秋葉原ホビー天国2

『ファレホペイントコンテスト3』引き続きエントリー作品紹介⑥

 秋葉原ホビー天国2 

皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!

暑かった夏もいよいよ終わりを迎えようとしていますが、まだまだ残暑が続いていますね。
また、湿度の高い日が続いているので、長時間のエアブラシ作業では「水吹き」に十分気をつけましょう。
ホビー天国2ではエアブラシレギュレーター関連商品も取り揃えているので、ご入用の際にはぜひお立ち寄りください!急なご入用なら、お電話での在庫確認もできますのでお気軽にお問合せ下さいね。

それではコンテストの作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場しています!「ファレホペイントコンテスト3 作品紹介⑥」ご覧ください!




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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:筆塗りのけん
メーカー名:バンダイ
作品名:ダブルゼータ
ファレホ使用率:95%
コメント:機体、背景ともファレホを使用しています。あえて、アニメらしさを出そうと制作しました。

スタッフコメント:現在こちらホビー天国2のお客様作品展示コーナーにも作品を展示されている「筆塗りのけん」様が、コンテストにもエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
「機動戦士ガンダムZZ」より、主人公機ZZガンダムが登場。『アニメじゃない』でお馴染みのZZガンダムですが、あえてアニメらしさを出した色合いと迫力のジオラマで仕上げられています。
そしてこちらの作品、ロボ、メカ部門にて銅賞を受賞されました!おめでとうございます!

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彩度の高い色を全体的に使用されており、さらにウェザリングマスターを使用してエッジ部分を際立たせ、アニメの作画を意識した仕上がりとなっております。
また「筆塗りのけん」様はメカのパネルラインに合わせた細かい塗り分けを得意とされており、ダブル・ビーム・ライフルやハイパー・ビーム・サーベルの先端など、HGとは思えないほどの情報量が詰め込まれています。

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ZZガンダムの完成度もさることながら、ジオラマベースにも様々なこだわりが散りばめられており、作品の見どころとなっております。
タミヤの情景テクスチャー粘土で地面を作り、他のキットのエフェクトパーツを使った煙も配置させて、アニメオープニングシーンを再現しております。そして注目すべきは背面に描かれている主人公「ジュドー・アーシタ」のイラストです。厚紙にファレホのエクスプレスカラーを使って描かれており、一つの作品の中で塗装だけでなくイラストの腕前まで披露してくださいました。そして手前に配置されたインパクトを感じさせる効果音はプラ板で自作されていて、アニメらしさを強調する工夫の一つとなっております。
戦争というシリアスなテーマの中にコミカルな一面も見せてくれるZZガンダムの世界観を見事に表現された作品でした。




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参加部門F:フリー部門
作者名:Inside Westria Family
メーカー名:ボークス
作品名:ダンジョン飯,あ~あ,ダンジョン飯
ファレホ使用率:99.83%
コメント:フィギュアとアクセサリの塗装はファレホを使用。杖、鍋、斧、マンドレイク等フルスクラッチという所業。

スタッフコメント:異世界グルメ・ファンタジー「ダンジョン飯」より、鍋を囲むライオスたち一行が登場。キャラグミン「ダンジョン飯」シリーズの4人を揃え、さらにそれぞれの武器や食料、そしてダンジョン内を再現したベースをスクラッチし、パーティーの食事シーンを様々な角度から見て楽しめる作品となっております。
そして今回のフリー部門にて金賞を受賞した作品となります!おめでとうございます!

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ダンジョン飯をご存知の方であればすでにお気づきでしょうが、至る所に作中を再現したオブジェクトがございます。鍋で茹でられ赤くなったミミックやオープニングシーンで拳の跡が付いた歩き茸の頭、マンドレイクの甘露煮や、マルシルの杖、さらには刃こぼれまで再現されたセンシの斧など(ごめんなさい!写真では写っていなかったです...)、キットには付属しないものたちではありますが、ダンジョン飯ファンならば、思わずニヤリとしてしまう作品要素・小物を余すことなく作りこんでいるところは流石がです!

