカレー麺は、付属デカールで容器のロゴやイラストを補うものになっており、こちらも極小サイズありながら丁寧に仕上げられております。
ゆるキャン△らしく、是非とも屋外の風景をバックに写真を撮りたくなる作品でした。
スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテスト2にて、最優秀賞を受賞された「MaSa」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
ゼロテより、眠るミノタウロスが登場。前回と同じくミノタウロスシリーズでのエントリーですね。荒々しくパワフルな迫力が魅力のミノタウロスですが、「MaSa」様は夕日を背に黄昏る姿をジオラマ作品として制作され、力強い印象を持ちながらも同時に静寂な時の流れを感じさせる不思議な作品に仕上がっております。
ミノタウロスの筋肉造形を際立たせるかのように、光の当たる箇所を的確に捉えた陰影表現が目を引きます。本作品は後方を光源として設定されており、ハイライトからシャドウまで何色もの色を混ぜ合わせて表現されています。それぞれの色が役割を持ち、かつ作品全体の統一感も損なわせないハイレベルなテクニックが窺えますね。
ジオラマベースは粘土やウッドチップによって表情がつけられており、夕陽の光やミノタウロスの影が独特の色彩で表現されています。
そして本作品は非常に興味深い構図になっていることにお気づきでしょうか?作品全体を見渡した時のミノタウロスの位置が、中央ではなく後方配置になっているのが確認できます。これはあえてミノタウロスを端に位置づけることで、台座の面積を広く見せ、ミノタウロスの様子に寂しさや物静かさを感じさせる心理的要素とともに、まるで遠くから眺めているかのように鑑賞できる構図を生み出しています。
前回のコンテストに引き続き、塗装、配置ともに工夫を凝らした新たなミノタウロス作品で見る人を楽しませてくれました。
スタッフコメント:続きまして、「MaSa」様の2作品目になります。太陽の牙ダグラムより、水陸両用コンバットアーマー マッケレルが登場。ボックスアートと同様に"上陸直後"を感じさせるリアルな水垢のウェザリングと、シーンに合わせた自作台座により、ダグラムのミリタリー感溢れる世界を表現されております。
水の中から陸地へ上がることで装甲の表面では重力にそって水が落ちていく様子が見られますが、こちらは塗装の際に筆跡を残すことで自然に表現されています。ハイドロジェットエンジンには汚れだけでなく金属の質感を表現したハイライトも描き込まれており、パネルラインのスミ入れとともに情報量の多い仕上がりとなっております。
マッケレルといえば水陸両用であることが一目で分かる「潜水服」のようなメカデザインですが、「masa」様はその特徴的な形状を際立たせるように、モデリングのエッジを中心にチッピングやドライブラシを施されております。またデカールも貼り付け後に上から汚れやかすれを追加されており、ますます実在兵器のような存在感を醸し出していますね。
本編でも登場回数の少ない機体でのエントリーでしたが、「MaSa」様によって制作されたマッケレルをご覧になったことでその魅力に気付かされ、興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
スタッフコメント:ボークス主催のコンテストに毎度参加くださっている「蒼不動」様が今回もエントリーしてくださいました!いつもありがとうございます!
ゴジラ 平成VSシリーズ完結編『ゴジラvsデストロイア』より、完全生命体 デストロイアが登場。バンダイ ムービーモンスターシリーズのソフビをリペイントし、劇中のカラーに合わせて仕上げられています。そして本作品はモンスター部門にて「銅賞」を受賞されました!おめでとうございます!
リペイントの際に参考にされたのは東宝の公式ムック本だそうで、造形に合わせて彩度が移り変わる赤茶色の体表や、牙や爪の細かい塗り分けなどをファレホ塗装によって再現されています。
また頭部の角はパテで延長されており、劇中に合わせて根元の発光表現をされているこだわり要素も見られます。
劇中でゴジラと死闘を繰り広げたラストシーンを思い起こしますね!
ムービーモンスターシリーズをご存知の方ならばお分かりいただけると思いますが、「蒼不動」様はファレホ塗装によって、完全体デストロイアの迫力ある姿を見事に塗装で表現されております。
特に背中から尻尾にかけての蛇腹状の表皮は、エッジを強調した立体感あふれる塗り分けがされており、仕上げにゲームカラー グロリアスゴールドとハンマードカッパーを薄めたものでウォッシングすることで、甲殻類のような光沢と硬質感を出されたとのことです。
ムービーモンスターシリーズのクオリティを超越した、ゴジラ最後の敵として相応しい威厳を感じさせる見事なリペイント作品でした。
スタッフコメント:続きまして、「蒼不動」様の2作品目になります。イベントディーラー「D-quilish」様によるオリジナルガレージキット「パーカーあにまる」シリーズ第2弾「兎に角」を使用されて、フリー部門でのエントリーとなります。こちらの作品はよく見てみると可愛くデフォルされた赤い龍......ではなく、実は龍のパーカーを着た兎なのです!小さなキットですが、兎の毛並みと隣り合う龍の鱗模様をそれぞれ塗り分けて表現するといった、「蒼不動」様の見事な塗装テクニックが施された作品です。
龍のパーカーの塗装ではオレンジの上からインテンスカラー セラフレッドを塗布されており、モールドを効果的に活用しつつ鮮やかさと立体感のある仕上がりとなっております。
そして一見すると均一に塗られたように見える鱗ですが、部分的にバーミリオンを使用した箇所も見られ、よりリアルな鱗模様が表現されていますね。やや赤味を帯びた黄色のたてがみも綺麗に発色しており、美しいアクセントとなっております。
パーカーから顔をのぞかせる兎ですが、「蒼不動」様は今回その毛並みの塗装に大変試行錯誤されたそうです。それもそのはず、パーカーとは異なりモールドのないフラットな面であるため、自然な毛の流れを描きこまなければならないといった難関があるのです。しかし写真を見て分かる通り、「蒼不動」様は見事な筆さばきで毛並みの表現をされており、生き物の温かみを感じさせる仕上がりとなりました。
龍が持つ気高さのイメージと、兎から感じられる愛らしさがそれぞれ丁寧に塗り分けられた作品でした。
さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの参加作品を順次ご紹介してまいります。次回を是非お楽しみに!
次回のファレホペイントコンテストは..
「11月頃レギュレーション発表予定!!」
お楽しみに!