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もちろんパーティーメンバー一人ひとりの塗装も丁寧に仕上げられています。ライオスの着る鎧とセンシの被る兜はファレホで金属感が表現されていますが、普段からダンジョン内で生活しているセンシの方が金属の汚れが強調されており、「Inside Westria Family」様のキャラクターへの理解度が窺えます。またチルチャックとマルシルは布や使い込まれた革の質感、シワを表現する陰影が描きこまれており、それぞれの個性が表れています。
作品への強い興味・関心があってこその驚異的な作りこみが際立つ作品でした




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参加部門A:ミニチュアペイント部門
作者名:JONNYDEART22
メーカー名:リンボディビジョン
作品名:HANNAM SHARP
ファレホ使用率:80%
コメント:スタンドは3Dプリンターで印刷しました。肌とソックスの色はファレホペイントを使いました。

スタッフコメント:LIMBODivision209より、ハンナ・シャープが登場。SF感溢れるカラーリングと、3Dプリンターにより出力された自作スタンドが加わり、よりサイバーパンクな印象が強まった仕上がりになっております。
そしてこちらの作品、ミニチュアペイント部門にて銅賞を受賞した作品となります!おめでとうございます!

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ハンナは戦闘中に失った両脚をサイボーグ化しているという設定があり、「JONNYDEART22」様がストッキングの塗装においてその設定を意識されていることが窺えます。形状こそ女性の脚でありながらも、パネルラインやグラーデションによってメタリック感が強調されて、『義足』らしい質感が感じられますね。自作されたスタンドは近未来的な工業地帯や研究施設内を思わせるもので、警戒用テープや液体が漏れ出ているダクトなど、世界観を分かりやすく表現した要素が詰まっています。

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「JONNYDEART22」様は上述した金属のテクスチャーの表現に並び、肌の塗装も魅力的に仕上げられています。背中から太腿にかけて、ラインが交差する特徴的なスーツと肌の部分が丁寧に塗り分けられております。そして小さなキットながら一目で分かるほど、スーツとの境目の微妙な起伏を際立たせるかのような肌の陰影が見事に仕上げられており、ハイライトも美しく表現されていますね。
LIMBODivision209のコンセプトに忠実に仕上げるとともに、オリジナルのスタンドがさらにその世界観の広がりを感じさせてくれる作品でした。




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参加部門F:フリー部門
作者名:JONNYDEART22
メーカー名:DEYVSON WILLIAMFIGURE
作品名:"NEXT"
ファレホ使用率:90%
コメント:蛍光ペイントでイスのメタリックエフェクトを出しました。

スタッフコメント:続きまして、「JONNY DEART22」様の2作品目になります。イベントディーラー「Deyvson William」様によるキット「Throne Lady」を使用されて、フリー部門にてエントリーとなります。『Throne』は英語で『玉座』を意味し、女性の出で立ちから腰掛ける玉座の装飾や色合いまで、只者ではないオーラを漂わせた貴族のような印象が感じられます。

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本物と見間違うほどに塗り込まれた肌の質感表現ですが、足の指一本一本や浮き出た血管の造形まで逃さず陰影を描き込んでおり、非常に写実的な塗装が目を引きます。足に絡みつくような鎖の装飾は面積が狭く造形も細かいながら、しっかりと金属感のある仕上がりとなっております。また衣服のシワやハイライトの描き込みは一切の妥協がなく、見る人の目に焼き付けるほどの強い印象を感じさせます。

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鮮やかな青い月が描かれた玉座には他にも独特な装飾があり、その中でも「JONNY DEART22」様は骸骨の塗装に力を入れられたそうです。両サイドのひじ掛けに位置する骸骨の装飾は、その堀の深い造形を利用した印象的な影が描き込まれており、ひび割れや引っ掻き傷の造形も際立っております。
各部の色使いが非常に美しく、リアルかつ大胆なキットの造形に応えるかのような完成度でした。




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参加部門E:モンスター部門
作者名:ギエロン星人
メーカー名:ホビージャパン
作品名:再生怪獣ギエロン星獣
ファレホ使用率:100%
コメント:タンアースを下地に濃緑系とダークMUDにGグレー、その上に極薄でブラウンサンドを筆塗りしました。

スタッフコメント:ウルトラセブンより、再生怪獣 ギエロン星獣が登場。ホビージャパンより発売の特撮ソフビシリーズのキットと、ボークス 塗るジオを使用したベースを組み合わせ、ファンにとっては印象深い第26話『超兵器R1号』の劇中を再現した作品となっております。

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コメントにもある通り本体はファレホ数色を重ねて塗装されており、アニメや漫画とは異なる、特撮ならではの光の当たり方や汚れを意識した仕上がりとなっております。そして一見可愛くデフォルメされたキットですが、「ギエロン星人」様は丁寧に目元も塗装されており、故郷を破壊されたギエロン星獣の復讐心を感じさせます。

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塗るジオを使用したベースは終盤のセブンとの戦いを思い起こさせる仕上がりです。中央に川が流れ、その両脇に生い茂る草といった、劇中の再現とベースサイズに合わせたデフォルメを見事に両立させております。
小さなサイズ感の中にギエロン星獣の登場するエピソードの魅力が存分に詰め込まれた作品でした。




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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:多幸
メーカー名:タイトー
作品名:んなぁつ!バケーション!!
ファレホ使用率:99%
コメント:ボンドルド「素晴らしいファレホをナナチ×2リペイント、パラソル、海の色付けに使用しています。」

スタッフコメント:続きまして、「多幸」様の2作品目になります。メイドインアビスより、スク水姿のナナチが登場。タイトートイズのフィギュアをリペイントされ、さらに夏の風物詩である砂浜のジオラマも制作された、まさに暑いこの季節にはぴったりの作品です。
そしてこちらの作品、ガールズフィギュア部門にて銅賞を受賞した作品となります!おめでとうございます!

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「多幸」様は本作品でナナチのフィギュアを2人分用意された理由について、「紺と白の2色のスク水を並べたかった」と語っておりました。しかし白スク水姿のナナチは限定版のため入手することが出来ず、ご自身でファレホを使いリペイントされたとのことです。綺麗に発色させることが難しい白をムラなく塗装されており、白スクも譲れない熱い思いが伝わってきます。

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海水は透明のシリコン樹脂で作られており、無邪気に遊ぶナナチたちを水しぶきとともに涼しげに表現されています。よく見ると海水にはほんのり青みがかった涼しげな印象が感じられ、こちらもファレホで着色されたそうです。他にも砂浜に落ちている貝殻やカラフルに彩られたパラソルなど、夏の海を感じさせる要素が詰まっております。
海水浴を存分に楽しむナナチたちの姿から、夏の暑さにも負けない活力を感じられる作品でした。




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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:地井川
メーカー名:バンダイ
作品名:わいるどふみな
ファレホ使用率:1%
コメント:各部位にアクセントでメカカラーのメタリックグリーンを使いました。これがわいのわいるどふみなや。使用

スタッフコメント:バンダイ Figure-rise Standardより、「あばたーふみな」が登場。HGガンダムバルバトスルプス、ガンダムバルバトスルプスレクスのパーツを使用されており、「地井川」様のミキシングセンスが本作品のテーマをより引き立たせております。
そしてこちらの作品は、スタッフセレクト賞を受賞されました!おめでとうございます!

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褐色肌で塗装されたボディは隣り合うメカやスーツの色と抜群の相性で、さらに胴体には透けた肌の色も表現されており、完成品スケールフィギュアのような美しい塗装面です。スーツの胸部パーツにはテイルブレードやレクスネイルにも見られるメタリックグリーンのアクセントが入っており、本体とミキシングパーツの統一感を意識されていることが分かります。

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バルバトスのパーツは黒立ち上げ塗装により重厚感のある仕上がりとなっており、正面から見た時の可愛らしさと、背面から見た時の強靭な一面とのコントラストが際立っております。また「地井川」様はジョイントを巧みに使用して各パーツを繋がれているため、特徴的な形状のパーツが多い中、どの方向から見てもバランスの取れたミキシングが完成されています。
ミキシングから塗装まで、パーツ同士の統一感を損なうことなく「地井川」様の「好き」が詰め込まれた作品でした。




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参加部門F:フリー部門
作者名:Shibacha
メーカー名:Miniac
作品名:The witch
ファレホ使用率:25%
コメント:肌の色に使用しました。

スタッフコメント:フリー部門より、「The Witch」が登場。ミニチュアディーラー「Miniac」様のキットを使用されており、緑を基調としたオリジナルカラーで塗装されています。フェアリーの生気を吸い取る恐ろしいダークエルフをイメージして制作されたそうです。

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捕らえられたフェアリーの体には棘のようなものが刺さっており、ダークエルフの左腕と同じ紫色の魔力を帯びています。よく見ると刺さった部分からはグラデーション塗装が施されており、魔力の流れを感じさせます。また「ShibaCha」様はダークエルフの装飾にも力を入れられており、首周りの金色の装飾にはノンメタリック塗装が施されています。明るさや汚れの具合を服装に合わせており、キャラクターの設定に沿った禍々しい雰囲気を醸し出していますね。

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足元から生える樹木やキノコもリアルに塗装されており、作品の舞台が深い森の中であることを窺わせます。そしてファレホを使用されている肌の色は丁寧に陰影を表現されているだけでなく、樹木と近い色を使用されており、ダークエルフがこの森の住人であることを感じさせる仕上がりとなっております。腰巻きも布というより草に近い質感で塗装されおり、「ShibaCha」様が世界観を重視して制作されたことが分かります。
「ShibaCha」様は普段からミニチュアの塗装をされているそうで、本作品でもそのファンタジー感溢れる塗装技術を発揮してくれました。




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参加部門F:フリー部門
作者名:円珠
メーカー名:ぷにっと!ポッキュン
作品名:フリーレンと蒼月草
ファレホ使用率:5%
コメント:台座にファレホを使用。蒼月草の中に彼女を立たせ花輪を頭に乗せ・・・とイメージに突き動かされて作りました。

スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテスト2にも参加してくださった「円珠」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
「葬送のフリーレン」より、千年以上生きるエルフの魔法使いフリーレンが登場。イベントディーラー「ぷにっと!ポッキュン」様のキットを使用されて、フリー部門でのエントリーとなります。かつてフリーレンとともに旅をした勇者ヒンメルの故郷に咲く『蒼月草』をペーパークラフトで自作され、美しく咲き誇る花畑をベースとした作品に仕上がっております。

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フリーレンといえば感情表現や表情の変化に乏しい印象がありますが、「円珠」様はそんなフリーレンの感情の変化が僅かながらも伝わってくる絶妙なアイペイントを仕上げられております。作中にてヒンメルの葬儀が行われた時、ともに10年間も旅をしたのにも関わらず、自身が彼について何も知らないまま別れることになってしまい後悔の涙を流すシーンがありました。「円珠」様はその時のフリーレンの心情を汲み取り、かつ彼女のイメージを崩すことなくアレンジの利いたアイペイントを施されています。

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花畑の地面は紙粘土を薄く広げたものにファレホのオリーブドラブを使用されており、自然な土を表現されています。そしてフリーレンの足元に咲く蒼月草は一つ一つが「円珠」様の手作りで、植物らしい柔らかさを表現するために紙で制作されたそうです。
『フリーレンと蒼月草』という感慨深い組み合わせと、フリーレンの複雑な感情が込められたアイペイントが目を引く作品でした。



さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの参加作品を順次ご紹介してまいります。次回を是非お楽しみに!

次回のファレホペイントコンテストは..
11月頃レギュレーション発表予定!!
ぜひお楽しみに!